上の画像は、大きなヒートシンクとCPUファンのCore 2 Duo E7500を搭載するNEC Mate。Windows 10 Proを搭載し、大学生の息子に貸し出していたものが戻ってきました。メモリ増量、グラボを交換、SSDに換装したものですが、久しぶりに使用してみると、Webサイト閲覧やサイト記事編集では相変わらずサクサクと動作します。
今となっては、Core 2 Duoの中古もあまり流通していないのですが、久しぶりにCore 2 DuoのWindows 10 PCを利用してみた使用感などを記載します。
スペックとベンチマーク
使用しているのは、4年前の2015年6月に中古で購入した NEC Mate MY29RAZC9。スペックは以下となりますが、黄色網掛については購入後にカスタマイズしています。
- CPU : Core 2 Duo E7500、2.93GHz
- GPU : GeForce GT 710
- メモリ : 4GB
- ストレージ : 120GB SSD
カスタマイズしたもののうち、グラボとSSDは効果絶大です。これらを交換する前にはGPUのベンチマークすら換装しなかったのですが、SSDのアプリ起動・終了などの時間短縮とあわせ、まるで別の端末のように機能します。
▲▼フリーソフト「HWiNFO」 から抽出のスペック(一部抜粋)。
▼Geekbench 4のスコア。上は本機、下はApollo Lake N3450搭載のJumper EZBook 3 Pro。Single-Core、Munlti-Coreともに、Atom Z8350と比較するとスコアは上なのですが、Apollo Lake N3450がやや優位でしょうか。
▼GEFORCE GT 710を搭載した、約3,000円の安いグラボの増設ですが、ベンチマーク上は効果は絶大。増設・交換前はドラクエベンチマークが換装しないこともあったのですが、Core m3-7Y30のデフォルトGPU並みのスコアです。
▼こちらが増設したグラボですが、2018年1月には3,000円ほどだったものが、かなり高騰しています。
▼CrytalDiskMarkでのSSDのスコアは低め。これはマザーボードがSATA3に対応していないため。
低めのスコアもあり、Read / Writeともにスコア 500超のSSDと比較すると、大量のファイルの並び替えなどでやや遅く感じるのですが、HDDと比べると雲泥の差があり大きく体感できます。
▼Core 2 Duo機に限らず、HDDをSSDに換装すると、メモリの増量・CPUの交換以上にレスポンスの大きな改善を体感できます。
体感レスポンス、Apollo Lake 他との比較
では、私が現在使用中のエントリー機との体感レスポンスの比較コメントです。コメントにあたっての使用範囲は、Webサイト閲覧、オフィスソフト(Excel程度)、サイト記事編集(画像編集を含む)のライトユースです。
体感レスポンスをCPU別に順位を付けると以下となります。なお、現行のCore iシリーズ以下のCPUのみ掲載しています。
- Core m3-8100Y、メモリ 8GB、PCIe SSD
- Core m3-6Y30 / 7Y30、メモリ 8GB、SATA SSD
- Pentium Gold 4415Y、メモリ 4GB、PCie SSD
- Gemini Lake N4100、メモリ 6GB、SATA SSD
- Apollo Lake N3450、メモリ 6GB、SATA SSD。同水準で、Core 2 Duo、メモリ 4GB、SATA SSDの本機。
- Atom Z8350、メモリ 4GB、eMMC
- Atom Z3775、メモリ 2GB、eMMC
上記5と6の間には、それなりに体感できるほどの差があり、Apollo Lake N3450クラスのライトユースでは遅さを感じないものの、Z8350ではモッサリ感があります。
Apollo Lake N3450は、現在でもエントリー機で多く搭載しているCPUですが、Core 2 Duoの体感レスポンスは、大きく変わりません。体感レスポンス以外で大きく劣ることは、冒頭の写真でもあるとおり、大きなCPUファンによる風切り音。これさえなければ、サイト記事編集での常用も可能なのですが、せっかくなので静音ファンに交換しても面白そうです。
まとめ
Core 2 Duo E7500搭載のWindows 10 PCにおいて、メモリとグラボ増設、SSDに換装した端末の簡易的なベンチマークと体感レスポンスをあらためて整理しました。
今さらCore 2 Duoの中古を購入することもなく、無理にWindows 10にアップデートすることもないと思いますが、グラボ増設・SSDへの換装により、ライトユースならある程度は快適な仕様になります。ご参考まで。
▼安価でWindows 10 PCを購入するなら、Core i3 旧世代のCPU搭載機がコスパが高くよさそうです。
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