Alder Lake-N N97を搭載するミニPCがチラホラと販売され始めています。そこで、AmazonからNipoGiブランドで販売の「AK1 Plus」のスペックなどを確認してみました。
ボディのデザインに古さを感じますが、16GB メモリ / PCIe 3.0 512GB SSDを搭載して、2024年1月28日現在のAmazon 価格は22,998円(クーポン適用後)と、同ブランドの他製品と同様にコスパは高いです。
N100とN97の仕様の相違
Amazonの販売サイトに以下の画像がありますが、PassMark(CPU Mark)のベンチスコアは、N100の5240に対して、N97は5624とあります。
私のPC実機の使用感において、Japar Lake N5150 / N5095とAlder Lake N95 / N97 / N100では体感できるほどのレスポンスの相違がありますが、N97とN100の画像のスコア差では体感できるほどではありません。TDPが6WのN100に対して、N97は12W。TDPと最大周波数の相違に応じて、ベンチマークスコアはN97が僅かによい程度です。
▼インテル 公式サイトを参照しつつ、簡単にN95/N97/N100の仕様を比較してみました。N100のTDPは低く、よりモバイル向け。TDPのみではN95が高いですが、最大周波数はN97が僅かに高いため、CPU負荷の大きなCINEBENCH R23などのベンチマークでは、N97が優位との構図かと思います。なお、N95/N97/N100に、体感できるほどのレスポンスの相違はありません。
NipoGi AK1 Plus のスペック
上の画像はN95モデルですが、N97モデルにおいても、2.5インチ HDD/SSDの増設は底板の蓋を開いて行う仕様です。
CPU | Alder Lake-N N97 |
GPU | Intel UHD Graphics |
メモリ | DDR4 3200MHz 16GB |
ストレージ | M.2 PCIe 3.0 SSD 512GB、2.5インチ SATA SSD/HDDを増設可能 |
WiFi | WIFI 6対応 |
Bluetooth | 5.2 |
ポート類 | HDMI x 2、USB-A 2.0 x 2、USB-A 3.0 x 2、有線LAN |
サイズ | 12.8 × 12.8 × 5cm、380g |
OS | Windows 11 |
その他 |
▲▼Amazonの製品紹介に上の画像があり、私は一見して 標準装備のPCIe 3.0のSSDの読み書き速度が3200MB/s(N97/N100クラスのPCとしては速度が出ている)と勘違いしたのですが、メモリが3200MHzの意味でしょう。その他、スペックの補足は以下です。
- メモリにオンボード あるいはスロットの明記がありませんが、後者となり換装不可。ただし、16GBの一択のため、課題とはなりません。
- 上の画像では、SSDにヒートシンクが装着されていますが、実機の写真を見る限りはヒートシンクなし。ただし、PCIe 4.0と比較すると発熱の少ないPCIe 3.0のSSDのため、ヒートシンクなしでも問題ありません。
- 気になる事項としては、ボディとCPUファンの仕様に古さを感じること。私はこちらの2018年の記事にて、3世代前のCPUを搭載するミニPCをレビューしていますが、当時と大きく変わらないデザインです。また、小さなCPUファンでもあり、ファンの音量が多少気になります(N97/N95/N100は発熱が大きくないため、静音だろうとは思いますが)。
- ボディは2分割式となり、2.5インチ HDD/SSDを増設しない場合には、下半分を切り離して(高さを抑えて)使用することもできます。
▼2018年にレビューしたミニPCとボディとCPUファンが概ね同じデザインであることに、古さを感じます。
▼2024年1月28日現在のAmazon 価格は22,998円(クーポン適用後)
▼2024年1月28日現在、N97搭載のミニPCの対抗としては以下の製品があります。デザイン、M.2 SSDの空きスロットがあること、メモリがスロット形式であることなどにより、人気製品となっています。
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