ノートPCにて、PCIe SSDからSATA SSDへの換装で動作が安定した事例。全般的な発熱の影響軽減と推察 | Win And I net

ノートPCにて、PCIe SSDからSATA SSDへの換装で動作が安定した事例。全般的な発熱の影響軽減と推察

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Core i3-8130U / メモリ 4GBのThinkPad X280をサブ的に使用しているのですが、Windows 11の動作に顕著なレスポンスの悪化を感じていました。記事の編集などのライトユースですが、メモリが4GBと少ないことが影響と思っていたところ、高速なPCIe SSDをSATA SSDに換装後、感じていたカクツキは概ね解消。

SSDのサーマルスロットリングの影響も多少あるかもしれませんが、PCIe SSDとCPUの発熱により、全般的に熱による影響だったように思います。

発熱を計測したものではなく、原因は想像となりますが、SATA SSDに換装前後のレスポンスなどについて記載します。なお、上の画像のSSD 固有の課題ではなく、私がSSDの熱対策を施していなかったことが、直接的な原因と思われます。

ThinkPad X280、レスポンスの状況

以下の記事に記載していますが、2023年3月にThinkPad X280のSSDを、SATA SSDから高速なPCIe SSDに換装していました(といっても、X280の仕様上、PCIe 3.0のSSDです)。

ThinkPad X280のM.2 SATA SSDをPCIe SSDに換装、増設した2242サイズとのPCIe SSD デュアル化

 

ThinkPad X280は使用頻度が低いため、また、以下のOS クローンソフトのテストも兼ねて、PCIe SSDからSATA SSDに換装しました。

EaseUS Disk Copy ProにてOSクローンを行う手順。従来のバージョンよりも工程が少なく、クローン時間も短縮

 

SSDの換装の結果、期せずして 以下のレスポンスの状況が改善しています。SSDに固有の現象ではありませんが、ファンの回転数・回転の頻度が低くなったことから、(温度の計測は行っていませんが)PCIe SSDとCPUの発熱と相まって、全般的に熱の影響があったものと推察しています。

  • ソフトの起動・切替など、全般的にモッサリ気味。Gemini Lake (Celeron) N4100程度、時おり N4100未満のレスポンスとなります。
  • タイピング時の漢字変換の変換候補表示にて、数秒遅れて表示される現象もしばしばあり。
  • Google Chromeでの記事編集時など、プチフリーズする現象もあり。
  • 全般的に、ファンが激しく回転する傾向あり。

 

SATA SSDに換装後のレスポンス

私はThinkPad X280以外のノートPCにおいても、PCIe SSDの発熱をそれほど考慮することなく、高速なPCIe SSDに換装する傾向があったのですが、当然ながらも発熱に十分考慮する必要がありましたね(全てがSSDの影響とは言い切れませんが)。SATA SSDに換装後のレスポンスは以下です。

  • ファンの回転数は控えめ。
  • 上記の、漢字変換の遅延、プチフリーズの現象は解消。
  • 記事の編集、画像の編集程度ではキビキビと動作。また、この程度のライトユースでは、メモリ 4GBの影響はありません。
  • 以下のCrystalDiskMarkのとおり、読み書き速度は遅くなりましたが、大きく体感できるほどの影響はありません(全く影響ないわけではありません)。

 

▼換装前のPCIe SSDのベンチスコア(上)と、SATA SSDに換装後のベンチスコア(下)。読み書き速度は大きく異なりますが、ライトユースでは大きな影響はありません。ただし、Windowsの起動や終了など、体感できる事項もあります。