Dangbei N2 プロジェクター、実機レビュー。高音質と静音を兼ね備え、スタンドでの天井投影が簡単・便利なプロジェクター | Win And I net

Dangbei N2 プロジェクター、実機レビュー。高音質と静音を兼ね備え、スタンドでの天井投影が簡単・便利なプロジェクター

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今回レビューする製品は「Dangbei(ダンベイ)」から販売のプロジェクター「N2」です。上の写真のスタンドは別売りとなりますが、プロジェクターらしからぬデザインの筐体に DolbyAudioに対応の2スピーカーと、Netflix、YouTube、Prime Video アプリを内蔵しています。

レビューする製品はこちら

今回のレビューは、レビュー用にお借りした製品に基づいています。記事に記載の情報は、2024年11月16日現在のものです。

Amazon

楽天市場

PR TIMES 発売情報

 

Dangbei(ダンベイ)N2の特徴

はじめに、上のリンク先(Amazon、楽天市場、PR TIMES)から抜粋の製品の特徴を記載します。上位機として、「世界初のGoogle TV搭載の4Kレーザープロジェクター」である「Dangbei DBOX02」が販売されていますが、こちらはAmazonでの販売価格 20万円超となり、「N2」は5万円未満の一般向けの製品です。

 

  1. 別売りのスタンド(上下210°まで回転)の利用により、天井にも投影可能。
  2. Dolby Audio対応の2つの6W スピーカーを内蔵
  3. Netflix、YouTube、Prime Videoアプリを内蔵し、サクサク遅延なくフルアクセス可能
  4. HDMI入力のほか、Mirrorcast / Homeshareにも対応し、Android / Windowsからのミラーリング、iOS / Android 端末のコンテンツからのストリーミングにも対応
  5. Bluetooth スピーカーモードに対応し、音声の外部出力、スマホなどの音声の本製品のスピーカーからの出力も可能
  6. ネイティブ1080pフルHD解像度と400ISOルーメンの明るさを実現
  7. オートフォーカス、自動台形補正、スクリーンフィット、障害物回避機能を備え、設定を省力化
  8. 新世代の低騒音ファンを採用、 騒音を30%低減
  9. 19.7cm x 13cm x 20.7cm のコンパクトサイズ

 

実機の使用感では、上記いづれも実感できるのですが、私が特に感心したのは、6の明るさと7のセッティング、8の静音性です。また、スピーカーの音質・音量ともによいものです、このあたりは、後ほどの「使用感」に詳しく記載しています。

 

▼実機を使用して驚いたことの一つが静音であること。これまで複数のプロジェクターをレビューしたなかでは、「製品特徴に静音とあるものの、実際にはやかましい」との認識があったのですが、本製品はかなりの静音です。iPhone アプリの計測では、以下の26dBほどではないものの、30dB半ばとなり 動画視聴時に気になることはありません。

 

▼プロジェクターからの距離 3.2mにて 120インチの投影サイズです。最小は1.3mにして 45インチ。私は製品をお借りした期間中、天井投影メインで利用しましたが、60〜70インチの感覚でした。

 

▼サウンドはDolby Audio 対応、6W x 2個のスピーカーを内蔵しています。前面には かなり大きなヒートシンクを装備しており、他のプロジェクターと比較すると ファン音は静かです。

 

▼本体のサイズは 197 x 130 x 207mm、2.2kg。製品紹介では「コンパクトで持ち運び便利」とあります。確かに、他のプロジェクターと比較すると コンパクトです。ただし、以下の画像のように、片手で持ち運びできるかといえば、やや無理があります。

 

外観

続いて、開封、付属品、外観について記載します。プロジェクターとは思えないデザイン かつ質感は高く、また、別売りのスタンドは頑丈で、角度調整など 便利に利用しています。

 

▼本体と別売りスタンドの外箱を並べて撮影。本体の外箱には、Netflix / YouTube / Prime Video アプリをビルトインしていることが明記されています。

 

▼本体の付属品一色。本体以外の付属品は左から、問い合わせ先のしおり、電源アダプター、リモコン、日本語む含めて 多言語表記のユーザーマニュアル。ユーザーマニュアルの日本語は15ページ分、自動台形補正なども含めて基本操作を網羅しています。

 

▼本体以外を拡大。他のプロジェクターと同様に、電源は大きなもの。

 

▼リモコンのサイズ感がわかるよう、Fire TV Stickのリモコンを並べてみました。リモコンサイズの実測は、縦 168mm、横42mmとなり、Fire TV Stickのリモコンよりも一回り大きなもの。プロジェクターのリモコン操作は、暗いなかでの手探りとなることが多いのですが、本製品は本体が明るいためにリモコンの操作性は 反応の良さとあわせて良好です。

 

▼背面をメインとした全体像。パンチング状の部分の上に2つのスピーカー、下に大きなヒートシンクが組み込まれています。

▲下側のポート類は見てのとおりですが、左からDCジャック、HDMI、USB-A x 2、オーディオジャック。HDMI ポートを備えていますので、他のプロジェクターと同様に、PCやFire TV Stickなどを接続することができます。

 

▼両サイドには何もありません。

 

▼前面より。レンズ周りは ピアノブラック調の艶ありのため、周囲の物が映り込んでいます。レンズキャップは未装備ですが、私としては指紋・埃などの付着防止のために、レンズキャップが付属して欲しかったところです。

 

▲▼電源ボタンのある上面は、グレイの艶あり塗装です。曲面を多用したデザインとシックな塗装により、レンズがなければプロジェクターとは思えないデザインです。

▲Dangbeiのロゴは小さく 目立つことはありません。

 

▼別売りスタンドの全体像。台座・支柱も含めて かなり頑丈で、本体を設置・天井に向けても(取付部分が横になる)、本体が動くこともありません。

 

▼台座の底面より。

 

▼本体底面のネジ穴

 

▼スタンドに設置後の全景。スタンドはかなり頑丈にできており、片手で押した程度では本体が動くこともありません。

 

▼レンズ面を上に向けての天井投影にも対応しています。これまでレビューしたプロジェクターにおいても、天井投影を何度か試したことがありますが、角度の調整に苦労し安定性に欠けるもの。この点、本製品のスタンドでは、簡単に天井に向けて調整することができ便利です。

 

▼実際に天井投影している一コマです。夜に消灯して撮影していますが、かなりの明るさです。

 

画面構成、投影画像の表示品質

続いて、画面の構成、投影画像の表示品質について記載します。全般的には明るさは抜群、僅かにコントラスト・明暗のメリハリが弱いと感じることもありますが、家庭用としては十分。プロジェクターのレビューは久しぶりですが、低価格なプロジェクターと比較すると、明確な相違を感じます。

以降の写真は天井投影したものですが、厳しい角度での撮影であり、写真が歪んでしまっていることをご了承ください。なお、実際の画像は写真よりメリハリがあり綺麗です。

 

▼室内照明をオンにしたままですが、初期設定の画面は明確にわかります。なお、設定においては WiFi 接続、NetflixやYouTube、プライムビデオは当然ながらもご自身のアカウントにログインする必要があります。

 

▼以降は消灯しての撮影です。設定画面ですが、各画面の動きはスムーズです。ちなみに、左隅が黒い影がありますが、iPhoneでの撮影時に指が映り込んでいるものです。

 

▼ズームの調整画面ですが、こちらの動きもスムーズです。なお、今回使用の約10日間、ほぼ天井投影で使用しましたが、オートフォーカスは極めて便利。何度か場所を移動しつつ使用しましたが、オートフォーカス任せで手動でフォーカスを調整する必要はありませんでした。

 

▼ホーム画面です。Netflix、YouTube、プライムビデオのほか、ブラウザー、Microsoft / HomeShareの設定画面もあります。

▲▼上の設定画面・右下の「HomeShare」を有効化しての、iPhoneのYouTube の本製品での再生。こちらの連携の反応もよいものです。

 

▼動画投影中の一コマ。上の設定画面など、ブルーの背景では多少の淡さも感じますが、ブラックの背景でのメリハリなどは十分。また、投影画像は明るく、手元のリモコン操作も手探りではなく対応可能です。

 

操作性、レスポンス

上の投影画像などにも記載していますが、本体・リモコンの操作性・レスポンスともに良好です。具体的には以下の通り。

  • 他のプロジェクターと同様に、本体の電源ボタンの押下後に使用開始となるまでは 数秒要します(計測していませんが、概ね10秒程度)
  • 私は毎日のように Fire TV Stick 4K Maxを使用していますが、設定画面やアプリのレスポンスは 本製品が勝ります。Fire TV Stickの場合には、時々 リモコン操作後の反応の遅延を感じますが、本製品ではそのような現象はありません。
  • リモコンの各種ボタンの操作おいて、ボタンの配置などに慣れが必要であり、当初はボタンを確認しながらの操作となりますが、慣れてしまうとボタンを確認することなく手探りで操作できます。

 

サウンド

背面の上部に6W x 2のスピーカーを搭載しています。また、設定画面にて、サウンドモードを「標準」「スポーツ」「映画」「音楽」から選択することができます。

  • サウンドは低音を重視している感覚で、映画などでは迫力があります。
  • 中高音においては、スマホやタブレットでありがちな シャカシャカした音質ではなく、一般的なテレビをさらによくしたような音質です。
  • 天井投影した場合、音が床に反射し程よいセッティングとなっているように感じます(上手く表現できていませんが)。
  • 音量、音量の調整幅も適切。6畳ほどの部屋では、音量を3割ほどとして程よいイメージです。
  • 5万円前後の価格もありますが、これまでレビューしたプロジェクターのなかでは、静音ファンと相まって トップの音質です。

 

静音性

Amazonの製品紹介には、「新世代の低騒音ファンを採用、 騒音を30%低減し、独自のLCD冷却技術により、前モデルよりも冷却性能を55%向上しています」と記載されています。

約10日間使用したなかでは、確かに サウンドとあわせて静音性にも秀でています。2023年5月にレビューした同社の以下の製品も静音でしたが、本製品はさらに静音です。

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▼ iPhone アプリ「デジベル X」で計測のファン音量です。平均でも 約38dBと、ミドルレンジからハイエンド寄りのノートPCやミニPCにて 多少負荷をかけた場合と同水準の音量。プロジェクターの場合には、動画などの音量を大きくしての視聴となるため、ファン音量を完全に打ち消すことになり、全くと言えるほどに気になりません。

 

まとめ

コンパクトでプロジェクターとは思えない本体のデザイン、投影画像の明るさ、静音なファン音量、良質なサウンド、リモコン・本体のレスポンスのよさなど、高い次元でバランスのよい製品です。特筆すべきは、その静音性。動画を再生していない場合にも、やかましく感じることはありません。

また、別売りのスタンドを使用すると、本体のオートフォーカスとあわせて、天井投影の場合など手間要らずで設定できる利便性も保持しています。

なお、課題らしきものを見出しにくいのですが、強いていえば、個人的にレンズキャップがあると望ましいことと、ブルーなどを背景とした場合、やや淡さを感じます。

 

▼文中に記載のとおり、スタンドは別売りであることに留意ください。