ミニPCにおいて、同一スペック帯の他ブランドの製品よりも安価なことが多い「GMKtec」。CPUにミニPCとしては珍しいPentium Silver N6005を搭載し、87mm角のコンパクトな「NucBox 7」が、2022年12月24日現在 Amazonにて39,083円にて販売されています。ボディ下のLEDは、7色のなかから好みの色をBIOSにて選択できますが、このLEDの存在の好みの分かれるところではないでしょうか。
なお、Amazonの製品情報には誤植が散見されますので、当記事は公式サイト情報を参照しています。
Amazon 販売ページ
NucBox 7のスペック
トップ下の画像では大きく見えますが、ボディサイズは 87 x 87 x 39.5mmと 一般的なミニPCよりも3〜4cm角ほどコンパクトです。画像を見ると、メモリはオンボード(交換不可)ですが、標準構成で メモリ 16GB、2242サイズのM.2 SSD 512GBを搭載しています。SSDはSATA / PCIeの双方に対応していますが、標準装備はSATA SSDでしょう。なお、後段に記載していますが、上の画像の内部の構成はおかしいように感じます。
CPU | Pentium Silver N6005、4コア4スレッド、最大 3.3GHz |
GPU | Intel UHD Graphics |
メモリ | 16GB DDR4 |
ストレージ | 512GB SATA 2242サイズ M.2 SSD(PCIeに換装可能) |
WiFi | WiFi 6対応 |
Bluetooth | 5.2 |
ポート類 | HDMI x 3、USB 3.2 Gen1、USB 3.2 Gen2 x 2、USB Type-C(電源専用)、有線LAN x 2 |
サイズ | 87 x 87 x 39.5mm |
OS | Windows 11 Pro |
その他 |
Amazon サイトの製品情報は、他製品のスペックが混在しているようです。この点も含めて、スペックの補足は以下です。
- Amazon サイトには 2.5インチ SATA SSD / HDDを増設可能とありますが、公式サイトにその記載はありません。87 x 87mmのサイズは、2.5インチ SSDの長辺よりも短いため、増設不可でしょう。
- このサイズにして(Amazonのサイズに記載は間違い)、HDMIを3ポート、USB-A 3ポート、有線LAN 2ポート搭載は立派です。
- 2242サイズのM.2 SSDは、天板を開き換装する仕様です。
▲▼Pentium Silver N6005の他製品の事例では、Geekbench 5のCPUベンチマークのスコアは「シングルコア 732、 マルチコア 2299」。その下の表は上の記事から抜粋のPentium Silver N6005の近辺のスコアですが、シングルコアでは第6世代のCore i5相当の実力。ミニPCに多く搭載のJasper Lake N5095 / N5100あたりよりも高いスコアです。
NucBox 7の外観、機能
以下の記事にて、約6cm角の「CHUWI LarkBox」のレビューを行っていますが、NucBox 7は一回り大きいサイズ感です。
▼コンパクトなサイズながらも、一般的なミニPCと同等以上のポート類を搭載しています。特に、HDMI x 3、有線LAN x 2は立派です。
▲▼下の画像のヒートシンク・SSDの位置と整合しないのですが、2242サイズのM.2 SSDは天板を開き、換装する仕様です。
まとめ
冒頭に記載のCore i5-8279Uを搭載の「NucBox2 Pro」がより安価であることを考慮すると、39,083円の本製品はやや割高(メモリは16GB)のようにも感じます。ただし、コンパクトな製品をお探しの場合には、「CHUWI LarkBox Pro」などの一回り小さな製品よりも、ワンランク上の製品です。
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