CPUにAMD Ryzen 7 7840HSを搭載する「SZBOX」ブランドのミニPCが、かなりのコスパの高さです。同CPUを搭載する製品としてはマイナーな製品であり、また、Amazonの納期をみると中国からの配送と思われますが、メモリ 16GB / SSD 1TBの構成で約59千円。2025年3月9日現在では、他社製品と比較すると 1万円以上も割安です。
引用元・販売元
スペック
「SZBOX」は日本国内では馴染みのないブランドですが、海外通販では頻繁に見かけます。AliExpressでは SZBOX オンラインストアがあり、「GMKtec」や「MINISFORUM」の製品も扱っているために、ショップブランドと思われます。
スペックは下表となりますが、他社製品と比較してのマイナスポイントは、M.2 PCIe SSD スロットが一つのみとなり、SSDの増設ができないこと(念のために、Alibaba サイトのオリジナルPCにて 確認しました)。
▼ベアボーン、メモリ 8GB~64GBまでと複数の組み合わせがありますが、以下は一般的な メモリ 16GB / SSD 1TBのセットモデルのスペックを表示しています。
CPU | AMD Ryzen 7 7840HS、Zen4 アーキテクチャ、8コア 16スレッド、最大 5.1GHz |
GPU | AMD Radeon 780Mグラフィックス |
メモリ | DDR5 5600Mhz 16GB(8GB x 2)、最大 64GB |
ストレージ | M.2 2280 PCIe 4.0 SSD 1TB、空きスロットなし |
WiFi | WiFi6E 対応 |
Bluetooth | 5.3 |
ポート類 | USB4、USB-A 3.0 x 2、USB-A 2.0 x 2、HDMI x 2、2.5G 有線LAN x 2 |
サイズ | 132 x 132 x 46mm、583g |
OS | Windows 11 Pro |
その他 | アルミ製の筐体 |
▼AMD Ryzen 7 7840HSを搭載するミニPCは、以下の記事にて実機レビューしています。ミニPCは他製品も含めて ゲーム向きではありませんが、Ryzen 7 7840HSは在宅勤務などでは十分すぎるほどに快適です。
MINISFORUM UM780 XTX 実機レビュー、Ryzen 7 7840HS / DDR5 RAMの快適レスポンス、静音性にも優れた 作業効率アップ確実のミニPC
▼上の「MINISFORUM UM780 XTX」にて計測のCINEBENCH R23のスコアは「シングルコア 1720、マルチコア 16589」。こちらの記事で掲載の、Ryzen 7 5700Xでの自作PCよりも高いスコアです。
ミニPC 2製品にUSB4 外付けGPU ボックスを接続し安定動作。外付けグラボのシステム情報とベンチマークスコア
▲▼USB4ポートは前面に配置されています。映像出力や 速い転送速度を活かしての外付けSSDの接続のほか、上の記事にて記載のとおり、外付けGPUボックスに接続することができます。
その他のスペック・機能の補足は以下です。
- 映像出力は、USB4 / HDMI x 2の3系統。このクラスではDisplayPortを搭載する製品も多く、同ポートが欲しかったかも。
- 一般的なミニPCと比較すると、縦横のサイズは10mm程度 大きな筐体。
- DDR5 メモリは2スロット、M.2 SSDは前述のとおり 1スロットであり、増設できません。
- AliExpressにて 写真付きのユーザーレビューを参照すると、底板裏にファンを備えています。ただし、ブラケット付きのものではなく、市販のファンを取り付けているような構成です。
まとめ
M.2 SSDを増設できないことが惜しいものの、AMD Ryzen 7 7840HSを搭載し、メモリ 16GB / SSD 1TBを装備のセットモデルが 約59千円のコスパに優れたミニPCです。また、ベアボーンは約42千円での販売です。
基本スペックが同じとなり 競合する製品は、以下の記事で掲載の「GMKtec K6」。こちらは大規模セール時と通常時の価格差が大きいのですが、前者の場合には同じく 約59千円での販売です。
GMKtec K6、AMD Ryzen 7 7840HSを搭載するミニPC、スペックのまとめ。USB4を搭載し 5万円台
引用元・販売元
AliExpressよりもAmazonが安いのですが、AliExpressへのリンクは 詳細確認用として掲載しています。
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