Apple M1チップのMacBook Airを使い始めて約1ヶ月。明るく細やかな描写のディスプレイ、快適なレスポンスと静音性には満足な一方、購入前に店頭で試してみて気がかりだったのが、ストロークの浅いキーボードのタイピング感。記事の編集にあたって、高速タイピング可能なタイピング感は私にとって重要なポイントです。そこで、今回はM1 MacBook Airのタイピング感を、Windows 10 PCでは私が絶賛のThinkPadと比較しつつ記載します。
M1 MacBook Air、キーボードのタイピング感
手元にあるAppleのキーボードは、M1 MacBook Air、2011年製のMacBook Air 11 Mid 2011、旧型のApple ワイヤレスキーボード。
- まだまだ現役、MBA 11 Mid 2011のベンチマークスコアと体感レスポンス(2020年 年初版)
- 中古購入のApple ワイヤレスキーボード「A1314」、Macでの高速タイピングは2020年でも有効
上記3製品で、タイピングを速く行うことができる順に、あえて順位をつけると、MacBook Air 11 Mid 2011、M1 MacBook Air、旧型 Apple ワイヤレスキーボード。旧型 Apple ワイヤレスキーボードは、他の2製品よりもストロークは深く全く別物のキーボードですが、順位としては、M1 MacBook Airと大きな差はありません。
私にとっては、M1 MacBook Airよりもストロークの深いMacBook Air 11 Mid 2011がよりよいキーボードですが、M1 MacBook Airのキーボードの雑感は以下です。
- 人それぞれの好みとなりますが、私はペタペタ感の強い浅いストロークのキーボードが好きななものの、M1 MBAは浅すぎ感あり。
- 浅すぎるために、押し込み感・タイピングしている感が弱い。
- ペタペタ感の強いキーボードとしては、ロジクール K380やASUS T90Chiのタイピング感は好みですが、M1 MBAのようにキーピッチの広いキーボードでは多少の違和感あり。
- エンターキーや、「英数」「かな」のキー配置やキーストロークは適切で、ブラインドタッチは全く問題なし。
- ThinkPadなどの他のストローク深めのPCでタイピング後に、M1 MBAでタイピングを行うと打鍵感の差が大きく、誤タイプを招くこともあり。
- ただし、上記も慣れの問題であり、200〜300文字でも連続してタイピングしていると、すぐに慣れ高速タイピングが可能。
ThinkPadと、どちらが高速タイピング可能か
Windows 10 PCでは、私が絶賛のタイピング感であるThikPad。私にとって、M1 MBAとThinkPadとどちらが高速タイピング可能か、感覚的なものを記載します。
- 中古購入 ThinkPad X1 Carbon 2016の実機レビュー。Celeronクラスの新品PCよりも安価で実用的
- 中古で購入のThinkPad X280 実機レビュー。モバイル用途・サブ機として十分な実力だが、IPSパネルは必須
- 1万円で購入の中古 ThinkPad T550 実機レビュー、液晶は難あるも拡張目的では面白い。Hackintoshも対応中
- やはり快適、ThinkPad X220のタイピング。今さらながらのキーボードの使用感(2020年夏)
2020年に、上記で実機レビューの製品など、全て中古で6台のThinkPadを購入したのですが、比較対象は MacBook Airとサイズが近い「ThinkPad X1 Carbon 2016モデル」。トラックポイントなどのThinkPad 固有の機能、MBAのタッチパッドやショートカットキーの使い勝手のよさはさておき、単純に高速タイピング(=快適性)に特化した、M1 MacBook Airとの比較は以下です。
- M1 MacBook Airも高速タイピング可能ですが、全般的にはThinkPadが優れています。
- 私は、英数・かな切替キーを、ThinkPadもMBAと同様にスペースキーの両隣のキーに割り当てていますが、スペースキーはMBAが幅広のため、英数・かな切替はMBAが快適。
- ただし、MBAはやはりキーストロークが浅すぎてタイピングしている感が乏しい一方、ThinkPadはそれほど深いストロークではないものの、適度な押し込み感もあり、リズミカル、かつ確実にタイピングできます。
- また、ThinkPadのキー中央のへこみも指によく馴染み、快適さに繋がっています。
- 現行でのThinkPadでは搭載していませんが、アイソレーション式ではないキーの「ThinkPad X220」は、さらに押し込み感が強く、確実なタイピングに繋がります(長時間使用していると、多少の疲れはあります)。
- ハードではなくソフト面となりますが、漢字の変換候補の表示はWindows 10のMicrosoft IMEが適切で、タイピング時のタイムロスがありません。
まとめ
キーボードの好みは人それぞれであるものの、M1 MacBook AirとThinkPadのキーボードのタイピング感を、私の主観でコメントしました。MacBook Airのキーボードもわるくはなく、私が所有するノートPCのなかでは上位の快適さであるものの、やはりそのストロークの浅いこともあり、タイピングの快適性と高速タイピングではThinkPadがより優れているとの見解です。
ただし、macOSとWinodws 10のOSの相違は別にして、PCとしての全般的な使い勝手は、完全にM1 MacBook Airが優れています。明るくきめ細やかな高解像のディスプレイと、レスポンスのよさは、さすがにApple M1 チップ。
M1 MacBook Airの関連記事
- Apple M1チップのMacBook Air、実機ベンチマークスコアと短時間利用の使用感。ライトユースでも体感できる快適なレスポンス
- M1 MacBook Air、バッテリー持ちを実機で検証、Chrome使用でも約16時間の持続と驚異的
コメント