デカコア MT6797X (Helio X27)を搭載する、Android 8.0の10.1インチタブレット「Alldocube M5X」。2019年1月7日にリリースされたばかりの製品ですが、GearBestさんより提供いただきましたので2回に分けてレビューします。
Alldocubeのフラッグシップ機は「X」となりますが、その「X」に対して「M5X」はその100ドル台後半の価格から普及版の位置づけ。一部にプラスチック感のあるパーツを使用していますが普及版としては十分な質感となっています。
なお、今回の外観、別記事となる使用感ともに、同じくMT6797Xを搭載し私の所有するTeclast T20と比較しつつのレビューとしています。
関連記事
Alldocube M5 X、デカコア MT6797X (X27)搭載の10.1型タブレットのスペックと特徴
Teclast T20 実機レビュー、高い質感にして体感レスポンス・ディスプレイなどの使用感はいかに
M5Xの使用感の記事はこちら
Alldocube M5X 実機レビュー、MT6797X搭載の他社製タブより扱いやすい端末に
Alldocube M5Xのスペック
デカコア MT6797X (Helio X27)を搭載するタブレットは多数ありますが、うち、私が所有するTeclast T20、10.8インチの大きなディスプレイを持ち、別途 専用キーボードも用意されているChuwi Hi9 Plusと比較してみました。
Alldocube M5Xの価格は199.99ドルと記載していますが、2019年1月20日時点のGearBest価格は179.99ドルとなっています。なお、いづれもLTE対応ですが、対応バンドなどの詳細は割愛しています。
外観
▼他メーカーのスマホでは、外箱から重厚感を全面に出したものが多いなか、Teclast、Alldocubeなどはどちらかといえば簡素な造りの外箱となっています。
▲一度開封した後に箱に収めたため、保護袋がヨレヨレになっています。
▼付属品はEU仕様の電源アダプターとUSBケーブル、そしてごく簡易的な手引書。
Teclastの端末では、コストカットのためか電源アダプターを付属しない端末が多い(私が所有する3台では)のですが、AlldocubeではEU仕様にせよ(別途日本向けの変換アダプターが必要)付属しています。
▲サイズがわかるようiPhone XS Maxと比較。小さめの電源アダプターです。
ディスプレイ
左右・上下ともにベゼルが太め。もう少し細く、あるいはベゼル幅が目立たないように黒のボディもあるとよいのですが。
使用感の記事にて記載しますが、自然な色合いで安心しました(Teclast T20が青みが強かったので)。
▲多くの中国メーカー製タブレットと同様に、保護フィルムが貼り付けられた状態での出荷となっています。気泡などはなく、また滑りもよく良い感じ。
▼ 10インチクラスのタブレットとなるとキーボードを使用したくなるのですが、サイズの合わない(M5 Xが大きい)iPad 2017 / 2018用のキーボード付ケースに載せてみました。横幅はiPadと微妙な差があるのみのため、絵になっています。
実際のところは、微妙なサイズの相違とボタン配置も異なるため、iPad用ケースは利用できないのですが、iPad向けキーボード単体はサイズの違和感なく利用できます。
▲Teclastのフラッグシップ機であるT20とベゼル幅を比較。やはり、M5 Xは太め。本来はAlldocubeのフラッグシップ機「X」と比較すべきですが、普及版のM5 Xとしては妥当なところ。
▼ M5 XはOGSパネルではない(製品情報でアピールしていないので)のですが、ディスプレイ面の隙間も目立ちません。
背面
判断が難しいのが背面の素材。製品情報にてMetalとの記載がないことと、背面を触ってヒンヤリ感がないためにプラスチック製と思われますが、明らかにプラスチックであるSIMカードのカバーとは質感がまるで異なります。
アルミ製である可能性も捨てきれないのですが、ここではプラスチック製とします。2018年以降に販売された中国メーカー製のPC・タブレットともに、プラスチック製の場合にもアルミ製か?と思うほどの塗装・質感となっています。
▼上にあるプラスチック製のSIMカードカバーは色合いも異なり、アルミ製かと思えるほどの塗装と質感。
▲下側にAlldocubeの漢字のロゴが薄っすらと見えますが、この2年ほどでロゴの大きさもずいぶん小さくなりました。以前は中央に大きいロゴがあったのですが。
▼背面がアルミ製のTeclast T20(右)との比較
ヒンヤリ感のあるT20は明らかにアルミ製なのですが、M5 Xはおそらくはプラスチック製でしょうけど、アルミ製かと思えるほどの質感です。もはや背面の材質を気にする必要性もないほどに塗装・造りが向上しているということでしょう。
しばらく使用してみて、背面はアルミ製と思われます。背面のヒンヤリ感とアルミ素材の製品を重ねると擦れることからアルミと判断
▼Micro SIMカードとTFカードを収納するカバーを外した様子。
カバー左側の窪みに引っ掛けて外すのですが、固めでカバーが薄いので破損しないように注意が必要です。なお、以下2枚の写真はiPhoneでの撮影のため、色合いが他と異なっています。
サイド
背面とつながるサイドの質感も、この価格帯(100ドル台後半)としては十分なのですが、唯一 違和感があるのが、プラスチック感の強い電源と音量ボタン。
サイドの写真は、Teclast T20との比較ですが、いづれも上のタブレットがM5 Xです。
▼左サイドより
左右サイドにスピーカー穴がありますが、T20の倍ほどの大きさです。
▼上のサイド(M5Xの下サイドには何もないため写真は割愛)
▲ポート類がわかるよう拡大撮影です。右側にある窪みに指をかけてMicro SIMカード・TFカードを収納するカバーを外します。
T20のディスプレイ面がサイドの枠内に収まっているのに対し、M5Xはサイドに上にディスプレイ面が載っているような造りになっています。このあたりの処理がベゼル幅(M5Xがより太い)にも影響しているのでしょう。
▲▼違和感があるのが、右サイドにある白い電源ボタンと音量ボタン。
実用性には何の問題もないのですが、ここのみプラスチック感が強く質感の劣るもの。サイド同色ならよいのですが。
▲下のTeclast T20のように、サイドのふちをダイヤモンドカット加工によるクローム調塗装とした端末が多いのですが、汚れあるいは周囲のものが映り込み、汚く見えてしまいます。
▼私の好きな角度より。
この角度から見ると、Teclastのフラッグシップ機 T20と質感的には大きく劣るものではありません。
まとめ
Alldocube M5Xの外観を、主にTeclast T20と比較することにより確認しました。ベゼル幅が太めであること、些細な点ではプラスチック感の強い電源ボタン・音量ボタンに違和感があるものの、10コア、4GB RAM / 64GB ROMの10.1インチ端末で180ドルの価格を考慮すると、十分以上に満足できる外観・質感です。
別記事となる使用感のレビュー(「Alldocube M5X 実機レビュー、MT6797X搭載の他社製タブより扱いやすい端末に」)にて記載していますが、ディスプレイの色合いとレスポンスも含めると、私的にはむしろ上位機となるTeclast T20よりも普段使いとしては適しているとの認識です。
▼GearBestの価格情報。2019年6月16日時点のフラッシュセール価格は179.99ドル(2019年6月16日時点の換算レートでは19,780円。送料 93円)
▼参考までのAmazon価格
コメント