M1 MacBook AirでWindows 10 ARM、仮想環境で終日利用の使用感。想像以上のレスポンスで常用も可能 | Win And I net

M1 MacBook AirでWindows 10 ARM、仮想環境で終日利用の使用感。想像以上のレスポンスで常用も可能

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M1 MacBook Airに「Parallels Destop」と「Windows 10 Pro ARM版」のプロダクトキーを取得したうえで、仮想環境にて Windows 10を導入し、普段どおりに終日、記事編集やWeb ブラウジングなどで利用しましたので、その使用感などを記載します。

メモリ 8GB機への導入であり メモリスワップはあるものの、レスポンスへの影響は感じず、インテル CPUのWindows 10での第5世代 もしくは第6世代のCore i3 / Core i5と同水準以上の体感レスポンスです。また、macOSとWindowsのシームレスなファイルのコピペや、M1 MacBook Airのキーボードや鮮やかな液晶をそのまま活かせるメリットは絶大で、十分に常用可能です。

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販売元

Parallels 公式サイト

Windows 10の起動過程

M1 MacBook Airへの 「Parallels Desktop 16 for Mac」と「Windows 10 ARM版」のインストール、プロダクトキーの購入につていては、上記の記事を参照ください。インストール後の仮想環境での、Windows 10の起動過程は以下のとおりです。

 

▼右側の上から3番目のように、Windows 10の起動アイコンがありますので(導入過程で生成されます)、これを押下します。ちなみに、壁紙はCatalinaのものを使用しています。

 

▼アイコンを拡大。ちなみに、上のCrystalDiskMarkのアイコンは、Windows 10側でインストールしたものですが、これを押下しても Windows 10とCrystalDiskMarkが起動します。

 

▼黒い画面は起動中を示します。「レジューム中」とありますね。

 

▼Windows 10の起動・切替に要する時間は、バックグラウンドでWindows 10を起動中か、あるいは新規起動かにより異なりますが、速い場合には10秒程度、遅い場合にも1分以内で起動します。

 

▼Windows 10の全画面表示。どこから見ても、Windows 10 そのままです。

 

▼全画面表示のWindows 10からMacに戻る、あるいはサイズ変更を行う際には、マウスのポインターを画面上の端にフォーカスすると、以下のメニューバーが表示となります。ここで、左のサイズ変更アイコンによりサイズを変更、もしくは中央の赤のアイコンを押下して、Windows 10を停止します。

システム情報とベンチマークスコア

ベンチマークスコアは以下の記事に掲載していますが、あらためてポイントのみ記載します。

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▼私は Windows 10側に、CPUは2コア、メモリは3GBを割り当てています。私のM1 MacBook Airはメモリ 8GBであり、さすがにスワップが生じていますが、体感できるほどのレスポンスの悪化はありません。

 

▼Geekbench 5のCPUベンチマークのスコア。

上は M1 MacBook AirのWindows 10 仮想環境、下はCore i5 9500F / Geforce GTX1050 Ti を搭載のミニPC「MINISFORUM H31G」ですが、体感レスポンスに直結する Single Coreのスコアは、 M1 MacBook AirのWindows 10 仮想環境が上回っています。

 

▼引用した「MINISFORUM H31G」の実機レビュー記事はこちら。

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エラー、些細な違和感のある事項

Windows 10 ARM版、Insider Preview版ではあるものの、通常版とほぼ同じ Windows 10のため、特段の違和感はありません。ただし、エラーとなった事項、些細な違和感のある事項は以下です。

  1. Insider Preview版のWindows 10であるためか、日本語 IMEの日本語パック(基本の入力ファイル)をフルにインストールできません。このため Google 日本語入力をインストールし使用しています。
  2. macOSとシームレスなファイルのやりとりとなるため、エクスプローラーの見え方がやや異なる。
  3. Google Chromeの一部のサイトにて、リンク先の押下時に新規タブが開いてします(Google Chromeの設定しだいか?)。特に対応していないのですが、後に復旧。
  4. インテル製チップでないために当然ですが、フリーソフト「HWiNFO」などで デバイス情報やCPU温度を取得できない。

 

▼上記1のGoogle 日本語入力のダウンロードサイト、導入記事はこちら

Google 日本語入力(Google サイト)

 

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上記について、以下のとおり 画像で補足します。

 

▼日本語入力に必須となる、日本語の言語パックの「基本の入力」は以下の赤文字のとおり、何度 試してみても「エラーコード 0x800F0950」のエラーとなります。このため、日本語 IMEオンでの日本語入力できず、Google 日本語をインストールし、日本語 IMEと同様に快適に使用しています。

 

▼大きな違和感ではありませんが、私が記事編集で多用する エクスプローラーのピクチャーは、Macのフォルダが並んでいます。Windows 10側で取得したスクショは「ドキュメント」の直下に保存されています。

M1 MacでWindows 10、終日利用の使用感

M1 MacBook Airほどのレスポンスではありませんが、十分に常用できる 仮想環境での Windows 10 ARM版。上述のCPUベンチマークでは Core i5-9500F以上ですが、そこまでいかずとも、体感的には Gemini Lakeよりも快適なのは確実で、第5世代・第6世代のCore i3 / i5以上はあるように感じます。

記事編集(WordPressサイトでのタイピング、画像編集)を終日 行ったなかでの使用感は以下です。

  • Windows 10には、CPUは2コア、メモリは3GBを割り当てており、一般的なインテル Windowsでは厳しいスペックですが、M1チップのためか、普通に快適に動作します。
  • 体感的には、確実にApollo Lake / Gemini LakeのCPUを搭載するPC以上、Core i5-5267U / Core i3-6100Uを搭載するPCの動きと変わらず、記事編集や画像編集程度ではサクサクと動作します。
  • 大容量ソフトのインストールや、ソフトの起動も高速でストレスはありません。
  • M1 MacBook Airのキー配置やショートカットをそのまま使用でき、その利便性は絶大。スクショのショートカットを多用する私ですが、Windowsを操作している感覚は希薄です。
  • Bluetooth マウスなどのBluetooth 機器は、Mac本体側で使用しているものがそのまま使えて便利です。
  • MacとWindows 10のシームレスなファイル移動・画面移動は、特筆すべきほどに快適。
  • Mac側のディスプレイの鮮やかさ・きめ細やかも、そのまま維持し、視認性にも優れています。

 

▼タスクマネージャーのCPUのパフォーマンス。

Windows 10へのCPUの割当は、2コア 1GHzとしていますが、インテルのCPUではレスポンスに大きく影響する水準。Apple SiliconとARM版 Windowsの相乗効果か、CPU使用率は低く抑えられています。

まとめ

M1 MacBook Airの仮想環境にWinodws 10 ARM版の導入過程や、ベンチマークスコアの記事でも記載していますが、仮想環境と言えども Widnows 10のレスポンスは想像以上に快適。Windows 10 PCとしても常用できる水準であり、Mac側とのシームレスなファイルなどの連携など、MacでのBoot Camp以上に快適です。「Parallels Destop」は15日間の試用期間があるため、導入を検討している場合には試してみることをおすすめします。

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