サイレントなうえに、PC間でコピペができる、ロジクールのマウス M590。M557を購入した直後であり、また、マウスとしてはやや高価なために購入すべきか迷ったものの、ロジクール製マウスのBluetooth接続の安定度とサイレントとの触れ込みに負けて、購入してしまいました。今回は、このM590の外観と基本機能のレビューです。
※冒頭の写真は、M557(左)とM590(右)
▼今回レビューするのは、こちらのロジクール M590
写真で見る、ロジクール M590
▼3色展開のうち、私が購入したのはグラファイトトーナル。ツヤツヤ感のないシックな色調です。サイドのグレー部分は、スウェード調の肌触り。
▼ホイールの下にある丸いボタンを、マウス接続(3秒長押し)、接続する端末の切替(1秒押す)で使用。Bluetoothの初回接続時には、3秒長押しで対応しました。
▲左にあるのが「戻る」「進む」ボタン。こちらは静音仕様ではないのですが、カチカチ音が低音であり、比較的静かです。
▼サイドの窪み(親指が当たる部分)はラバー素材ではありません。
▼右サイドより。他のマウスと同様、右サイドには何もありません。
▼後方の正面より
▼裏蓋を外したところ。乾電池・ワイヤレスアダプターが付属しています。
▼ワイヤレスアダプターは、裏蓋を外した、この位置に収納できます。
ロジクール M590、基本動作のレビュー
このM590の最大の特徴は、ロジクールFLOWによりパソコン間でコンテンツをコピペできることにあります。私が購入した大きな動機は、このロジクールFLOWよりも、むしろ、ロジクールのBluetooth マウスの安定度(※)、とカチカチ音のしないサイレント仕様なこと。
※手持ちの他メーカーのBluetoothマウスでは、PC操作中にポインターが消えたり、動作が突如として速くなるなどの不安定なもの。
M590の発売情報を得る前に購入したM557は、Bluetoothの安定度は抜群ながらも、カチカチ音は一般的なマウスよりも高音で気になるもの。このM590に期待していました。
ワイヤレス接続、Bluetooth接続
このM590には、ワイヤレスアダプターが付属しているように、ワイヤレス接続、Bluetooth接続の双方に対応しているのはありがたい。
手持ちのPC複数台では、ワイヤレス接続は即認識。何の問題もありません。
一方のBluetooth接続では、Windows 10 2 in1タブレット (ASUS T90Chi)での初回接続時に、以下の「ドライバーエラー」が発生。そこで、再度 ペアリングを行うと、あっさりと接続できました。
なお、PCの再起動、スリープからの復帰後、マウスの電源オンオフに伴う、Bluetooth接続は時間もかからず、即できています。
Bluetooth接続の安定性
手持ちの他社製のBluetooth接続のマウスでもそうなのですが、Bluetoothマウスの各種レビューを参照すると、接続切れ、不安定な挙動などのコメントが散見されます。
このM590においては、M557と同様に、数時間操作したなかでは動作は安定しており、この動作の安定性のみでも「買い」との認識です。
ロジクールのマウスは、私の使用経験、各種レビューにおいても、Bluetoothの安定性には定評があり、このM590も同様に安定しています。もちろん、突如の接続切れ、ポインターが突然消えてしまう、ポインターの動きが速くなるような不具合はありません。
静音性
M590の正式名称は「ロジクール M590 MULTI-DEVICE サイレント マウス」。製品パッケージに以下の記載があります。
従来モデルよりノイズを90%以上軽減。クリック感覚はそのままに、左右クリック音だけを軽減
ここでの「従来モデル」とはM170とのことですが、操作してみると、サイレントの名に恥じない静けさです。カチカチ音は全くと言ってよいほど聞こえません。テーブルを指でポンポンと叩くとコツコツと音がしますが、そのような音がするのみです。
他の静音マウスでは、iBuffaloのBSMBW28Sを使用しており、こちらも十分に静かなのですが、M590はこれよりも僅かながらに静かです。BSMBW28S、M590ともに、飲食店、公共施設、打ち合わせ中など、その音で迷惑をかけるようなことはありません。
ホールド性、携帯性
ホールド性においては、並のマウスと同様です。握る際の親指のあたりの窪みがラバー製ではなく、スウェードっぽい触り心地ですが、しっかりとホールドできます。
携帯性においては、M557との比較では、M557が単三乾電池2本での駆動に対し、M590(重さ101g)は1本であるために軽いです。
薄さ・コンパクトさをウリにしているものではないため、ポケットに入れて持ち運ぶようなものではありませんが、カバンのなかに入れてしまえば、多少のサイズ差は影響はなく、何ら問題のないもの。
一方、M557の高さが34mmであるのに対し、M590の高さは40mm。6mmの差ですが、薄いノートPCを使用している場合には、この差は大きいです。私のASUS T90Chi (8.9インチ、2 in 1)では、M557はキーボードの位置に対してマウスの高さがバランスいいものの、M590ではややアンバランスで違和感があります。
▼奥にあるは、ASUS T90Chi。手前 左はM590、右はM557
▲高さの差は僅かなようですが(6mm)、T90Chiの薄いキーボードに対しては、この6mmの差が影響し、M590の高さはややアンバランスで、キーボード入力後にマウスを握ると、少なからず違和感があります。
その他
その他の基本動作として、以下はスムーズなもので何の問題もなく操作できます。ただし、やや操作しにくいのが、サイドにある「戻る」「進む」ボタン。慣れないせいか、私が不器用なためか、「戻る」「進む」ボタンを押そうとして、間違えてクリックボタンを押してしまうこともしばしばあります。
- マウス移動時の滑り具合。新品である影響もかなり大きいはずですが、他のマウスと比較してもスムーズ。そしてどういう訳か静かです。ここも秘かにサイレント仕様なのでしょうか。M557は移動時にガサガサするのに対し、M590はスルスルと移動します。
- サイドにある「戻る」「進む」ボタン。ここはサイレントではなく、多少の音はあります。
- ホイール操作はスムーズです。
まとめ
ロジクールFLOWのレビューは別記事としますが、外観・基本機能のレビューでした。ロジクールFLOWの付加価値を別にすると、マウスとしては高価なM590。ただし、ワイヤレス、Bluetoothの双方が使用できること、静音マウスであること、Bluetoothが安定していることを鑑みると、ロジクールFLOWを使用しなくとも、十分に購入する価値ありです。私は楽天ポイントでの購入でしたが、買って後悔などは微塵も感じません。
▼異なる端末間を移動し、コピペ等の作業が可能な「ロジクール Flow」のレビューはこちら
▼2台のPCをワンタッチで切り替え利用できる「マルチデバイス機能」はかなり便利です。
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