MINISFORUより、CPUにAMD Ryzen 7 8840Uを搭載する14インチの3 in 1 PC「MINISFORUM V3」が、公式ストアにて4月15日に発売です。
公式ストアや事前アナウンスにて「3 in 1」と表現されていますが、通常のキーボード・ディスプレイ分離式の2 in 1に加え、VLinkによる映像入力に対応していることを意味しています。
引用元
MINISFORUM V3のスペック
速報ベースのスペックについては以下の記事にて投稿しましたが、スペックに変更はありません。
MINISFORUM V3、VLink搭載の3 in 1タブレットのCPUはRyzen 7 8840Uであることが明らかに
Zen 4 アーキテクチャのRyzen 7 8840Uと VLinkによる映像入力に加え、LPDDR5 6400MHz 32GBの高速・大容量メモリ、PCIe 4.0 SSD、USB4 x 2ポート、最大輝度 500 nitと明るく 2.5K 高解像度の14インチ液晶、4スピーカー(2W ウーファー x 2、1W ツィーター x 2)、マグネシウム製の筐体と、高い次元でバランスのよいスペックと機能です。
CPUはRyzen 7 8840U
CPUは 8コア 16スレッド、デフォルト TDP 28W、AMD Zen 4 アーキテクチャのRyzen 7 8840Uを搭載しています。末尾「HS」などのハイエンドではなく、よりモバイル向けの「U」です。
他サイトでの確認では、CINEBENCH R23のスコアは「シングルコア 1763、マルチコア 12575」。以下の記事に、これまでレビューした主だったPCのスコアを一覧化しています。下表はうち 上位5位までをピックアップしていますが、普段使いの体感レスポンスに直結するシングルコアのスコアは、Apple M2 Proよりも高く、Ryzen 7 7840HSと同水準です。
CINEBENCH R23、ミニPC・ノートPC 25機で計測のスコア一覧。キビキビ動作のスコアの指標
▼右の「製品」のリンクは、実機レビュー記事です。
No. | 種類 | CPU | GPU | RAM | シングルコア | マルチコア | 製品 |
1 | ミニPC | Ryzen 7 7840HS | Radeon 780M | DDR5 32GB | 1,720 | 16,589 | MINISFORUM UM780 XTX |
2 | ミニPC | Core i5-13500H | Intel Iris Xe | DDR5 16GB | 1,687 | 14,251 | MINISFORUM NPB5 |
3 | ミニPC | Ryzen 9 6900HX | Radeon 680M | 32GB | 1,573 | 13,668 | Beelink SER6 |
4 | Mac | Apple M2 Pro | 16GB | 1,645 | 11,744 | M2 Pro Mac mini | |
5 | ノートPC | Ryzen 9 PRO 6950H | Radeon RX 6500M | DDR5 32GB | 1,336 | 11,724 | ThinkPad Z16 |
14インチ 2.5K 解像度の液晶
14インチの液晶は、最大輝度 500 nitと明るく、2560 x 1600の高解像度、さらには 100% P3(米国の映画制作会社で構成の業界団体 Digital Cinema Initiatives(DCI)で定められた、デジタルシネマ規格 「DCI-P3」がベース)の広色域です。
なお、個人的には、ディスプレイのアスペクト比が 16 : 10ではなく、3 : 2だと更によかったように思います。MacBookなどの 3 : 2の液晶を使用していると、Excelや記事の編集におて 16 : 10では物足りなさを感じます。
VLink サポート
Zen 4 アーキテクチャ Ryzen 7 8840Uの搭載とともに、大きな特徴となるのがVLinkにより、PCなどの2nd ディスプレイとして機能すること。上の画像のように、ミニPCのディスプレイとしても機能します。以下の記事にて実機レビューのPCは、VLinkではなく HDMI 入力端子を備えていますが、便利な機能です。
なお、クラムシェル型のHDMI 入力端子では ノートPCのキーボードの使用はできず、キーボード分離式の「MINISFORUM V3」においては、より活用の幅が広がります。なお、VLinkにより 2nd ディスプレイとして使用した場合、上の画像の説明では V3のキーボードを使用可能とも読み取れます(断言できません)。
▲▼Vlink以外では、USB4ポートを2つ装備しています。USB-Aポートも欲しかったところですが、以下の記事にて掲載の事例のように、USB4ポート経由にて 外付けグラボを接続することもできます。
まとめ
2024年4月15日に発売(4月13日現在の公式ストアでは「売り切れ」の表示となっていますが、発売前のためだろうと思います)となる「MINISFORUM V3」。単体のサイズは 946gですが、14インチの3 in 1 (2 in 1)でもあり、キーボードのセットでは 1.4~1.5kgほどでしょうか。
14インチとしては重い部類の製品ですが、Ryzen 7 8840Uによるハイエンド寄りの基本スペックに VLinkを装備し、今後の販売動向も含めて注目の製品です。
▼メモリ 32GB、ストレージ 1TBのセットモデル価格は、公式ストア・Amazonともに 191,980円です(2024年4月27日現在)
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