2024年10月29日現在のAmazonにおいて、CPUにAMD Ryzen 7 PRO 6850Hを搭載するミニPC「GMKtec M7」が、ミニPC カテゴリーのベストセラー1位となっています。
スペックを確認してみると、USB4を2ポート、OCulink ポートを装備し、10月29日現在のタイムセール価格は 48,735円。ベストセラーも納得のスペックと価格です。
引用元・販売元
GMKtec M7のスペック
スペックは下表となりますが、以下の「GMKtec M6」と比較して優位な事項に黄色網掛けしています。
GMKtec M6、Ryzen 5 6600Hを搭載 ミニPC スペックのまとめ、44,800円のセール情報
CPU | AMD Ryzen 7 PRO 6850H、Zen 3+ アーキテクチャー、8コア16スレッド |
GPU | AMD Radeon 680M |
メモリ | 16GB DDR5 4800、2スロット、最大 64GB |
ストレージ | 512GB PCIe 3.0 SSD、PCIe 3.0空きスロットあり、PCIe 4.0をサポート |
WiFi | WiFi6E 対応 |
Bluetooth | 5.2 |
ポート類 | USB4 x 2 、HDMI、DisplayPort、USB A 3.2 Gen 2 x 2、USB 2.0、OCulink ポート、有線LAN x 2 |
サイズ | 12.3 x 11.2 x 4.3 cm |
OS | Windows 11 Pro |
▼前面と背面にUSB4、前面にOCulink ポートを搭載しています。サイズは12.3 x 11.2 x 4.3 cmと、一般的なミニPCと比較すると、ややコンパクトな製品です。
ベンチマークスコアの事例
製品情報にて、Zen3+、8コア16スレッドのAMD Ryzen 7 PRO 6850Hの「CINEBENCH R23」マルチコアのスコアは 13,145と公開されています。私は同CPUの使用経験はありませんが、以下の記事にて、これまで実機で計測のスコアを公開しています。
このなか、スコア 1万ほどのCore i7-1360P / Ryzen 7 5800H / Ryzen 7 6800Hよりも高く、Ryzen 9 6900Hより少し劣る水準です。いづれにしても、在宅勤務などの普段使いでは、遅さを感じることは全くなく、キビキビと動作します。
CINEBENCH R23、ミニPC・ノートPC 30製品で計測のスコア一覧。キビキビ動作のスコアの指標
USB4 x 2ポート、OCulink ポートを搭載
USB4を2ポートとOCulink ポートを搭載し、グラボ・電源・グラボ接続用のボード・OCulinkの場合にはケーブルを用意する必要がありますが、双方ともに外部グラボを接続することができます。
MINISFORUM UM780 XTX、OCulink経由で外付けGPUを接続してみた。接続した機器と接続手順、動作状況
ミニPC 2製品にUSB4 外付けGPU ボックスを接続し安定動作。外付けグラボのシステム情報とベンチマークスコア
上の記事に掲載していますが、私はOCulink / USB4経由で外付けグラボを使用しています。このなか、転送速度としては OCulink ポート経由が速いのですが、私は安価なグラボ接続用のボードとケーブルを使用しているためか、動作が安定せず、USB4経由でのグラボ接続が確実とのイメージです。
内部の構成
上の画像のとおり、CPUファンと、SSD / メモリなどを冷却用のシステムファンを備えています。AliExpressの製品情報には TDP(静音、通常、パフォーマスの各モード別)に応じたCPU温度とファン音量が掲載されています。
パフォーマンスモードでのCPU 最大温度は75℃、ファン音量は最大 40dBと、多少 よく見せているとしても、冷却対応に問題はないように思います。
なお、上の画像、トップ下の画像を見ると、天板は半透明の仕様とも思われ、ファンが透けて見えています。
▲▼メモリスロットとM.2 SSDスロットには、天板を開いてアクセスします。このクラスのミニPCでは、メモリ 32GBを搭載する製品もチラホラとありますが、DDR5 メモリは高価でもあり、16GBで十分です。
まとめ
GMKtecのミニPCは他ブランドよりも安価なことが多いのですが、CPUにAMD Ryzen 7 6850Hを搭載するミニPCは多くなく、比較できない状況です。
ただし、下位のRyzen 7 5800Hを搭載するミニPCにおいて、本製品の価格(Amazon タイムセール価格 48,735円)より高い事例があり、コスパ度は十分です。また、USB4を2ポート搭載していることも、メリットの一つです。
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