2017年7月に購入したFire HD 8。普段は家族が利用しているタブレットですが、先日 久しぶりにじっくりと操作してみましたので、家族のコメントも含め 約1年半利用後の使用感について記載します。
全般的には、他のエントリークラスのAndroidタブレットと比較した場合、1年半前に感じていた安い割にはサクサクな動作も、今となってはややモッサリと感じます。
なお、旧モデル(2017モデル)でのレビューとなりますが、CPU・メモリ搭載量は2018モデルと同一となりますので、2018モデルを検討中の方もある程度は参考になるかと思います。
▼こちらは購入当初のレビューです。当初はサクサクに感じたのですが。
Fire HD 8 2017 レビュー、iPad, Androidタブ使いの私がコスパに驚嘆
スペックのおさらい
下表は「Fire HD 8 2018モデルが新登場、2017モデルとのスペック比較、進化したポイント」に掲載のスペックですが、Fire HDの2017 / 2018モデル、私が所有するタブレットのうち 同CPUを搭載する中国製のTeclast P80 Proと、安いながらも動きがサクサクなTeclast M89を比較しています。
- 上表のとおり、Fire HD 8の新旧モデルの基本スペックは同一です。OSのバージョンとカメラの画素数がアップしている程度です(スペック表にない、Micro SDなどの一部の仕様も変更になっています)。
- 2018モデルで画素数がアップしたカメラも、前面・背面ともに200万画素ですので、メモ書きの撮影などのおまけ程度となるでしょう。
- 同CPUを搭載するTeclast P80 ProのAnTuTuベンチマーク v7のスコアは 44000程度。私の経験則では、普段使いの軽めのアプリで遅いと感じることなく使用できるのは、スコア 50000から。この意味ではFire HD 8に搭載のCPUはギリギリのライン。
- この価格では仕方がないのですが、テレビなどの外部ディスプレイに接続できるよう、HDMIポートがあるとよかったのですが。
▼比較対象として掲載した機種のレビューはこちら。
外観
安い端末ですので、外観や質感を語るべきでもないですが、厚めの黒いプラスチック製のボディと太めのベゼル幅が無骨な印象を与えます。
ただし、家族の言葉を借りれば、安く無骨な印象を与え、頑丈そうな?ボディだからこそ、以下とも言えます。
- 多少、雑に扱っても大丈夫と思わせるようなボディ。
- 上記と同様ですが、キッチンなど汚れそうな環境での使用でも気遣い無用。
レスポンス
購入当初は「意外とサクサク」と感じたFire HD 8ですが、他の端末を使い込むにつれて、あるいは単体で使用してもモッサリ感を感じるようになりました。
具体的には以下となります。
- ホーム画面の上下・左右のスクロールでのモタツキがあり、スクロールの滑らかさに欠ける感覚。Androidと異なり、ホームアプリを変更できないため、これは厳しいかも。
- 私はブラウザとして、Google Chromeをインストールしているのですが(画像で詳説、Fire HDにGoogle Chromeをインストールする手順(2019年初 確認版))、タブの切替・スクロールでやや緩慢さを感じる。
ただし、他の端末と比較しなければ、Webサイトの閲覧などでは特に遅いとは感じず、レスポンスがやや緩慢なことも、Amazonでの通常価格 8,980円(16GB版、Newモデル)を考慮すると、取るに足らないこととなります。
▼家族からは「ダウンロードが遅い」との訴えがあったのですが、私が確認したところ、WiFiの掴みも速く、回線速度は以下のとおり、自宅のWiFi環境では十分の速度です。
ディスプレイ
1280 × 800の低いの解像度となりますが、単体でみているとそれほど粗さは気にならないものの、より高解像のタブレットと比較すると、Webサイトのテキストなどの粗さがやや気になるように感じます。
動画視聴を目的とした端末であり、その価格を考慮すると仕方がないのですが、価格アップとなっても、より高解像度(できれば他のスペックアップも)のバージョンがあると面白いのではと思います。
なお、見出し下の画像で、楽天市場・Google Chrome・乗換案内などのGoogle Playアプリが並んでいますが、以下の記事に記載の手順により、Android用アプリをインストールしています。
バッテリー消費
バッテリー消費を計測していないのですが、感覚的なところでは以下となります。
- 使用中のバッテリー消費は、他のAndroidタブレットと同様。
- スリープ時においては、省電力アプリを使用できないことに難あり。私の端末の場合、経年劣化もあるかもしれませんが、12時間放置して10%程度のバッテリーを消費していることもあります。
まとめ
あらためて、Fire HD 8 2017モデルの使用感を整理すると以下となります。質感やレスポンスは思わしくないこともありますが、Fire HDの最大の魅力はコスパの高さ。Amazon Prime Videoなどの負荷サービスへの加入を目論む、Amazonならではの価格設定です。
- 黒いボディと太めのベゼルで質感は高くないのですが、「気兼ねせずに使用できる」という点ではよいかも。
- レスポンスはさすがに上位の機種と比べると劣ります。ただし、Webサイト閲覧や動画視聴といった本来の目的では十分。
- 低解像度のディスプレイは、テキストなどで粗さが気になることも。
- 省電力アプリがないため、スリープ時のバッテリー消費はよいとは言えず。
- アプリの少なさは、サポート外となるもののGoogle Playアプリをインストールすることで対応可。
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