今回レビューする製品は、CPUにAlder Lake N95を搭載するミニPC「NVISEN AU01」。同CPUを搭載するミニPCは複数のブランドから販売されていますが、「NVISEN AU01」の特徴は、M.2 SSD ポートを2つ装備していること。標準装備は、2242サイズのM.2 SATA SSDですが、2280サイズのPCIe M.2 SSDを増設することができます。
Alder Lake N95 / N100を搭載するPCのレビューは、今回で3製品目となりますが、エントリークラスの価格にして、パフォーマンスはミドルレンジクラス。インテル 第8世代 モバイル向けのCore i3 / i5の中間あたりの実力です。
レビューする製品はこちら 文末のクーポン利用により 199.99ドルとなります(8/21まで)。なお、本記事は Banggoodさんからレビュー用にサンプル提供いただいた製品に基づくものです。
NVISEN AU01のスペック
サイズは一般的なミニPCよりも一回りコンパクト。その他の多くのミニPCと異なり、2.5インチ HDD / SSDを増設できませんが、冒頭に記載のとおり、M.2 SSD ポートを2つ備えていることが大きな特徴です。
CPU | Alder Lake N95、4コア4スレッド、最大 3.4GHz |
GPU | Intel UHD Graphics 1.2GGHz(16EUs) |
メモリ | 8GB DDR4、最大 32GB、スロットは1つのみ |
ストレージ | M.2 SATA SSD 512GB、2280 サイズ M.2 PCIe SSDを増設可能 |
WiFi | 11 b/g/n/ac |
Bluetooth | 4.2 |
ポート類 | USB 3.0 x 4、HDMI x 2、有線LAN |
サイズ | 114 x 106 x 42.5mm |
OS | Windows 11 Pro |
▼ファン音量・CPU温度のデータが公開されています。省電力のAlder Lake-Nですので、負荷をかけても ファン音は ほぼ聞こえず、私の実測では ベンチマークソフトで負荷をかけた際のCPUの最大温度は 79℃。
▼ポート類は USB 3.0 x 4、HDMI x 2、有線LANと、このクラスのミニPCの一般的な構成です。
▲画像では 前面のUSB ポートは 2.0(白)ですが、実機では 3.0です。
実機のシステム情報
続いて、実機から抽出のシステム情報を記載します。
▼Windows 11 「設定」のシステム情報。もちろん、仕様どおりにCPUは Alder Lake N95、メモリ 8GB。OSはWindows 11 Proですが、サンプル提供品のためか、あるいは出荷時にインストールしているのか、Windows 11 英語版の初期設定済でした。私は初回起動直後に日本語化しています。
▼フリーソフト「HWiNFO(HWiNFO、Windows PCのデバイス詳細情報やCPU温度など、導入必須のフリーソフトの概要)」で確認のシステム情報。クリックで拡大できます。
メモリは 1スロットのため、シングルチャネルでの動作(1333.3 MHz、DDR4-2666 / PC4-21300)。512GBのSSDは M.2 2242サイズ、LuminouTekの製品とあります。私は「LuminouTek」なるブランドを知らなかったのですが、B to B向けにAlibaba サイトで販売されています。
▼512GBのSSDは、145GBのWindows 11領域とそれ以外にパーティションが切られています。パーティションなしがよい方も多いと思われます。
開封、外観
開封、付属品、外観について記載します。外観においては、デザイン、質感ともに一般的なエントリークラスのミニPCの構成です。他のミニPCも同様ですが、初めてミニPCを手にした方は、その軽さに驚くことと思います。
開封
▼輸送時に箱が少し潰れてしまったようです。NVISEN ブランドの製品は、私が知る範囲ではOEM製品の販売であるため、外箱は汎用の物かと思います。
▼コンパクトなミニPCに対して大きめの外箱ですが、厚い梱包材で保護されています。
▼こちらの内箱に付属品が収まっています。
▼付属品は、左から英語・中国語表記の簡易的な説明書、EUプラグのACアダプター、HDMIケーブル、VESA ブラケット、ブラケット取付・壁掛用のネジ。
▼コンパクトなACアダプターのサイズ感がわかるよう、マウスと並べて撮影。白のEUプラグ to 日本プラグの変換アダプターは、Banggooのサービスです。
▼ACアダプターの仕様を拡大。
外観
全面樹脂製で、一般的なデザイン・質感の外観です。
▼写真ではわかりませんが、天板中央のロゴはプリントではなく立体感があります。写真ではやや明るいブラックに見えていますが、実機は写真よりも濃い つや消しブラックです。ブラックの場合には、油脂や指紋が目立ちやすいのですが、本製品では油脂などの付着は それほど目につくことはありません。
▼左右サイドは通風孔のみ。CPU温度が高くないため、通風孔から熱風が激しく出てくることもありません。
▼前面は USB 3.0 x 2個と電源ボタン。CMOS クリアのリセットホールは備えていません。
▼電源オン時には、以下の写真のようにブルーのLEDが点灯します。
▼背面は左から、イヤホンジャック、HDMI、有線LAN、USB 3.0 x 2、HDMI。USB Type-Cは未装備ですが、このクラスとしては標準的な構成です。
▼私は当初、本製品は、同じくN95を搭載しコンパクトな「Beelink Mini S」と同一製造元の派生モデルと思っていたのですが、サイズ的には近いものの別物のミニPCでした。
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