同スペック帯のミニPCにおいて、他ブランドよりも低価格な製品を展開することの多い「GMKtec」より、CPUに インテル 第12世代のCore i5-12450Hを搭載する ハイエンド寄りの製品「GMKtec M3」が、発売となりました。
Amazonで販売のセットモデルは、DDR4 3200MHz 16GB メモリに PCIe 3.0 SSD 512GBと、このクラスとしては標準的な構成となり、同一スペックの競合製品より やや割安です。
GMKtec M3のスペック
他ブランドも含めて、この1年ほどのミニPCの傾向では メジャーな海外通販サイト「AliExpress」よりも、日本のAmazonにて先行販売されるケースが多いです。本製品も同様に、10月1日現在 AliEpxressでは販売されていないものの、GMKtec 公式サイトと日本のAmazonにて先行販売されています。
CPU | 第12世代 Core i5-12450H、8コア 12スレッド、最大 4.4GHz |
GPU | Intel UHD Graphics |
メモリ | DDR4-3200 16GB デュアルチャネル |
ストレージ | M.2 2280 PCIe 3.0 512GB |
WiFi | WiFi6E 対応 |
Bluetooth | 5.2 |
ポート類 | HDMI、USB Type-C(映像出力対応)、USB-A 3.2 x 4、有線LAN |
サイズ | 129.6 × 127.8 × 54.3 mm |
OS | Windows 11 Pro |
▲上のリンク先のAmazonと公式サイトの販売情報では、以下の内部の構成(上はAmazon、下は公式サイト)が異なっています。マザーボードの表裏が逆なことはよいとして、公式サイトの画像では、SSDポートは 2280サイズのPCIe SSD / 2242サイズのSATA SSDのデュアルポートとなっています。2.5インチ SATA HDD / SSDを取付可能との文言がなく、おそらくは 2242サイズのSATA SSDを増設可能と思われます。
また、公式サイトのPCIe SSDの情報では「M.2 2280 PCIe 3.0, Up to 2TB, supports PCIe 4.0(標準装備はPCIe 3.0 SSDだが、高速なPCIe 4.0 SSDをサポート)とあります。このクラスでは PCIe 4.0 SSDをサポートしていることも多いため、公式サイトの情報が確かだろうと思います(断言はできません)。
▲CPUファンの位置からすると、マザーボードは表裏逆が正解でしょう。
▼第12世代 Core i5-12450HのPCを使用したことはないのですが、指標としては以下のミニPCのレビューを参照ください。世代・型番としては、以下のCore i5-13500HとCore i7-11390Hの中間となりますが、このクラスでの普段使いでは レスポンスの差を感じないほどに、サクサクと動作します。
MINISFORUM NPB5 実機レビュー、Core i5-13500H / DDR5 メモリ搭載により快適動作。冷却対応にも優れた静音ミニPC
GEEKOM IT11 実機レビュー、Core i7-11390H / USB4を2ポート装備のミニPC。内部の作りも丁寧な おすすめ製品
▼HDMI、USB Type-C(映像出力対応)、USB-A 3.2 x 4、有線LANのポート類は、このクラスとしては一般的な構成です。
競合製品との価格比較
CPUに Core i5-12450Hを搭載する他ブランドのミニPCとしては、以下の製品があります(価格は Amazonの10月1日現在です)。
MINISFORUM UN1245、メモリ 16GB / SSD 512GB、51,014円
AskHand、メモリ 16GB / SSD 512GB、49,900円
GMKtec M3、メモリ 16GB / SSD 512GB、46,083円
GMKtec M3とAskHandの製品はデザインは異なるものの、ポート類・電源ボタン・通風孔の位置が同じことから、OEM製品あるいは同じマザーボードとヒートシンク・ファンを使用しているように思います。
なお、MINISFORUM U1245は、やや割高であるものの、USB Type-CはPDに対応し、外部モニターが100WのPDに対応している場合、ケーブル1本でモニターへの映像出力・ミニPCへの給電に対応しています。ただし、100WのPDに対応しているモニターは多くないです。
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