DOOGEE T20S 実機レビュー、アルミ製ユニボディの高品質な10.4型 Android 13タブレット。RAM 8GB、UFS ストレージと基本スペックも充実 | Win And I net

DOOGEE T20S 実機レビュー、アルミ製ユニボディの高品質な10.4型 Android 13タブレット。RAM 8GB、UFS ストレージと基本スペックも充実

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今回レビューする製品は、CPU(SoC)にUNISOC T616を搭載する 10.4インチのAndroid 13 タブレット「DOOGEE T20S」です。メモリ 8GB、UFS 2.1 ストレージ 128GB、Widevine L1に対応と、他社製も含めて メインストリームとなる構成です。

筐体は軽量化と質感に貢献するアルミ製ユニボディを採用し、UNISOC T616のレスポンスも普段使いでは十分。2023年8月現在で 旬な製品はCPUにHelio G99を搭載する端末ですが、一般的には本製品クラスにおいても快適です。

レビューする製品はこちら

DOOGEE T20S、Amazon

 

DOOGEE T20Sのスペック

「DOOGEE T20S」のスペックは以下となります。7500mAhのバッテリーは急速充電には対応していないものの、その他において、UNISOC T616を搭載する端末としては、バランスのよいスペックです。

CPU UNISOC T616、8コア
メモリ 物理メモリ 8GB +ストレージから7GBまで拡張可能
ストレージ 128GB、UFS 2.1
ディスプレイ 10.4インチ、IPS、解像度 1920 x 1200
WiFi、Bluetooth 11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0
LTE FDD: B1/3/5/7/8/20、

TDD: B38/39/40/41

カメラ フロント 5百万画素、リア 13百万画素
バッテリー容量 7500mAh 、充電ポートは USB Type-C
サイズ、重さ 厚み 7.9mm、470g
OS Android 13
その他 2スピーカー、GPS搭載、Widevine L1 対応、アルミ製ユニボディ

 

上のスペックは、以下の記事で実機レビューの「DOOGEE T10S」に基づき編集し、T10Sより優位な事項に黄色網掛しています。AmazonでのT10S / T20Sの価格差は約8千円ですが、基本スペックや軽さなど、価格に応じた相違があります。

DOOGEE T10S 実機レビュー、UNISOC T606 / RAM 6GB / UFS 128GBを搭載のAndroid 13 タブ。Widevine L1にも対応し2万円未満
今回レビューする製品は、CPUにUNISOC T606を搭載する10.1インチのAndroid 13タブレット「DOOGEE T10S」です。同社からは CPUにHelio G99を搭載する「T30 Pro」も販売されていますが、本製品は2...

 

▼動画配信サービスを高画質(FHD)再生可能な「Widevine L1」に対応していますが、Netflixのロゴはなく、NetflixはL3(SD画質、実機にて確認済)での再生となります。

 

実機のシステム情報

続いて実機にて、アプリ「Device Info HW」から抽出のシステム情報を掲載します。

Android 端末のシステム情報抽出なら「Device Info HW」。無料アプリながらも広告なし、多くの情報を抽出可能

 

▼OSはAndroid 13、ストレージは最下段のとおり、eMMCより高速なUFS(2.1)。後段で読み書きの実測値を掲載していますが、一般的なUFS 2.1よりも高速のように思います。

 

▼CPU(SoC)のUNISOC T616は、Cortex-A75 x 2、Coretex-A55 x 6での動作、GPUはMali-G57です。

 

▼10.4インチ 1920 x 1080 解像度のディスプレイのリフレッシュレートは 57Hz。

 

▼既にAnTuTu ベンチなどの大容量アプリをインストールしていますが、空き容量は約107GBと、動画を大量に保存しない限りは余裕です。

 

▼バッテリー容量はスペックどおりの7500mAh。まれに仕様とは異なる容量の端末があります。

 

メモリ拡張

ストレージから最大 7GBまでを仮想的にメモリとして割り当てる「メモリ拡張機能」を備えています。OSや製品により、メモリ拡張の手順が異なることが多いのですが、本製品での手順はわかりやすいです。

 

▼設定の「メモリ拡張」をタッチします。

 

▼上の「メモリ拡張」を有効化すると、下の3GB / 5GB / 7GBから選択できるようになります。ストレージの空き容量などに応じて選択し、端末を再起動するとメモリ拡張が有効となります。

 

Widevine L1対応

前述のとおり、動画配信サービスの高画質(FHD)可能な「Widevine L1」に対応しています。ただし、下の画像のとおり、製品紹介のWidevineの説明にNetflixのロゴがなく、NetflixではL3(SD画質)での再生となります。

 

▼アプリ「DRM Check」にて、Widevine L1に対応していることを確認しました。NetflixではL3(SD画質)での再生となることは、アプリの画質で確認済です。

 

▼Widevineの詳細は以下の記事を参照ください。

Android 端末における Widevineとは。概要とL1,L2,L3の相違、L1,L3の画質を実機で確認してみた

Android 端末にて、Netflix、hulu、Amazon Prime Videoの再生画質を確認する手順。Widevine L1 対応の確認にも有効

 

外観

開封、外観について記載します。アルミ製ユニボディ(アルミ削り出し)であることは、Amazonの製品紹介では強調されていませんが、高品質な背面と軽さに貢献しています。

 

▼「DOOGEE T10S」のレビュー記事においても記載しましたが、T10S / T20Sともに、他の中国ブランドの外箱と比較すると外箱の素材に厚みがあり、他社の外箱よりもしっかりしています。

 

▼タブレット周辺の保護材の厚みもあり、多少きつめに収まっています。

 

▼USBケーブル、ACアダプターもピッタリと収まっています(他ブランドでは、しっかりと固定されずにガタガタと音がする製品もあります)。

 

▼海外から取り寄せの製品でもあり、説明書は英語表記のみ、ACアダプターはEUプラグです。

 

▼ACアダプターのコンパクトさがわかるよう、マウスを並べて撮影しました。

 

▼ディスプレイにはPUフィルムが貼り付けられています。フィルムの指紋や油脂の付着度合は一般的です。

▲▼T20Sは In-cellの液晶ですが、先日レビューした下のT10S(In-cellではない)と比較すると、ディスプレイオフ時の見え方の相違は大きいです。

 

▼明るいグリーンの背面です。アルミ製の背面ですが、開封して即、質感の高さを感じることができます。

 

▼カメラ周りとエッジの処理も丁寧です。AliExpressの製品紹介を参照すると「Unibody(アルミ削り出し)」の記載があり、質感の高さと 470gの軽さに納得です。

 

▼左側の色の相違も大きくありません。2スピーカーは横持ちでの両サイドに配置されています。

 

▲▼中央下に「Hi-Res Audio」に対応していることが明記され、また、キーボードの接続端子もあります。質感、レスポンス、スピーカーともにバランスのとれた製品であり、ぜひともキーボードを接続してPCライクに使いたくなります。

ただし、キーボードケースの販売は未確認です。ちなみに、AliExpressで販売のT20用キーボードケースが使用できるとも思いましたが、スピーカーの配置(T20は4スピーカー)が異なり、使用できるか否かは微妙なところ。

 

ディスプレイ

ディスプレイの明るさ、鮮やかさはよい意味で一般的なもの。デフォルトでの色合いは、寒色、暖色によらず、中間的なものです。

 

▼アプリからダウンロードした壁紙を使用しています。他の端末も同様ですが、黒を背景とした場合、映り込みは大きいです。

 

▼当サイトのトップページを表示。私は当サイトの画像で色合いを判断することが多いのですが、自然な色合いです。

 

▼この角度で寝かせて見ることはないのですが、色合いは多少変化しています。

 

▼上の写真での映り込みは大きいですが、視野角も良好です。

スタイラスペン

海外からスタイラスペンも取り寄せました。現在のところ、コメントを記載するほとに使い込んでいませんので、写真のみの掲載です。短時間 使用する限りでは、タッチの精度や使い勝手は良好です。

 

▼立派な外箱に収まっています。

 

▼簡易的な説明書(英語、中国語での表記)と、充電用のUSB-C to USB-Aケーブルが付属しています。

▲写真の掲載は割愛しましたが、本体左側にMicro USB-Bの充電ポートがあります。フル充電での動作時間は、使い方にもよりますが 8〜10時間です。

 

▼説明書に材質はアルミとあり、確かにアルミの感触です。

 

▼充電ポート側の先端にキャップを被せた状態です。サイドに電源ボタンがあり、電源オンでブルーのLEDが点灯します。

 

ベンチマークスコア

実機で計測のAnTuTu ベンチマーク、Geekbench 6、ストレージの読み書きのスコアを掲載します。

なお、比較対象として、先日 実機レビューのUNISOC T606を搭載する「DOOGEE T10S」のスコアを掲載しています。上の画像がUNISOC T616の「DOOGEE T20S」、下の画像がUNISOC T606の「DOOGEE T10S」です。

 

AnTuTu ベンチ ver 10、3D Liteをダウンロード・インストールする手順

AnTuTu ベンチ version 10 vs 9、同一端末で確認のスコアの相違

▲▼AnTuTu ベンチマークはv9からv10に更新されており、v10での計測結果です。上のリンク先記事で記載していますが、v10では上位のCPU(GPU)でない限り 通常のAnTuTu 3Dは使用できず、3D Liteでの計測となります。

T10S / UNISOC T606の247,969に対して、T20S / UNISOC T616は 306,744。体感レスポンスは大きく変わらないのですが、AnTuTu スコアは意外と大きな差となりました。

 

▼Geekbench 6のスコアは「シングルコア 446、マルチコア 1594」。ここでも、T10Sとはそれなりの差があります。

 

▼アプリ「CPDT」で計測のストレージの速度は「Write 368.14MB/S、Read 349.45MB/s」。T20S / T10Sともに、eMMCより高速なUFS 2.1の128GBですが、Writeに大きな差があります。ただし、体感できるほどの相違ではありません。

 

体感レスポンス

以下の記事にて、AnTuTu ベンチスコアに応じたレスポンスを記載しています。私のタブレットの用途(Web サイトのブラウジング、記事用の画像編集、NetflixやYouTubeの動画視聴、SNS / 買い物系のアプリ)において、遅さを感じることなく動作する AnTuTu スコアは25万から。T20Sは、まさにこの指標に合致し、ライトユースでは上位のタブレットと大きな相違はなく動作します。

AnTuTu ベンチマーク スコア一覧、スコアに応じた動作の指標

 

体感レスポンスの補足は以下です。

  • AnTuTu ベンチスコアが10万台後半のタブレットでは、スリープから復帰時の画面表示や画面遷移にもどかしさを感じることもありますが、本製品ではサクサクと動作しています。
  • 2023年8月現在で旬なCPUであるHelio G99を搭載するタブレットとの比較(レビュー記事はこちら)では、私の用途においては大きな相違を感じず、サクサクと言える水準で動作します。
  • 他のCPUを搭載するタブレットとの比較では、UNISOC T618 / Snapdragon 680と同水準。UNISOC T606、Fire HD 10に搭載のMT8183との比較では、より機敏に動作することを感じとれるか 微妙なところ。いづれにしても、普段使いでは十分なレスポンスです。

 

LTE接続

サブとして運用中のドコモ回線のOCN モバイル ONE SIMを挿入して、千葉市郊外の自宅にて回線速度を計測してみました。

 

▼APNは手動で設定。電波強度の弱い自宅近辺ですが、20Mbpsとサブ運用としては十分な速度が出ています。なお、時間を空けて何度か計測しましたが、15Mbps〜20Mbpsと他のタブレットと同等以上の速度です。

 

▼OCN モバイル ONEは、NTTドコモとの合併により、新規申し込みを停止しています。繋がりやすさとタブレットでも使用できる汎用性では、私の家族が利用中の「ahamo」、あるいは「Y!mobile」がおすすめです。

ahamo

Y!mobile

 

スピーカー

製品紹介に「Hi-Res Audio」と明記されています。そのあたりの詳細はさておき、スピーカーの音質は、一般的なこのクラスのタブレットよりもよいように感じます。

  • 音量調節を最小近くにした場合、音量が他のタブレットよりも小さいく感じることは、「DOOGEE T10S」と同じ傾向です。
  • 音量を最大にすると、多少こもりがちになりますが、最大手前の8割〜9割では 程よい音質。
  • 私はスマホ・タブレットともに、高音がシャカシャカするスピーカーは苦手なのですが、中低音重視の疲れにくい音質です。

 

カメラ

13百万画素のリアカメラのみの確認です。Android タブレットのリアカメラは、大きく 5百万画素 / 8百万画素 / 13百万画素の3パターンとなりますが、いづれにしてもスマホよりも低い画素数のシングルカメラであり、メモ書き代替の用途となります。

本製品の13百万画素のカメラは、5百万画素 / 8百万画素と比較すると細かい描写となりますが、室内撮影で試した限りでは、色の明暗の大きい物のメリハリに欠けるように感じます。ただし、オートフォーカスや保存も速く、メモ書き代替としては十分です。

 

まとめ

このクラスの多くのタブレットと同様に、急速充電には未対応ですが、アルミ製ユニボディの高品質な外観、470gと軽量、普段使いとしては十分のレスポンスと、おすすめできる端末です。また、キーボードの接続端子を備えており、今後のキーボードケースの展開にも期待です。

なお、ボディ色は ブラック・グリーン・グレイの3色展開ですが、グレイの端末が多いなか、今回レビューのグリーンの背面も新鮮でよいものです。

 

▼2023年8月8日現在のAmazon 価格は、クーポン利用により 27,800円

 

▼こちらは兄弟機となる、8.4インチ FHD+の「T20mini」

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