ミニPCの人気ブランド「GEEKOM」より、Core Ultra 9 285H あるいは Core Ultra 5 225Hを搭載する「GEEKOM IT15」が発売されています。
双方ともに背面にUSB4を2ポート搭載し、Core Ultra 9 285Hの場合、GPUは Intel Arc XE-LPG+A140T、メモリ 32GB、SSD 2TBと特にハイエンドな構成です。
引用元・販売元
公式ストア、Amazonともに今後 セール予期され、特にAmazonの場合には 7/11開始のプライムセールまで待ちとの認識です。
GEEKOM IT15のスペック
下表では、上位のCore Ultra 9 285Hを搭載するセットモデルのスペックを表示しています。
GEEKOM IT13 実機レビュー、Core i9-13900H / メモリ 32GB / PCIe 4.0 2TB SSDを搭載し、ミニPC 最速クラスでキビキビと動作
▲▼筐体と2242サイズのM.2 SATA SSDを増設可能な点は、上の記事にて実機レビューの「GEEKOM IT13」と同じです。同筐体は金属製のフレームと底板など、剛性が高く しっかりとしています。
CPU | Core Ultra 9 285H、14コア 14スレッド、最大 4.9GHz |
GPU | Intel Arc 140T |
メモリ | DDR5 5600MHz 32GB デュアルチャネル、最大 64GB、2スロット |
ストレージ | 2280サイズ M.2 PCIe Gen 4 x 4 2TB SSD、2242サイズのM.2 SATA SSDを増設可能 |
WiFi | WiFi 7 |
Bluetooth | 5.4 |
ポート類 | USB4 x 2、USB-A 3.2 Gen 2 x 3、USB 2.0、HDMI x 2、2.5G RJ45 |
サイズ | 112 x 117 46mm |
OS | Windows 11 Pro |
その他 | 120W 19V/6.32A 電源アダプター |
中国ブランドの、Core Ultra 9 285Hを搭載するミニPCとしては、本製品が一番乗りとの認識です。近々に発売予定の「GMKtec EVO-T1」が控えていますが(公式サイトのリリースサイトはこちら)、AliExpressにて、以下の「ASUS NUC 15 Pro+」が販売されています。
「ASUS NUC 15 Pro+」のメモリ 32GB / SSD 2TB モデルは約23万円と高価ですが、「GEEKOM IT15」はプライムセール前においても かなり割安です。
ASUS NUC 15 Pro+、Core Ultra 9 285Hを搭載するミニPCのスペック。メモリは最大 96GB、Thunderbolt 4を装備
Core Ultra 9 285Hのベンチスコアは出回っていませんが、上の記事から引用の指標としては以下です。
- Core Ultra 9 285Hの競合としては、以下のPCの事例などのAMD Ryzen AI 9 HX370。
- CPUとNPUにおいては AMD Ryzen AI 9 HX370が優位である一方、GPUは Core Ultra 9 285HのIntel Arc 140Tが優れている。
- GPUにおいては、GeForce RTX 3050に一歩及ばずと言ったところであり、統合型GPUとしては、かなりの高性能。
GMKtec EVO-X1、Zen5, AMD Ryzen AI 9 HX370を搭載するミニPCの詳細スペック。2つのファンを装備し冷却も万全
ポート類の構成
背面にUSB4を3ポート、USB-Aを合計 4ポート(USB-A 3.2 Gen 2 x 3、USB 2.0)装備しています。映像出力は、HDMI x 2、USB4 x 2の4系統。個人的には、USB4を前面と背面にそれぞれ装備、DisplayPortが欲しかったところです。
内部の構成
これまでに実機レビューした同社の「IT11」「IT13」「A5」においても、内部の構成は概ね同じです。本製品の場合、2.5インチ SATA SSD / HDDを増設できませんが、前述のとおり、金属製の内部のフレーム、金属製の底板など、剛性はかなり高く、ズッシリとした重みがあります。
一方、やや気になるのが冷却対応。一般的なミニPCよりもコンパクトな筐体であるうえに、このクラスの他社のミニPCでは メモリとSSD 冷却用のファンを装備している製品も多いなか、本製品はファンを未搭載。ただし、底板にヒートシンクを装備しているように見受けられます。
▲▼上の写真と下の記事は、サイズから同筐体と思われる「GEEKOM IT13」の内部の構成です。本製品の底板は、2.5インチ SATA SSD / HDDのホルダーがないこと(増設不可)であることを除き、ほぼ同じ構成と思われます。
内部のフレーム、2242サイズのM.2 SATA SSDを増設可能である点も同じです。

まとめ
AMD Ryzen AI 9 HX370と競合する Core Ultra 9 285Hを搭載する「GEEKOM IT15」。特に、GeForce RTX 3050に迫る実力との情報もある、Intel Arc 140Tには多いに期待できそうです。
Amazon、公式ストアともに正式販売されていますが、双方ともにプライムセールを控え、2025年7月5日現在では「セール待ち」との認識です。
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