AliExpressにて、8コア 16スレッドのAMD Ryzen 7 4800Hを搭載するミニPCが、多くのミニPCを展開する「EGLOBAL」と、「S SKYEE」なるブランドからも販売されています。ハイエンドのAMD Ryzenを搭載するミニPCとしては「MINISFORUM X400」がありますが、簡単な比較も記載しつつ、当ミニPCのスペックなどを確認してみました。
スペック情報
サイズは 198 x 198 x 48mmと、縦横は通常のミニPCよりも一回り大きなサイズとなりますが、上の写真(AliExpressの製品情報より)を見たところ、ヒートシンクとCPUが小さなことが気がかりです。おそらくは金属製のボディであり、ボディも含めて冷却対応を行っていると思われますが。
CPU | AMD Ryzen 7 4800H、8コア 16スレッド、最大 4.2GHz |
GPU | Radeon Graphics 7 |
メモリ | 8GB or 16GB |
ストレージ | 128GB / 256GB / 512GB PCIe SSD、2.5インチ SATA SSDを増設可能 |
WiFi | WIFI6をサポート |
Bluetooth | 5.0 |
ポート類 | USB 3.0 x 2、USB 2.0 x 4、USB Type-C(映像出力可能)、HDMI、DisplayPort、有線LAN |
サイズ | 198 x 198 x 48mm |
OS | Windows 10 (Home or Proは販売元により異なる) |
ハイエンドなRyzenを搭載するミニPCとしては、上の記事で紹介の「MINISFORUM X400」があります。X400は、Ryzen 7 PRO 4750G / Ryzen 5 PRO 4650Gに、大きなCPUファンとヒートシンクを搭載する製品ですが、冷却対応・作り込みとしては X400が優れているように思います。
▲上の画像は、Geekbench 5 CPUベンチマークにおいて、Ryzen 7 4800H / Ryzen 7 PRO 4750G / Ryzen 5 PRO 4650Gを比較したものですが、Single Core / Multi Coreともに、Ryzen 7 PRO 4750Gは Ryzen 7 4800Hを大きく上回っています。
体感レスポンスに直結する Single Coreのスコアは 1090ですが、所有するミニPCとの比較では、以下で実機レビューの Core i3-1005G1を搭載する製品よりも やや低くなっています。
外観
198 x 198 x 48mmと、縦横は通常のミニPCよりも 50〜60mmほど大柄である一方、厚みは48mmと薄くなっています。縦横のサイズは以下のMac miniと1mm違い、角の丸みも似ていることから、Mac miniを意識しているようです。
▲当ミニPCを紹介しておいて何ですが、本製品とMac miniはほぼ同価格。Windowsにこだわりがなければ、レスポンス面から Mac miniがおすすめ。また、以下の記事のとおり 仮想環境で Windows 10 ARM版も動作します。
▼右下に記載がありますが、本体の薄さから、SATAポートが2つあるものの、搭載できる 2.5インチのSATA SSD / HDDは1基のみ。
▼映像出力は、HDMI / DisplayPort / USB Type-Cの3系統。WiFIアンテナが2本あることに、古さを感じます。USBポートは前面に2つあり、使い勝手は良好。
▼通風用のスリットは両サイドに備わっていますが、上述のとおり 小さなCPUファンとヒートシンクであり、冷却対応、CPUファンの音量が気がかりです。
▼こちらは引用した「MINISFORUM X400」に実機写真。右下の画像で大きなCPUファンを確認できます。
まとめ
Mac miniのデザインに近く、AMD Ryzen 7 4880Hを搭載する本製品。 Ryzen 7 PRO 4750G / Ryzen 5 PRO 4650Gを搭載する「MINISFORUM X400」を引用しつつ、概要を記載しましたが、X400のレスポンスとボディの作りがより優れていることから、ハイエンドなミニPCをお探しなら、筆頭候補となるのが「MINISFORUM X400」、デザイン重視なら本製品もわるくはないとの判断です。
▼Banggoodで販売の同型機「T-BAO TBOOKMN48H」。クーポン「BGJPMN90」の利用により 699.99ドルで販売中(10個限定、5月30日まで)。
▼こちらは引用した「MINISFORUM X400」のAmazonでの販売情報。6コア 12スレッドの Ryzen 5 PRO 4650G版です。
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