クラウドファンディングのMakuake サイトにて、2022年5月30日までプロジェクトを展開中の「macco 食器洗い乾燥機」。本体の操作パネルのワンタッチにより 食器洗いから乾燥除菌までを全自動で行うことができ、サイズは 幅454 × 奥行き 413 × 高さ424mmと、一般的な電子レンジよりもコンパクト。
全自動の利便性とコンパクトさもあり、5月19日時点のMakuake サイトでは、目標金額 300,000円に対して18倍の約540万円の早期購入となっています。今回はこの「macco 食器洗い乾燥機」のレビュー記事です。
Makuake クラウドファンディング、macco 食器洗い乾燥機
macco 食器洗い乾燥機の特徴
はじめに、以下のMakuake サイトから抜粋の「macco 食器洗い乾燥機の特徴」を記載します。
Makuake クラウドファンディング、macco 食器洗い乾燥機
特徴としては上の画像に集約されています。どれも特徴的な事項ですが、私がMakuake サイトを確認するなかで、また 実機を使用していてメリットと感じる事項は赤文字の部分です。
- 高圧(最大20kPa)、高温(最大70℃)・360°の回転ノズルによる徹底洗浄。
- 熱風乾燥で水滴の跡を残さない。
- 高効率の除菌技術を採用し、洗浄・乾燥・除菌を1台で完了できる。
- 一時保管機能があり、定期的に換気して保管することができる。
- 果物や野菜も18分で洗浄可能。
- 例えば、大皿×2、中皿×2、小皿×2、小鉢×2、茶碗×2、汁椀×2、カップ×3など、約15点の食器を洗浄・収納可能。
- 幅454mm × 奥行き413mm × 高さ424mmとコンパクト。
- タンクからの給水、蛇口からの自動給水、バケツからの給水の3方式での簡単給水。
- 上記により設置時の工事不要。
- 給水タンク、トレイ、フィルターなどの分解清掃も簡単。
- 本体上部のパネルによる簡単操作。チャイルドロック、予約機能も搭載。
▼上記1「高圧(最大20kPa)、高温(最大70℃)・360°の回転ノズルによる徹底洗浄」の補足ですが、牛肉・豚肉の油は約40〜50℃で洗浄可能であるものを、本製品は70℃の高温洗浄で綺麗に汚れを落とすことができます。製品本体で温水とするため、給水は通常の水でOKです。
▼付属品の複数のホースを見た際に「設置が面倒そうで どうしよう?」と思ったのですが、チラッと説明書を見るのみで簡単にホースを接続、設置できました。我が家はあいにく 分岐水栓が壊れているため、現在は水タンクからの給水で凌いでいますが、洗浄中に水不足とのアラームがなり、途中で給水を行う必要があります。この意味でも、やはり蛇口からの自動給水がベストです。
▼任意で時間指定(現在から1時間後、2時間後などの指定)できる予約機能も備わっています。
▼購入を検討している方は以下の動画を参照することをおすすめします。機能などがポイント整理されています。
外観、設置
続いて、外観と設置について記載します。Makuake サイトで販売の製品は、水タンクなしの標準セットと水タンクありのセットが販売されていますが、今回レビューするのは後者の水タンクとのセット。ここでは、水タンクなしの本体と水タンクとのセットに分けて記載します。
本体
幅454mm × 奥行き413mm × 高さ424mmの数値のみではコンパクトのように思えますが、現物を見ると意外と大きいです。購入を検討する際には、高さも含めた置き場所を(ホースの取り回し面積も含めて)本体サイズよりも多少の余裕を持たせた空間を確保する必要があります。
なお、正式出荷前の製品(現在のクラウドファンディングのお届けは7月末が目安)のため、梱包の段ボールは仮の物、説明書も仮扱いのため、外箱と説明書についての記載は省略します。
▼本体の全体象。ホース類は内部に収納されています。どのキッチンにもマッチしそうな艶消しホワイトと操作パネルのブラックの配色です。
▼正面より。端の部分は大きくラウンドしています。国内通販の他社製と比較すると窓の部分は、よくもわくるも少し小さめ。
▼右サイドより。左サイドも同デザインのために写真の撮影・掲載は割愛しましたが、乾燥時には左サイドの穴より、それなりの熱風が排出されます。ペットや小さなお子さんがいらっしゃる家庭では、置き場所に注意したほうがよさそうです。
▼背面より。下部に給水・排水用ホースの継ぎ口があります。
▼継ぎ口を拡大。上の左が給水ホースの継ぎ口、右が排水ホースの継ぎ口。下の左側は水タンクから給水用の継ぎ口です。使用しているなかでは、もちろん水漏れはありません。
▼前面の各種コントロールパネルと液晶。
▼左側を拡大。パネルの言葉通りですが、左から「一時保管(定期的な換気を行なって、食器の臭いやカビ、湿気などを防止)」、「チャイルドロック」、「予約(任意の時間で設定可能。予約キャンセル機能もあり」ボタン。
▼右側を拡大。こちらも言葉通りに「コース選び」、「スタート / 一時停止」、「電源」。「電源」ボタンの反応が鈍いと思いきや、1秒押下で電源オンオフでした。
▲▼「コース選び」には以下の6コースがあります。おすすめとしては一般的な「標準洗い」。水タンクの場合には、2回ほど水を継ぎ足すことになりますが、言葉どおりに通常の汚れはこちらで十分。排水ホースから、触ると熱い温水が排出されており、これほどの温水なら油汚れもよく落ちるでしょう。
▼前の扉をオープン。ホース類は内部に収まっています。今回はレビューのサンプル製品ですが、販売品のホースは別梱包かもしれません。
▼白いホースが給水用、蛇腹のグレイのホースが排水用、細いグレイのホースは付属のバケツからの給水用。前述のとおり、 給水は「水タンクからの給水、蛇口からの自動給水、バケツからの給水」の3方式です。
▼ローラー付き、取り外し可能な食器カゴ。上の写真の中央の物は、箸やスプーンなどを収める収納ケースです。
▼説明書でおすすめする食器の置き方は以下です。食器カゴの仕切りを立てて使用しますが、仕切りの配置が使いづらいと感じる方もいるかも。
水タンクセット
水タンクの分解写真(清掃に分解)を撮り損ねましたが、水タンクと本体とのセットの写真を掲載します。
▼上から撮影した写真ですが、上の中央の穴からホースにより本体と繋ぎます。本体の形状に合った窪みがあり、本体の設置時に位置がずれることはありません。
▲▼水挿入口を引き出した様子。他社製を参照すると、上から水を入れる製品も多いのですが、高さがあるため この位置が便利です。
▼水タンクをセットした様子。小型乾燥機のようにも見えます。
▼右サイドより。本体、水タンクともに端がラウンドしており、一体感があります。
▼正面より。
ホースの取付、設置
製品の特徴の一つとして「工事不要」とあるとおり、給水は水タンク、蛇口からの自動給水、バケツの3パターンがあり、自動給水使用時の分岐水弁がある場合には工事不要です。また、ホースの取り付けも簡単です。
▼「バケツからの給水」以外のホースを取付後。左は給水、右は排水。
▼上の写真では映っていませんが、左下の小さなパイプは水タンクに接続しています。
▼実際に設置した水タンクですが、我が家ではギリギリです。
▼ACアダプターを接続しセット完了。自宅の分岐水弁は壊れていたため、とりあえず水タンクからの給水で凌いでいます。
▼使用中の一コマ。液晶に「FAN」とありますが乾燥中です。
▼こちらは 2Lの容量のバケツ。このバケツからの給水も可能です。
▼食器カゴのスタンドを立てた状況ですが、家内からは「もう少しスタンドの高さがあり、角度に工夫があると更によいかも」とのコメントも。
▲ローラー付きの食器カゴを引き出す際に落下することのないよう、ストッパーも備わっています。
使用感
食器洗い機を使用するのは十年振りほどでしょうか(既に廃棄済み)、当然ながらも機能や使用時の騒音など、大きく進化していますね。
操作パネル、液晶
- 液晶には水タンクが満水となっていることの表示などもありますが、この状態表示が小さく、老眼越しで見てもやや辛い。
- コース選択などの基本部分の表示サイズは良好、反応の速度も適切です。
- なお、操作パネルとは関係ないのですが、水タンクの水不足などのエラーとなった場合には、高めの音質のエラー音がなり、数メートル離れていてもエラー音を認識できます。
汚れの落ち具合
- 「標準洗い」は約1時間、「念入り洗い」は約2時間と時間を要するのですが、乾燥に多くの時間を費やしています。
- 上記の2つのコースでは、油汚れも含めてよく落ちます(軽く水洗いした後に本製品で洗浄しています)。なお、70℃の温水での洗浄となりますが(給水は常温の水)、排水される温水を触ってみると、すぐに手を引っ込めてしまうほどに熱いもの。この熱さなら、汚れがよく落ちることも納得。
- 乾燥にはやや時間を要するものの、食器全体が熱くなっており、確かに除菌にも効果がありそうです。
- 一方、我が家では時短のために、当初は35分の「お急ぎ洗い」を多用していましたが、これは「綺麗なものの、長期間保管していた食器」を洗浄するもの。このため、通常洗いの時短として利用すると、油汚れは多少残ってしまいます。
- なお、普段、食器洗いを行わない私ですので、当初 洗剤の量を間違えて泡だらけとなり エラーが頻発。逆に言えば、エラー通知も適切かと思います。
洗浄時の音量、使用する水量など
洗浄時の音量は、一般的な洗濯機よりもやや静か。家族も含めて気になる音量ではありません。
- 動作時の音量は、一連のプロセスのうち、最も大きい時には(iPhone アプリの騒音測定器による簡易測定で)50dB前後。音量が気になる方は同アプリで身近なものと比較ください。
- 乾燥時には、サイドから それなりの熱風が排出されますので、ペットや小さなお子さんがいらっしゃる場合には、直接触れない場所に設置しましょう。
- 水タンクでの給水は手軽でよいのですが、途中で水不足のアラームがなり、水の追加を促されます。長期運用のうえでは、蛇口からの自動給水がよいです。
- 食器洗いで使用する水量は、Makuake サイトによると、手洗いで水道水を5分間流した場合には約60L、一方の本製品は約7L。水タンクの容量は6Lですが、1時間の食器洗いコースでも水不足のアラームが鳴るため、水タンクは 7Lの容量だとよかったかも。
まとめ
私にとっては おそらくは十年振りの食洗機の利用となります。既に廃棄済ですが、廃棄した理由が設置面積をとることと、使用時の音量が大きいこと。十年の開きがあるために当然かもしれませんが、ワンタッチで洗浄から乾燥まで対応し、しかも音量も比較的 静かと、食洗機も大きく進化したものです。
▼Makuake サイトで 5月30日まで プロジェクトを開催中。早割価格は食洗機単体で 39,990円(税込)、水タンクとのセットで41,990円(税込)
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