今回レビューする製品は、Amazonにて今月(2022年7月)に発売となった、コードレス掃除機「Ultenic U10 PRO」。最大 30000Paの吸引力、着脱式のバッテリー、LEDライト付きの床ブラシ、壁掛け機能付きが大きな特徴となる製品です。
約1週間使用したうえでのレビュー記事ですが、上記の特徴以外でも、左右に180°、上下に90°に回転する床ブラシは軽やかな動きとなり、各種ボタン類はオレンジで統率されているため、操作性にも優れています。
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Ultenic U10 PRO コードレス掃除機、Amazon
Ultenic社の概要
Ultenic(アルテニック、ウルテニック)社の製品の取り扱いは初めてのため、同社の概要を確認してみました。公式サイトを参照しても本拠を確認できなかったのですが、製品の説明書には「Shenzhen Ultenic Technology Co., Ltd」の記載があり、中国・深圳を拠点とする会社のようです。説明書にはイギリスとフランスの拠点の記載もあり、ヨーロッパでの展開に重きを置いていることもわかります。
▼Ultenic(アルテニック、ウルテニック)社の概要
- 中国・深圳を拠点とし、イギリスやフランスなどのヨーロッパでの展開にも重きをおいている。
- その他、中国、日本も含めたアジアの一部、中近東など、32の国と地域で展開。
- Amazonのブランド紹介によると「2021年に正式に出航」とあり、正式設立後 間もないブランド。
- コードレス掃除機、ロボット掃除機のほか、空気清浄機、海外ではノンフライヤーも販売。
なお、AmazonやAliExpressを参照すると、交換用パーツが充実、安価で販売されていることも同社のメリットの一つのように思います。今回レビューのU10 Proの場合、ベッドも単体で販売されています。
Ultenic U10 PROの特徴
Amazonの製品紹介、あるいは説明書から引用の「Ultenic U10 Pro」の特徴を記載します。
- 2200mAhの大容量着脱式バッテリーを搭載し、最大35分の連続使用が可能(パワー大の場合には約15分)。
- バッテリーの充電に要する時間は 4〜5時間
- 400WAのブラシレスモーター搭載し、吸引力は最大 30000Pa。床の隙間のホコリを簡単に吸引可能。
- 吸気口 HEPA H10フィルター、排気口 HEPA H11フィルターにより、二次的な空気の汚染を回避。
- サイクロン分離技術により、吸引力が長く持続し減衰しません。サイクロン 5級濾過システムは99.97%の微粒子を捕獲、空気を浄化。
- 大容量のダストカップにより、部屋全体を掃除しても途中でダストカップを空にする必要はありません
- LEDライトを搭載し、暗い場所を掃除してもくっきりはっきりと見えるようになります。
▼サイズは以下の画像のとおり、床ブラシは 250 x 225mmとコンパクト、延長パイプも含めた高さは 1130mm。重さは 2.34kg
▼床ブラシは、左右に180°、上下に90°に回転します。実際に掃除していると実に軽やかです。
▼ワンタッチゴミ捨ては多くの他製品でも装備されていますが、5段階の濾過システムを採用し、着脱式のバッテリーであることも特徴の一つです。
▼ベッドやソファの下の掃除などに便利なLED ライト付き。
開封、組み立て、外観
続いて、開封、付属品、組み立て、外観について記載します。外観などの比較用に、近所のホームセンターや家電量販店にて、2万円前後のコードレス掃除機を複数参照しましたが、これらと比べると質感・造り込みなどは本製品が優れているように感じます。
開封、付属品
▼Ultenicのテーマカラー(?)のホワイトとオレンジの敗色の外箱。外箱のサイズを計測しませんでしたが、想像よりもコンパクトな外箱です。
▼サイドには、英語で特徴が記載されています。
▼内部は各パーツのガタつきが生じないように保護されています。
▼ビニールから取り出す前の一式。
▼パーツを全て取り出しました。外箱と同様に、ホワイトのなかで オレンジがよいアクセントになっています。
▼こちらは以降で言及していない付属品です。左から、ACアダプター、壁掛けブラケット用のネジ、説明書、ブラシノズル(手の届きにくい場所、狭い隙間の掃除用)。説明書は9カ国語構成となり、うち日本語は8ページ分。
外観
▼バッテリー取り付け前のダストボック側の全体像。スイッチ類やリリースボタンはオレンジになっており、組み立て・操作時にわかりやすい構成です。
▼別の角度より。延長パイプの取付部は上側、バッテリー取付部は左です。
▼ダストボックスの取り外し方のシールが貼られています。リリースボタン(上の写真の中央)を押して、透明なダストボックスを回転すると簡単に外れます。
▼ダストボックスを外した様子。
▼ダストボックスのフィルター、取付部分を拡大。説明書には「フィルターは半年ごと、あるいは目に見える汚れが付着した場合の交換がおすすめ」とあります。
▼2200mAhの大容量着脱式バッテリー(最大35分の連続使用。充電時間 4〜5時間)。着脱式バッテリーの製品は多いですが、壁掛けの場所以外でも充電できるために便利です。
また、他社製品も含めて、バッテリーの持続時間は長くないのでずが、予備のバッテリーを購入し、バッテリーを取り替えて連続使用できることもメリットです。
▲他のパーツも含めて、シルバーの縁取り部分のごく一部に浮きがありますが許容範囲です。
▼バッテリーを装着。もちろん、デザイン的にもマッチしています。
▼床ブラシの全体像。250 x 225mmとコンパクトなサイズです。パイプの接続部分のパーツは上下左右に可動します。
▼正面、サイドより。
▼裏面より。
▼左上の円型の部分を回すことにより、ブラシを固定しているパーツが外れ、ブラシを取り外すことができます。
▼ブラシを取り外しました。取り外し、取り付けは力を入れずに簡単に行うことができます。
▼延長パイプとソファブラシ。前述のとおり、取り付け・リリースボタンはオレンジと統一されており、わかりやすいです。
▼ソファブラシを取り付けた様子。
上の写真は床にベタ置きの背景・照明がイマイチのものですので、PCなどの撮影と同様に、本体を白の背景で撮影してみました。上のコメントと重複するため、ほぼノーコメントですが ご参考。なお、一定期間の使用後の撮影のため、ダストボックスは多少汚れたままです。
▼バッテリー取り付け後の本体全景。
▼ダストボックスのオレンジの部分を押下すると簡単に開き、ゴミ捨てを行うことができます。
▼パワーは2段階の調整式ですが、パワーに応じて手前のスリットの部分が色を変えて点灯します。上から順に、パワーオフ、パワー小、パワー大。
▼ソファーブラシを付けて撮影。
▼バッテリーを取り外した状態。バッテリーにある3つのスリットは、バッテリー残量を示すインジゲーター(電源オンで青く点灯)です。
▼床ヘッドの前方中央に3つのLEDライトを備えています。ちなみに、LEDライトのオンオフ制御はできず、常に点灯です。
▼主要パーツを並べての全体像。
▼壁掛けには 壁の穴あけが必要ですが、自宅での壁掛け場所を決め切れていないため、全体像は取り急ぎ ベランダでの撮影です。
使用感
一部は外観でのコメントと重複しますが、使用感について「操作性」「吸引力など」「騒音レベル」に分けて記載します。
操作性
電源ボタン、ワンタッチゴミ捨てなどの操作性は総じて良好。具体的には以下です。
- 他製品ともに同様かと思いますが、電源ボタンは指の届きやすい位置にあり、操作性は良好です。
- ワンタッチでのゴミ捨てなども良好で、ボタン類がオレンジで色分けされているのも使いやすい。
- ダストボックスのごみ捨て後に、多少のゴミが付着したままのこともありますが、付属のブラシで簡単に清掃できます。
- バッテリーの取り外しは、やや硬いようにも感じます。ただし、簡単に取り外しできても(不意に取り外しとなっても)困るため、そのあたりの配慮かも。
- 「強弱ボタンが離れた位置にあるのは何故?」と思ったものの、他社製も同様の製品が多いですね。背景を理解していないのですが、何らかの理由があることでしょう(中途半端なコメントで申し訳ありません)。
- 着脱式のバッテリーは、充電する際に本体に接続・本体を移動する必要がないため、かなり便利です。いづれ、バッテリー単体も販売されるかと思いますが、連続使用のために予備バッテリーの購入もありですね。
吸引力など
コードレス掃除機に それほど詳しくない私ですが、本製品と同じ価格帯(本製品の 7月30日時点のAmazon 価格は クーポン利用により 14,990円)のコードレス掃除機の吸引力を確認したところ、最大 30000Paの本製品の吸引力はやや高い部類です。
- 通常の掃除では、騒音レベル、バッテリー持ちの兼ね合いもあり、パワー小(標準パワー)で十分です。
- パワー大では、さすがの吸引力。数年前に購入のダイソンの製品とは比較にならないほどの強力です(比較対象のダイソンの製品は、吸引力を強烈アピールする製品ではありません)。
- 吸引力とは異なりますが、また、最近の掃除機はそういうものかもしれませんが、本体横から排出の濾過後の空気は、掃除機特有の嫌な臭いもありません。
- 吸引力もさることながら、左右に180°、上下に90°に回転するブラシヘッドは実に軽やかに動き、壁際や部屋の角などの掃除も簡単に行うことができます。
- バッテリー持ちは、製品紹介に記載のとおり、パワー小にして約30~約35分。他製品と同様に、やや短いようにも感じますが、一般的には35分も連続使用することは少ないと思われ、コードレス掃除機としては十分との認識です。
騒音レベル
騒音レベルにおいて、私はそれほど気にならず、手元にあるコードレス掃除機と同程度との感覚です。ただし、家内は「多少 やかましい」とのコメント。おそらく、自分以外が掃除している場合には、やかましく感じてしまうためだと思います。私も家族が、他製品も含めて 掃除機を不意に使用していると、うるさく感じますので。
▼ iPhone アプリ「騒音測定器」での簡易的な騒音レベルの測定です。左はパワー小、右はパワー大となり、数値的には大きな差ではないのですが、実際にはかなり異なります。音質的には、双方ともにモーターの回転音そのままのイメージです。
まとめ
本文には記載していませんが、本体・床ブラシともにコンパクトなことも特徴の一つです。着脱式のバッテリーは充電時に便利なうえ、ボタン類がオレンジで色分けされていることにより、また、床ブラシの上下左右の回転も軽やかで、全般的に操作性は良好。1万円台のコードレス掃除機をお探しの場合には、購入候補となる製品です。
Ultenic U10 PRO コードレス掃除機、Amazon
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