15.6インチのポータブルモニターを分解してみましたので、参考までに記載します。ポータブルモニターの液晶を、液晶割れが生じているノートPCの液晶として流用することが目的でしたが、液晶側の端子の形状が異なり、最終的には元のポータブルモニターに戻しています。
分解したポータブルモニター
15.6インチのポータブルモニターを複数所有していますが、分解した製品は、以下の2020年5月の記事にて 実機レビューのLepowの製品です。既に販売終了となっており、NTSC 45.37%と色域がやや狭いことから、やや古さを感じます。
Lepow 15.6型モバイルモニター 実機レビュー、Amazon ベストセラー1位も納得の質感・画面表示ともに満足な製品
なお、直近では以下のアスペクト比 3 : 2のポータブルモニターの使用頻度が高いです。なお、2023年8月にAmazonで購入した製品ですが、2024年9月15日現在のAmazonでは販売されておりません。
CNBANAN 16インチ アスペクト比 3 : 2 / 2.5K ポータブルモニター 実機レビュー。広色域、光沢パネルで Macとの色合いもマッチ
▲▼上記の製品とは異なりますが、16インチ アスペクト比 16 : 10の代替となる製品を表示しています。
ポータブルモニターの分解手順
以下の分解手順は、上記のLepow 製品の事例です。製品によって、以下と同様の液晶側の外枠を外す、裏面のネジを外すなど、対応は数パターンあります。
▲▼Lepow 15.6インチモニターの前面と背面。前面とアルミ製の背面にネジや隙間はなく、液晶のベゼルを取り外して分解します。
▲▼本製品のベゼルは両面テープで固定されています。上のオープナーなどをベゼルの内側に挿入し、両面テープを剥がします。なお、本製品の隙間は狭く、クレカは挿入できませんでした。
▼経過の写真を撮影していなかっため、いきなりのベゼル取り外し後の写真です。他のポータブルモニターも同様かと思いますが、外枠にピッタリと収まっています。
▼取り外した液晶です(裏側から撮影しています)。ノートPCの液晶を何度も交換したことがありますが、液晶側のベゼルはかなり狭いです。なお、一般的には液晶の型番が記載されている事例が多いのですが、本製品の場合には記載がなく、PC接続時のフリーソフトにおいても 型番を抽出できませんでした。
▲ケーブル・端子の拡大写真を撮影していませんが、私の目的は以下のThinkPad L580の液晶として流用すること。ただし、30ピンの端子の形状が異なり、流用を断念。
▼下側の左右に液晶・映像入力ポート・スピーカーなどの基盤があるのみの、シンプルな構成です。ケーブルをテープで留めているあたりに、多少の雑さを感じます(他のポータブルモニターも同じかと思います)。
▼左側の基盤を拡大しています。右側の白い端子は液晶ケーブルの接続用(ケーブル取り外し後の撮影)です。中央の「RTD2556T」とあるチップは、 HDMI LCD コントローラーです。
▼右側のHDMI / USB Type-Cの基盤を拡大。
▼最終的に元のポータブルモニターに戻していますが、樹脂製のベゼルの取り外し時に写真のとおり曲がってしまいました。柔らかい素材であるために大きな影響はないのですが、両面テープの粘着が弱まっており、両面テープを付け替えたうえで元に戻す必要があります、現在のところ、両面テープの付け替えを行わず、元に戻したベゼルの一部がやや浮いた状態です。
まとめ
15.6インチ 液晶割れのノートPCへの換装目的で、古いポータブルモニターを分解してみました。結局、ノートPCとは液晶側の端子が合わず、目的はかなわずですが、ポータブルモニターのシンプルな構成を確認することができました。
2024年9月現在では、以下の15.6インチ FHDのモニターは 約9千円ほどで販売されていますが、内部のシンプルな構成を見て、その価格にもある程度は納得。「ある程度」と記載しましたが、ノートPCの交換用の液晶の価格を考慮すると、格安なポータブルモニターで採算がとれるのか、やや不思議です。
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