ThinkPad X280の液晶をFHD・IPSパネルに交換。明るさ・発色・視野角ともに効果は期待以上 | Win And I net

ThinkPad X280の液晶をFHD・IPSパネルに交換。明るさ・発色・視野角ともに効果は期待以上

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中古のThinkPad X280を購入したのですが、価格面から Core i3-8130U / メモリ 4GBで妥協。ディスプレイは解像度1366 x 768のTNパネルですが、やはりテキストなどのギザギザ感と視野角の狭さ、寒色系(青白い)の色合いなどにより、目が疲れてしまいます。そこで、当初からの予定どおり、TNパネルからFHDのIPSパネルに交換しました。結果、明るさ、視野角、鮮やかさともに交換して正解。

購入したIPSパネル

ThinkPadの交換用ディスプレイは、AliExpressが種類も豊富(同一製品を異なるショップから販売かと)で価格も安いのですが、納期が遅いのと、X280ではAmazonも大きく変わらない価格で販売していたため、今回はAmazonで以下の製品を購入しました

なお、X280のディスプレイには、ケーブル接続部分が中央コネクターのものと右コネクターのものがありますが、デフォルトの解像度が1366 x 768の場合、私が購入の右コネクターでよいと思います(念のため、ご自身で確認ください)。また、ケーブルはデフォルトのものをそのまま利用できます。

 

▼2024年6月15日の追記です。上の製品が在庫切れとなっていまいた。以下は代替となる製品です。

 

▼厚めの段ボールに、液晶はエアークッションで梱包され、国内発送では特に「割れ」の心配も無用かと。

▲ThinkPad X260のラベルがありますが、X280でも使用できます。

 

▼エアークッションを外した状態。右コネクターの製品です。

IPSパネルへの交換過程

以下のリンク先記事での、ThinkPad T550のIPSパネル化では、30 Pinから40 Pinのケーブルに交換する必要があり、ヒンジの取り外しなどが厄介だったのですが、X280の場合にはケーブルは流用できるため、ディスプレイのベゼルの取り外しのみで対応できます。ベゼルの取り外しを予習して入れば、1時間もあれば交換できます。

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▼まずは、BIOSの「Config」にある「Disable Built-in Battery」を「Enter」とし、バッテリーをオフにします。これにより、BIOS画面から電源オフとなりますが、ACアダプターを接続すると設定なしで復旧します。

 

▼ベゼルを取り外し中の写真 3枚。

他のThinkPadのベゼルと同様に、弾力のあるフニャフニャの樹脂製ですが、カードなどを隙間に入れツメを外していきます。ディスプレイの下にはカードを入れにくいのですが、その他の辺のツメを外し、上に引き抜いて外しました。

▲海外の動画では、ベゼルの内側から外していたのですが、傷防止と外しやすさでは外側から外すのが正解。

 

▼ケーブルを抜く前の状態。液晶と天板裏との取付はネジではなく、隅にある枠に収める簡易的なもの。簡易的ですが、これでも十分。

 

▼ケーブル取り外し後の液晶面と背面。

▲よくない意味で驚いたのが、液晶面の端はアルミ箔のようなもので縁取られ、ベゼルと液晶は粘着力弱めの両面テープで取り付けられていること。ベゼルから液晶を取り出す際に、慎重に行わないと、アルミ箔のようなものも剥がれてしまいます(私は部分的に剥がれてしまいました)。

 

▼取り外したベゼル。薄く弾力性のある樹脂です。

 

▼こちらは購入した液晶の背面。ケーブル取付前。

 

▼ケーブルの取付。透明のテープも利用しつつケーブルを固定しているため、ケーブルを取り外す際にテープを再利用できるよう丁寧に行う必要があります。

 

▼動作確認のために電源オン。下の2枚は保護フィルムをてけたままの状態ですが、画像表示で即わかる視野角の広さと鮮やかさ。

 

▼ベゼルを付け直して完了。

使用感

さすがにIPSパネル。X280の使用直後は「TNパネルのままでもいいかも」と思ったものの、大きな間違いでした。今回購入したIPSパネルの品質などは以下です。

  • 視野角の広さは、一般的なIPSパネルと同等。
  • 明るさは、手元にある他のノートPC(メジャーなPCでは Surface Go、その他 CHUWIなどの中国ブランドのPC多数)よりも明るく、ThinkPad X1 Carbonと同水準。
  • TNパネルでは寒色系(青白い)でしたが、IPSパネルはやや暖色より。私としては好みの発色です。
  • 設定画面での「拡大縮小とレイアウト」の推薦設定は125%でしたが、私にはテキストなどが小さすぎ、150%にして使用しています。
  • 解像度もFHDとなり、テキストのシャギーさも認識できず滑らか。

 

▼上はTNパネル、下はIPSパネル。TNパネルは白トビが激しく、ほとんど認識できません。

 

▼上はTNパネル、下はIPSパネル。上の画像ほどに視野角は変わりませんが、発色が全く異なっています。

 

▼「拡大縮小とレイアウト」の推薦設定は125%ですが、テキストがかなり小さくなり、他の12.5インチ・FHDのデフォルトが150%であったため、X280も150%で使用しています。

 

▲▼同じくIPSパネル化した ThinkPad T550では、設定画面でディスプレイの明るさの変更ができなかったのですが、X280では変更可能。

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▲▼フリーソフト「HWiNFO(HWiNFO、Win 10のデバイス詳細情報やCPU温度など、導入必須のフリーソフトの概要。投稿数15,000越えのフォーラムも充実)」で抽出のモニターの情報は以下となっています。

Monitor Name: BOE [Unknown Model: BOE06BF]

Monitor Name (Manuf): NV12N41 [DELL P/N: F77R1]

まとめ

今回のThinkPad X280のTNパネルからIPSパネル(FHD)への変更の効果は期待以上。TNパネルでは、全般的に2ランク程度 下位のPCのように感じていたのですが、IPSパネル化により、明るさ・視野角・発色ともに格段に向上し、PC全体の品質がアップしたような感覚です。

中古のX280でIPSパネル・FHDとなるとタマ数が少なく、価格も高くなるのですが、約8,000円の出費でIPS・FHD化できるため、安価なTNパネルの中古を購入し、ご自身で液晶交換の展開も有効です。

 

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