Amazonにて「VASTKING KingPad K10」なる Androidタブレットが、2021年5月9日時点にて人気となっています。CPUにコスパに優れた「T610」を搭載し、メモリ 3GB / ストレージ 32GBは控えめであるものの、ディスプレイはもちろん FHD。約5,000円で別売りのキーボードケースが用意されていることも、大きなポイント。
「VASTKING」は初めて紹介するブランドとなりますが、「VASTKING KingPad K10」の概要を確認してみました。
紹介する製品はこちら
VASTKING社の概要
VASTKING社の製品を紹介するのは初めてであり、公式サイトにて概要を確認しました。そこで、複数ラインナップするAndroidタブレット以上に惹かれたのが、上の画像のPC「Kingbook K100 Laptop」です(4月にリリース)。CPUはGemini Lake N4020と非力ですが、14インチにメモリ 8GB・256GB SSD、タッチパッドにテンキーも備えて 429.99ドル。セール価格でないためか、やや割高感もありますが、質感高そうなPCです。
上記リンク先の公式サイト・製品情報ともに立派なものですが、会社情報として読み取れる事項はごく僅か。「過去10年間、Microsoft、 Lenovo、AcerとPCやタブレットを共同製作(co-manufacturer)した経験あり」との記載があります。LenovoやAcerはさておき、MicrosoftのSurfaceやXboxのパーツの製造に関与(想像で記載しています)したことがあるとすれば、かなりの信頼感があります。
後からの気づきですが、公式サイトを確認せずとも、Amazonの製品紹介にて以下の記載がありました。
Vastking はノートパソコン及びタブレットの牽引的メーカーであり、過去10年間成功を収めてきました。同時にVastking は継続的に技術革新スキルを向上させ、品費と生産性のコントロールに取り組んでいます。過去10年間に渡って、Vastking はMicrosoft, Lenovo やAcerなどよく知られたブランドの共同製造メーカーです
▼Amazonで販売されていました。やはり気になるのはCPU。もうワンランク上だとよかったのですが。
VASTKING KingPad K10のスペック
VASTKING KingPad K10のスペックは以下となりますが、AnTuTu ベンチマーク v8のスコアは上画像の左下に「173194」と明記があります。このスコアとなると、普段使いでは遅さを感じることなく動作します。
CPU | UNISOC T610、8コア |
メモリ | 3GB |
ストレージ | 32GB |
ディスプレイ | 10.1インチ、IPSパネル、解像度 1920 x 1200 |
WiFi、Bluetooth | 2.4GHz/5GHz Dual Channel WiFi、Bluetooth 5.0 |
LTE | 未対応 |
カメラ | フロント 5百万画素、リア 13百万画素 |
バッテリー容量 | 6000mAh、USB Type-C |
サイズ(本体) | 250 x 150 x 8mm、550g |
OS | Android 10 |
その他 | 別売りのキーボードケースあり、顔認証、GPS内蔵 |
CPUには、コスパに優れた「UNISOC T610」を搭載しています。上述のとおり、AnTuTu ベンチマーク v8のスコアは「173194」であり、ゲームなどの負荷を要することを目的としない限りは、遅さを感じることはないでしょう。
同じく「UNISOC T610」を搭載する10インチタブレットとしては、上のリンク先記事で照会の「Teclast M40SE」と「BMAX I10」があります。これらの製品とも比較したコメントは以下です。
- 低価格帯のタブレットでも、メモリ 4GB搭載の製品が多いなか、メモリ 3GB、ストレージ 32GBと控えめ。
- ただし、メモリ 4GB、ストレージ 64GBのPro版(在庫切れですが、Amazonはこちら)も用意されていたようで、メモリ 3GBは価格を考慮してのことでしょう。
- 一方、Lenovoなどの一部のハイエンド機を除き、Androidタブレットのカメラは低画素のおまけ程度のものが多いのですが、本製品のリアカメラは13百万画素と優位です。
- また、Amazonで販売のこの価格帯の製品で、顔認証を搭載していることも珍しい。
▼大きな特徴の一つが、こちらの専用キーボードケースが用意されていること。ただし、650gと重く、本体との合計では1.2kgと 10.1インチのWindows ノートと比較しても重たくなってしまいます。
▲英語キーボードですが、10.1インチともなるとタイピングは良好かと思います。
VASTKING KingPad K10の外観と機能
Amazonで販売の製品は背面がグレーですが、公式サイトではブルーも販売されており、明るいブルーも好感が持てます。
▼もちろん、IPSパネルために視野角は広く、画面占有率は77%。横幅は250mmと一般的なことから、ベゼル幅も通常のサイズと思われます。
▼5百万画素のフロントカメラによる顔認証も備えています。Amazonで販売の1万円台半ばのタブレットで、顔認証を備えていることは珍しい。
▲通常の仕様ですが、エッジのラウンドも滑らかです。
▼電源、音量調整ボタンは横持ちでの左サイドにありますが、「リセットホール」があることも珍しい。
まとめ
Amazonでの取扱は2021年2月ですが、すっかり見落としていた(紹介が漏れていた)「VASTKING KingPad K10」。5月9日時点のAmazonでの評価数は470件ですが、サクラチェッカーの評価も5点満点中 4.5と良好です。
一時期、Android タブレットのカテゴリーにてベストセラー1位となったこともあるようですが、メモリ 3GBにストレージ 32GBは控えめなものの、CPUにはコスパに優れた「UNISOC T610」を搭載し、顔認証にも対応、別売りで専用キーボードケースも用意となれば、評価の高さも納得です。
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