ベンチマークスコア
AnTuTu ベンチマーク v9、Geekbench 6、ストレージのベンチマークスコアを掲載します。比較対象は、以下のUNISOC T616を搭載の同社の上位機「NPad Pro」、Snapdragon 680を搭載の「CHUWI HiPad Max」です。
比較対象機よりも ややエントリー寄りのため、スコアは僅かに劣りますが、体感レスポンスとしては同水準です。
AnTuTu ベンチマーク
以降のベンチスコアも同様ですが、上から順に「NPad Plus」「NPad Pro」「CHUWI HiPad Max」。MT8183を搭載の「NPad Plus」のスコアは 229,471となり、大きな括りでは比較対象機と同水準です。
MT8183は Fire HD 10にも搭載のCPUであることから、CPUの詳細を確認する前は それほど期待していなかったのですが、ベンチスコア・体感レスポンスともに期待値以上です。
Geekbench 6
Geekbench 6のスコアは「シングルコア 320、マルチコア 1200」。「CHUWI HiPad Max」のスコアの掲載は省略しましたが、2つめの画像の「NPad Pro」とは AnTuTu ベンチ以上のスコア差があります。
ストレージ
ストレージのスコアをアプリ「CPDT」にて計測しました。
▼上の画像は UFS 2.1の「NPad Plus」、下の画像は UFS 2.2の「NPad Pro」のスコアです。USF 2.1においても eMMCよりは高速ですが、Readのスコアに大きな差があります(281.09MB/sと649.74MB/s)。ただし、体感できるほどの差ではありません。
体感レスポンス
AnTuTu ベンチスコア 約23万の「NPad Plus」。私はスコア 25万前後のタブレットを複数所有していますが、体感レスポンスはこれらと同水準。具体的には以下となります。
- AnTuTu ベンチスコア 10万台後半のタブレットでは、スリープからの復帰時のホーム画面やアプリドロワーの表示に、ぎこちない動きとなることがあるものの、本製品ではスムーズに表示。
- Google ChromeやYouTube、Gmailなどのアプリでは、遅さを感じることなく動作します。
- Chromeの縦スクロールは滑らかさが やや欠けることもありますが、このクラスの端末としては標準的な動きです。
- eMMCより高速なUFS 2.1のストレージを搭載していることを、大きく体感できるものではないものの、AnTuTu ベンチ 3Dの800MBクラスのアプリも スムーズにインストールでき、待たされ感はありません。
全般的に、AnTuTu ベンチスコア 35万超の端末と比較すると、若干 キビキビさに欠ける状況もありますが、ブラウザや一般的な動画の視聴、その他 ゲームなどの大きなCPUパワーを要しない使い方であれば ストレスを感じることなく動作します。
スピーカー
YouTubeの動画をメインにスピーカーを利用していますが、10インチタブレットの標準的な音質・音量です。低音・高音のどちらかに偏りのあるものではなく、また、スマホのようにシャカシャカ音が際立つこともなく、動画などを落ち着いて視聴することができます。
なお、以下の記事で実機レビューの「NPad Pro」は音質はよいものの、音量を最小にしても音量が大きい課題がありますが、「NPad Plus」はその現象もありません。
カメラ
「NPad Plus」に限らず、Android タブレットのカメラは、一般的にはメモ書き代替の機能となります。本製品は、フロント 5百万画素、リア 13百万画素と、リアは他の同価格帯のタブレットと比較すると 高画素のカメラを搭載していますが、以下のとおり、やはり、メモ書き代替として機能です。
- 室内のみでの撮影ですが、明るい照明のもとではよいものの、室内でも背景が暗いと実際の画像は より暗くなるイメージ。
- ただし、オートフォーカスは早く、保存は画素数とUFS 2.1の影響もあってか、スマホと同程度の速さです。
- フロントカメラは周辺に多少のノイズがあり、また、画素数は低いものの、画素数以上に鮮明な描写のイメージです。また、顔に程よく追随しています。
まとめ
価格帯としてはエントリークラスのタブレットですが、AnTuTu ベンチスコア 約23万となり、普段使いではストレスなく動作します。
明るい液晶に、金属製ユニボディによる質感の高い背面であり、WiFi 運用を前提に、「出費を抑えたいものの、普段使いのレスポンスと質感を犠牲にしたくない場合」には、購入候補となる製品です。
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