2024年1月9日から米国で開催していた「CES 2024」での、MINISFORUMの新製品情報を見落としていましたが、Alder Lake N100を搭載する Stick PC「S100-N100」の情報がリリースされていました。
N100を搭載するStick PCは、海外通販サイトにおいて既に販売されていますが、「S100-N100」のストレージは、eMMCやSSDではなく、スマホやタブレットで多く採用のUFS 2.1 256GBのようです。
今回は今更ながらに、「CES 2024」にてアナウンスのMINISFORUMの製品のうち、「S100-N100」と「UH185 Ultra」の概要について記載します。なお、2024年4月7日現在、双方ともに 公式サイトでの正式アナウンスはありません。
参照元
MINISFORUM、タッチ液晶付きCore Ultra搭載ミニPCやPoEで動作するN100搭載スティックPCを一挙展示、PC Watch
MINISFORUM S100-N100 is a pocket-sized Alder Lake-N PC with Power over Ethernet support、海外サイト
S100-N100の概要
私が知り得る情報は、上のリンク先記事、および上記の海外サイトに掲載・以下のYouTubeのレポートのみです。
▲こちらの6分27秒あたりから、S100-N100のレポートです。上記リンク先記事も含めてのコメントは以下です。
- N100を搭載するPCは、上の記事などにて複数レビューしていますが、パフォーマンスとしては Core i5-8250相当となり、Web サイトのブラウジングや動画視聴などの端末としては十分です。
- メモリは、LPDDR5-4800MT/s 8GB、ストレージは UFS 2.1。Android タブレットでの実測スコア(事例としては、こちらのレビュー記事)は、Write 368.14MB/s、Read 349.45MB/s。SATA SSDの読み書き500MB/sには及びませんが、相違を体感できるものではありません。
- CPU、メモリ、ストレージ以外では、PD対応のUSB-C、2.5Gigabit 有線LAN、HDMI、USB 3.1 × 2、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、HDMIを装備しています。
- HDMIポートはメス型となり、Stick PCとしては珍しいタイプです。
- 動画の7分51秒あたりに内部の構成がありますが、小さなヒートシンクとファンを備えています。また、筐体は樹脂製です。MINISFORUMのミニPCの内部は、他のブランドと比較すると、丁寧でしっかりした構成であることが多いのですが、極小のStcik PCですので 他製品と同様の作り込みです。
- なお、AliExpressとAlibaba サイトを参照しましたが、同種の製品事例はなく、オリジナルの製品と思われます。
▼こちらは AliExpressで販売の N100 Stick PC。電源はUSB-C、HDMI 2ポート、ストレージは換装可能なM.2 SSDであることを考慮すると、こちらがよりよい製品との認識です。なお、販売事例は見当たらなかったのですが、オプションとして N200/N300/N305もあり、と記載されています。
▼こちらはMINISFORUMの一般的なN100 ミニPC「UN100L」。Altモード USB-C、LPDDR5 RAM、PCIe SSDを搭載することが、他社製品より秀でています。
販売元
2024年5月10日時点の、公式ストアでの販売価格は 29,980円。