Teclast / Lenovo / Alldocube / DOOGEE / N-oneから、CPU(SoC)にHelio G99を搭載する 10インチクラスのタブレットが展開されていますので、5製品のスペックと機能を比較してみました。
2023年7月2日現在で、最も機能が充実しているのは「DOOGEE T30 Pro」、価格重視なら「Alldocube iPlay 50 Pro」との認識です。
Helio G99搭載タブレット、比較対象の製品
今回 比較対象とした「Helio G99」を搭載する 10インチクラスのAndroid タブレットは以下です。個別紹介記事へのリンクですが、投稿日が新しい順に並べています。
▲▼以下の記事に、これまで実機レビューした製品をメインに、主だったCPUのAnTuTu ベンチスコアを一覧化していますが、そのうち、上のグラフでは Android タブレットに多く搭載されるCPU(SoC)のスコアをグラフ化しています。
この2,3年では、UNISOC T618 / T616 / T606あたりの搭載が定番であり、これらも普段使いでは遅さを感じることなく動作しますが、「Helio G99」はワンランク上のAnTuTu スコアとレスポンスです。
AnTuTu ベンチマーク スコア一覧、スコアに応じた動作の指標
▼UNISOC、Snapdragonなどを搭載するタブレットのレビュー記事はこちら
- OSCAL Pad 10 実機レビュー、UNISOC T606 / RAM 8GB / UFS 128GBにより普段使いでは十分なレスポンス
- N-one NPad Pro 実機レビュー、AnTuTu ベンチ 約25万、ユニボディにより質感高く 軽量な10.4インチ Android 12 タブレット
- Blackview Tab 13 実機レビュー、Helio G85を搭載し AnTuTu スコア以上にキビキビと動作、アルミ製の背面も上質
- CHUWI HiPad Max 実機レビュー、スナドラ 680/ RAM 8GBにより快速、明るい液晶 / 4スピーカーにより 動画視聴も快適なAndroid 12 タブレット
Helio G99搭載タブレット、5製品のスペック・機能の比較
下表は5製品のスペック・機能を表にしたものですが、特に優位な事項に黄色網掛しています。価格は2023年7月1日時点のAmazon 価格(NPad Xのみ、AliExpressでの価格)です。
スペック・機能の比較においての補足・ポイントとなる事項について記載します。
- 「Teclast T50 Pro」と「DOOGEE T30 Pro」は、物理メモリに加え、ストレージから仮想的にメモリに割り当てる拡張機能を備えています。私が他の端末で拡張機能を試しているなかでは、物理メモリが極端に少ない、メモリを大量に消費するアプリ(それほど多くない)以外では、未搭載でもマイナスポイントにはなりません。
- ストレージは「Teclast T50 Pro」が256GBを搭載している点で優位。また、SATA SSD並みの速度となる UFS2.2のストレージです。なお、他の端末では明記されていないのですが、UFS2.2 あるいはUFS2.1と思われます。
- ディスプレイの解像度は、「DOGEE T30 Pro」のみ 2.5Kの高解像度です。
- 「DOOGEE T30 Pro」は 8580mAhの大容量バッテリーを搭載し、かつ 33Wの急速充電に対応しています。ただし、バッテリー容量の影響か、536gとやや重いです。
- 「Lenovo Tab P11 Gen 2」は公式サイトに筐体の素材の明記がないのですが、どの端末においても質感は高いです。3製品は金属製ユニボディ(アルミ削り出し)ですが、見た目の美しさと軽量化に貢献しています。
- 「Lenovo Tab P11 Gen 2」と「DOGEE T30 Pro」は、キーボード取付用の端子を備えています。ただし、後者の場合、専用キーボードの販売は未確認です。
5製品の一口コメント
詳細についてはそれぞれの記事を参照ですが、比較対象とした5製品について、特徴などの一口コメントを掲載します。
Teclast T50 Pro
上の画像のベゼル幅は実機より狭く見せていることに留意ください。他製品のストレージは128GBですが、「Teclast T50 Pro」は256GBです。
Amazon 価格は31,900円と、他製品よりもやや高いのですが、18Wの急速充電に、物理メモリ 8GB + 拡張 8GBと機能は充実しています。国内外で人気のTeclastの製品ですので、今後 ユーザーの増加に伴い、情報を集めやすいでしょう。
Lenovo Tab P11 Gen 2
海外通販のAliExpressでは、メモリ 6GB版・背面がグリーンのモデルも販売されていますが、Lenovo 公式ストアでは メモリ 4GB版・背面がグレイのモデルのみの販売です。
メモリ搭載量やLTE未対応など、他製品と比較すると機能は限定され、また、Lenovoの製品でもあり 44,213円と割高ですが、オプションとしてキーボードケースの存在(7月2日現在では 海外からの取り寄せ)が大きなメリット。
販売元
DOOGEE T30 Pro
2.5Kの解像度、33Wの急速充電、メモリ拡張機能、金属製ユニボディ、専用キーボードの展開の可能性あり(7月2日時点では販売情報が見当たらず)、Widevine L1をサポート、Android 13と、最も機能が充実しています。
他製品と同様に、液晶の明るさや色合いなど、実機を確認しないと品質を判断できませんが、スペック上・価格面ではおすすめの製品です。
Alldocube iPlay 50 Pro
Alldocubeは 他のCPUを搭載する 4スピーカーの製品など、機能が充実した端末を複数展開していますが、iPlay 50 Proは敢えて機能を制限し価格を抑えているように思います。
2スピーカーやバッテリー容量など、他製品よりも機能は見劣りしますが、その分 Amazon 価格は 21,999円と安価です。価格重視なら、iPlay 50 Proで決まりです。
N-one NPad X
Helio G99を搭載するタブレットとしては、最も早く発表された製品ですが、出荷が遅れているようです。8600mAhの大容量バッテリーに金属製ユニボディと充実していますが、後発の「DOOGEE T30 Pro」、「Teclast T50 Pro」の機能がより豊富です。
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