
今回実機レビューする製品は、CPUにCore 5 210Hを搭載する「Lenovo ThinkCentre neo 50q Tiny Gen 5」です。約 179 x 182.9 x 36.5mmのスリムな筐体に、メモリとM.2 SSDを2スロット搭載しています。
Lenovoさんからお借りした端末に基づくレビューですが、ThinkCentre Tiny シリーズは今回で2回目の実機レビューとなります。前回と同様に内部の構成も確認しましたが、薄い筐体にパーツの配置は工夫されており、余裕のあるもの。スチール製のしっかりした外枠、メンテナンス性のよさも含めて、前回同様に作りのよさには感心します。
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ThinkCentre neo 50q Tiny Gen 5 (Intel)
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ThinkCentre neo 50q Tiny Gen 5のスペック
実機レビューした製品のスペックを掲載します。公式ストアの販売ページでは Core i5-13420Hのモデルがラインナップされています。今回、Lenovoさんからお借りしレビューする製品番号は、以下の画像の「13C5CTO1WW」、CPUはCore 5 210Hのカスタマイズモデルです。

| CPU | Core 5 210H |
| GPU | Intel グラフィックス |
| メモリ | DDR5 5600MT/s 16GB、最大 64GB、2スロット |
| ストレージ | 2280サイズ M.2 PCIe SSD TLC 512GB、 M.2 空きスロットあり |
| WiFi | カスタマイズで搭載 |
| Bluetooth | カスタマイズで搭載 |
| ポート類 | USB3.2 Gen2 Type-C(データ専用)、USB-A 3.2 Gen 2 x 3、USB-A 2.0 x 2、HDMI、DP、R45 イーサネット、マイク・ヘッドホン コンボジャック |
| サイズ | 約 179 x 182.9 x 36.5mm、約1.13kg |
| OS | Windows 11 Home |
| その他 |
▼スペックについては以下の記事においても記載しています。メモリ 8GB / SSD 256GBの最小構成の当時(2025年11月3日)の価格は 63,982円でしたが、メモリなどの高騰を受けて値上がりしています。
ThinkCentre neo 50q Tiny Gen 5、Core 5 210H 搭載モデルのスペック。最小構成 63,382円で販売中
▼2026年1月30日現在、レビュー機のCore 5 210Hはカスタマイズ扱いとなっています。

▼後の段落にて内部の写真を掲載していますが、2280サイズのM.2 SSD 空きスロットを備えています。

実機のシステム情報
続いて、実機から抽出のシステム情報を掲載します。
▼Windows 11「設定」の「デバイスの仕様」と「Windowsの仕様」より。もちろん、製品仕様どおりの、Core 5 210H、メモリ 16GB、Windows 11 Homeです。


以降の画像は、以下の記事にて紹介のフリーソフト「HWiNFO」から抽出したものです。
HWiNFOの使い方、Windows PCのデバイス詳細情報やCPU温度など、導入必須のフリーソフト。投稿数 約4万件のフォーラムも充実
▼システムの概要、クリックにて拡大できます。
▼上の画像からCPUの情報を拡大。Core 5 210Hは Pコア 4 Eコア4の合計8コア 12スレッド、TDP 45W、L3 キャッシュ 12MBです。

▼装備するメモリは DDR5 16GB、デュアルチャンネルでの動作です。

▼GPUは統合型のIntel USD Graphics。後段のベンチマークで掲載していますが、統合型グラフィックスでもあり、ゲーミングベンチマークのスコアは高くないです。

▼メモリはブランドを抽出できませんでしたが、Micron チップのDDR5 SDRAM 16GB

▼M.2 SSD 512GBは「SAMSUNG MZVL8512HFLU-00BLL」。単体での販売情報を検索できませんでしたが、2280サイズのPCIe 4.0 x 4です。

外観
続いて、外観について記載します。単体の写真では大きく見えますが、約 179 x 182.9 x 36.5mmと、従来モデルのMac miniよりもやや小さいサイズです。スチール製の筐体は剛性が高く、一般的なミニPCと比較すると しっかりとした作りです。
ThinkCentre neo 50q Tiny Gen 5 (Intel)
▲▼上の公式サイトのイメージ画像では サイドが淡いブラックに見えますが、実機は濃いめのブラックであり、前面のグレイのパネルとのツートン具合が明瞭です。


▼前面のポート類は左から、マイク入力/ヘッドホン出力コンボジャック、USB Type-C 3.2 Gen 2、USB 3.2 Gen 2、電源ボタン


▼グレイの部分のうち、サイドのパネルは金属製、前面のパネルは樹脂製との認識です。写真ではわかりませんが、中央のLenovoのロゴは彫り込みの質感の高いもの。

▼左上のThinkCentreのロゴも、よいアクセントになっています。

▼背面のポート類は左から、電源コネクター、DisplayPort 1.4、USB 3.2 Gen 2、HDMI、USB 2.0 x 2、USB 3.2 Gen 2、RJ45 有線LAN、D-Sub



▲中央やや右にプラスネジがあります。これを外して、上側を前方にスライドすることにより天板が外れ、内部にアクセスすることができます。
▼左右両サイドは同じ構成ですが、写真は右サイドです。下側の両サイドに通風孔があります。

▼底面はゴム足のみの配置であり、通風孔などはありません。


▼付属する90Wの電源アダプターは、LenovoのハイエンドノートPCと同様に、一般的なサイズのものです。

▼付属する、縦置き用・樹脂製のスタンドです。


▲▼縦置きにした場合にも、しっかりと固定されます。なお、この向きで設置すると、下の写真 右下にWiFi / Bluetoothのアンテナを接続した際には干渉(少し前方に設置する必要がある)しそうです。

▼ややボケた写真ですが、WiFi / Bluetooth アンテナを接続しました。私はアンテナなしで 約10日間使用していましたが、特に課題などは生じませんでした。

ミニPCとのサイズ比較
サイズの参考として、Windows ミニPCとM2 Pro Mac miniとの比較写真を掲載します。

▲▼上の記事にて実機レビューの、M4 Mac miniとほぼ同サイズのWindows 11 ミニPC「MINISFORUM AI X1」を並べての撮影です。厚みもかなり異なります。



▲▼ 上の記事にて実機レビューの、M2 Pro Mac miniを並べての撮影です。M2 Pro Mac miniのサイズ 19.7 x 19.7 x 3.58cmに対して、ThinkCentre neo 50q Gen 5のサイズは 17.9 x 18.29 x 3.65cm。写真ではほぼ同じように見えていますが、ThinkCentre neo 50q Gen 5は一回り小さなサイズです。


内部の構成
続いて、メモリ・SSDスロットなどの内部の構成について記載します。以下の記事にて、従来モデルを実機レビューしていますが、当製品も含めて簡単に内部にアクセスでき、狭いスペースにメモリ・SSDが程よく収まっています。ただし、メモリスロットは CPUファンの下にあり、アクセスしにくいです。

▼背面中央のプラスネジを外し、天板は前方にスライドすることにより簡単に外すことができます。

▼天板を外しました。天板は前面のパネルと一体化しています。

▼天板は左右2個づつのツメで固定されています。なお、画像のとおり金属製の天板であり、かなり しっかりとしています。

▼内部、基板の全体像です。左に2つのM.2 SSD スロット、右側にCPUファンとヒートシンクがあります。メモリスロットは CPUファンの下にあり、メモリの増設・換装を行う際にはファンを外す必要があります。厚み36.5mmと薄い筐体ですが、写真の左半分は余裕があります。

▼CPUファン周りの拡大です。


▼2280サイズのM.2 SSDと空きスロットです。左側にWiFiモジュールがあります。


▲写真では少しわかりにくいですが、 CPU ファンの下に2つのメモリスロットがあります。
ベンチマークスコア
Core 5 210Hを搭載する本製品で計測のベンチマークスコアを掲載します。Pコア 4 Eコア4の合計8コア 12スレッド、TDP 45W、L3 キャッシュ 12MBのCPUですが、ベンチマークスコアは、マルチコアがやや控えめです。
なお、2026年1月30日現在の直販ストアでは Core i5-13420Hをメインとして販売されていることもあり、比較対象は所有するPCのうち 近いところで、以下のCore i5-13500H(Pコア 4 Eコア 8の合計12コア 16スレッド)としています。
Core i5-13500Hを搭載のミニPC、MINISFORUM NPB5 実機レビュー。DDR5 メモリ、PCIe 4.0 SSDとあわせて快適動作。冷却にも優れた静音ミニPC
Geekbench 5
Geekbench 5のスコアは「シングルコア 1670、マルチコア 7806」。2つめのCore i5-13500Hと比較すると、シングルコアは同水準である一方、マルチコアは控えめです。


▼以下の記事にて、これまでに実機レビューしたPCで計測のGeekbench 5のスコアを一覧化しています。同水準のスコアとなるCPUのご参考まで。
PC 実機で計測、Geekbench CPU ベンチマークスコアの一覧、サクサクと動作するスコアの指標
Geekbench 6
Geekbench 6のスコアは「シングルコア 2368、マルチコア 8568」。Core i5-13500Hと比較すると、マルチコアはが控えめであることは、Geekbench 5と同傾向です。
なお、Geekbench 5と6では、評価項目とスコア判定のベースとなるPCのスペックが異なり、Geekbench 6は5よりも高いスコアとなります。


Geekbench AI
Geekbench AIは参考までの掲載、スクショの貼り付けのみです。

CINEBENCH R23
CINEBENCH R23のスコアは「シングルコア 1746、マルチコア 9957」。シングルコアは Core i5-13500Hよりも高い一方、マルチコアは大きな差があります。


▼以下の記事にて、これまでに実機レビューしたPCで計測のCINEBENCH R23のスコアを一覧化しています。同水準のスコアとなるCPUのご参考まで。
CINEBENCH R23、ミニPCやノートPC 35製品で計測のスコア一覧。キビキビ動作のスコアの指標
3DMARK
3DMARKは比較対象なしですが、Time Spy / Steel Nomad Lightともに低いスコアとなり、ベンチ中の画面の動きを参照しても、カクカクとしたもの。GPUは統合型のIntel グラフィックスであり、同じ統合型のAMD Ryzen / Radeonと比較してもスコアは低く、ゲーム向けではありません。


PCMARK 10
PCMark 10のスコアは5,492。オフィスワーク向けのシステム推奨の目安は「Productivity = 4,500以上」ですが、8,734と大きく上回っています。一方、「Digital Content Creation」は、ミドルレンジのAMD Ryzen 5 7640HSと比較してもやや低いスコアです。

▼上記で引用のAMD Ryzen 5 7640HSを搭載するPCのレビュー記事は以下です。

CrystalDiskMark
M.2 PCIe 4.0 512GB SSD(SAMSUNG MZVL8512HFLU-00BLL)での、CrystalDiskMarkでの読み書き速度です。Readは 6973MB/s、Writeは 5914MB/sと、このクラスのPCに搭載のSSDとしては高いスコアです。
なお、LenovoのPCの場合、製品情報のSSDの項目に「QLC」あるいは「TLC」の明記があるのが嬉しいところ。本製品を含めて多くの場合、安心の「TLC 」です。

CPU 温度、ファン音量
ベンチマークで負荷をかけた際のCPU 温度とファン音量について記載します。CPU使用率を100%とした場合、ファン音量はそれほど大きくないのですが、CPU温度が高めに推移し、瞬間的にサーマルスロットリングが発動することがあります。
▼フリーソフト「HWiNFO」で計測の、負荷をかけた際のCPU温度です。普段使いを含めた平均は低くおさまっていますが、CPU使用率を100%とした際には、サーマルスロットリングが発動したこともあります。ただし、これほど CPU使用率を上げることはないため、許容範囲との認識です。

▼こちらは iPhone アプリ「デジベル X」にて計測の、CPU使用率を100%とした際のファン音量です。平均 40dB弱と、やや喧しいと感じるレベルですが、負荷を下げると即静音(ほぼ気にならない)となるため、CPU温度と同様に許容範囲との認識です。

まとめ
CPUにCore 5 210Hを搭載する「Lenovo ThinkCentre neo 50q Tiny Gen 5」の実機レビュー記事でした。文中での体感レスポンスの記載は割愛しましたが、Pコア 4 / Eコア4の合計 8コア 12スレッドでもあり、普段使いではサクサクと動作します。
使用感のポイントは以下となり、コンパクトな筐体である程度のカスタマイズを求める方、大手ブランドの安心感を求める方には候補となる製品です。
- 約 179 x 182.9 x 36.5mmと、従来モデルのMac miniに近いコンパクトな筐体を採用。金属製の外枠であり、剛性は高いもの。
- ネジ1本を外して内部に即アクセスでき、メモリ・SSD交換時などのメンテナンス性は極めて良好。
- 負荷をかけた際には ファン音量がやや大きくなるものの、通常時のファン音量はほぼ気にならないほどに静音です。
- Core 5 210Hは、マルチコアのベンチマークスコアは控えめであるものの、動画視聴やリモートワークなどの普段使いではサクサクと動作します。
- 同価格帯のミニPCと比較すると、USB4もしくはフル機能のUSB-Cを未搭載など、拡張性はやや及ばず。
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ThinkCentre neo 50q Tiny Gen 5 (Intel)
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