TeclastからCPUに Helio G99を搭載する Android タブレット「Teclast T50 Pro」が発売となりました。AliExpressでの製品紹介によると、AnTuTu ベンチスコアは 406,932とあり(一般的には約38万)、Android タブレットで搭載事例の多い、UNISOC T618 / T616やSnapdragon 680よりもキビキビと動作します。
なお、Helio G99を搭載のタブレットとしては、N-One / ALLDOCUBE / DOOGEE / Lenovoの後発となることもあり、急速充電に対応、Android 13を搭載、4スピーカーと機能などは充実しています。
販売元、引用元
Teclast T50 Proのスペック
Helio G99、UFS2.2の高速ストレージなど、バランスのよいスペックの端末ですが、。Amazon / AliExpress / Teclast 公式サイトともに、「Widevine L1 サポート」との文言がないことが気がかりです。
下表では、Helio G99を搭載するタブレットのうち、最も機能の充実した「DOOGEE T30 Pro」と比較して 優位な事項に黄色網掛け、劣位な事項にピンク網掛けしています。
CPU | MediaTek Helio G99、6nm プロセス、最大 2.2GHz |
GPU | Mali-G72 MP3 |
メモリ | 8GB LPDDR4、プラス 最大 8GBの拡張機能 |
ストレージ | 256GB UFS2.2 |
ディスプレイ | 11インチ、解像度 2000 x 1200、IPSパネル |
WiFi | 11a/b/g/n/ac |
Bluetooth / GPS | Bluetooth 5.2、GPS搭載 |
LTE | FDD: B1, B3, B5, B7, B8, B20、TDD: B34, B38, B39, B40, B41 |
カメラ | リア 20百万画素、フロント 8百万画素 |
バッテリー容量 | 8000mAh、18W 急速充電 |
サイズ(本体) | 厚み 7.4mm、480g |
OS | Android 13 |
その他 | 4スピーカー(Hi-Res対応)、金属製ユニボディ |
▲上の画像のとおり、AliExpressや公式サイトの製品情報では、AnTuTu ベンチスコアは 406,932とあります。Helio G99の一般的なスコア 約38万を基準とした場合にも、Teclastや他ブランドの従来製品に多く搭載されている UNISOC T618 / T616と比較すると、10万以上も高いスコアです。私の同水準スコアのスマホの使用感では、普段使いではストレスなく動作します。
「DOOGEE T30 Pro」との比較
DOOGEE T30 Pro、Helio G99、33W 急速充電、11型 2.5K 解像度のAndroid 13タブ。Widvine L1もサポートし3万円未満で販売中
N-one NPad X、Helio G99 / Android 13搭載の10.95型タブレットが5月10日に正式販売
Helio G99搭載のALLDOCUBE iPlay 50 Pro、Banggood / USD価格の再値下げ。約22千円で販売中
Lenovo Tab P11 Gen 2、Helio G99搭載の11.5型タブレットのスペックと価格情報
上のリンク先記事は、同じくHelio G99を搭載する10インチクラスのタブレットですが、機能が充実している順に並べています。上のスペック表は、最も機能の充実した「DOOGEE T30 Pro」と比較して 優位な事項に黄色網掛け、劣位な事項にピンク網掛けしています。
- 「T30 Pro」のメモリ拡張機能(ストレージから仮想的にメモリに割り当て)が最大 7GBであるのに対して、「T50 Pro」は最大 8GB
- 双方ともに、ディスプレイサイズは11インチですが、「T30 Pro」の解像度が 2560 x 1600であるのに対して、「T50 Pro」は一般的な 2000 x 1200
- カメラの画素数、ストレージ容量、4スピーカー、Android 13、金属製ユニボディであることは、双方とも同じ
- 「T30 Pro」のバッテリー 「8580mAh、33W 急速充電」に対して、「T50 Pro」は8000mAh、18W 急速充電」
- 「T30 Pro」はキーボード取付用の端子あり。ただし、専用キーボードの販売は未確認
全般的に、「DOOGEE T30 Pro」の機能が充実していますが、液晶の色合いなど スペックでは判断できない事項もあります。
外観
上の画像など、Teclast 公式サイトも含めて、ベゼル幅を狭く見せているものが多いために留意ください。製品紹介には、実際のベゼル幅は8mmとあり、一般的なもの。
▼Teclastらしい、シックなグレイの背面です。金属(アルミ製)のユニボディとあり、見た目の美しさと厚みに貢献しています。
▲▼以下の記事にて実機レビューの「N-one NPad Pro」など、最近はユニボディのタブレットが増えてきました。樹脂製の製品と異なり、ホールドした際に背面から軋み音がするような現象はありません。
▼こちらの画像でも、ベゼル幅を狭く、厚みを薄く見せています。4スピーカーは、横持ちでの左右両サイドに2個づつ搭載されています。イヤフォンジャックは未搭載です。
まとめ
中国新興ブランドのAndroid タブレットでは ハイエンドの位置付けとなる、Helio G99を搭載する Android 13タブレットの「Teclast T50 Pro」。機能としては、「DOOGEE T30 Pro」がより充実していますが、国内外で人気のTeclastの製品ですので、人気製品となること間違いなしとの認識です。
▼2023年7月1日現在のAmazon 価格は、8,000円オフのクーポン適用により 31,900円
▼こちらは競合する「DOOGEE T30 Pro」
▼「DOOGEE T30 Pro」対抗の「HEADWOLF HPad 3 Ultra」がリリースされました。
▼こちらは同じく CPUにHelio G99を搭載する「N-One NPad X」の実機レビュー記事です。
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