私のメインパソコンは今さらながらの2010年製のCore 2 Duo機であるNEC Mate、MY29RA-9(Windows 10へアップデート済)。他にもWindows tablet・Stick PCを持っていますが、それらと比べるとGoogle Chrome・ソフトの起動・レスポンスが極めて遅い。そんな訳で、HDDからSSDに交換してみました。パソコンのハード・ソフト面では多少の知識のあるつもりでいた私ですが、この交換作業に悪戦苦闘。今回は、その悪戦苦闘・交換後のレビューのレポートです。
HDDからSSDへの交換を行った機種、交換を行った背景
冒頭のとおり、NEC Mate MY29RA-9をHDDからSSDへ交換しました。今となっては低すぎるスペックは以下です。
- Core 2 Duo 2.93GHz
- メモリ 2GB
- HDD 160GB
- 中古で購入当初はWindows 7であったが、Windows 10へアップデート済。
SSDへの交換を行った背景
このパソコンのみを使用している場合には、それほど遅いと感じなかったかもしれませんが、手持ちのWindows タブレット(Chuwi Hi8、ASUS T90Chi)、Stcick PC(DG-STK3)と比較すると、以下の遅さが顕著です。eMMCにてHDDと大きな相違を感じるため、SSDなら更に速かろうと微かな(かなりの)期待。
- Windows 10の起動が遅い(タブレット、Stick PCは電源を落とすことはないので、比較対象になっていませんが)。
- Google Chromeの起動が遅すぎる。10~15秒ぐらい要しているイメージ。クリッックが反応していないのかと思い、何度もクリックした結果、複数のChromeが立ち上がっていることもあります。
- 時々「なんかフリーズしてるぞ」と思い、タスクマネージャを参照すると、ディスクの使用率が100%近くになっていることもありました。2日に一度ぐらいの割合で、文字変換時にプチフリーズすることがあるのですが、これが要因の1つだったかも(想像)。
SSDへの交換にあたり、購入・使用したもの
SSD本体(120GB)の他に、2.5インチから3.5インチへの変換ブラケット(電源ケーブル・シリアルATA3ケーブル・取付ネジ付)を購入。合計5,500円程度。
SSDの容量については、私は大容量のファイルを保存することもないため、また安さに釣られて120GBを選択。
▼購入・使用したもの
▼SanDiskのSSD、120GB
▼2.5インチから3.5インチへの変換ブラケット(電源ケーブル・シリアルATA3ケーブル・取付ネジ付)
▼ 2019年6月30日 追記。2019年6月時点でSSDを購入するなら、以下のCrucial BX500がおすすめ。240GBで約3,500円と安価なうえ、ベンチマークスコアも十分。
NEC MateへのSSD取付で悪戦苦闘
10年ぐらい前に、マザーボード・その他パーツを購入しパソコンを数台組み立てた私としては、SSD取付など簡単と思っていたものの、数時間格闘してしまいました。
その理由はNEC Mate特有のものですが、SSDを繋げる予備電源(電源コネクタ)・SATAの予備端子がないことが発覚。まさか、ないわけないよねと思いつつ、以下のサイトを参照し分解を開始。結局、DVD ROMの電源を一時抜き取りSSDに接続、OSのクローン作業をすることとしました。
▼上蓋を外してみて(外し方は過去記事「古いデスクトップPCが起動しない。そんな時には内蔵電池を疑うべし」を参照)、予備の電源コネクタがないのでは、とのイヤな予感。
▼ある程度分解してみましたが、やはり予備の電源コネクタは見つからず
▼結局、OSクローンのため、DVD ROMの電源・SATAケーブルを一時拝借
ブラケットの取付で悪戦苦闘
次に30分程度 悪戦苦闘したのが、購入したブラケットへのSSDの取付・ブラケットの3.5インチベイ(元のHDDが取り付けてあった場所)への取付です。
なぜなら、双方ともネジ穴の位置があわない状況。結果的に、ブラケットを購入しなくても何とかなったかも。
▼SSD・ブラケットの取付に際し、片側2つのネジ穴が微妙に2・3ミリほど合いません。
▼ここはヤスリを用いて、速攻の削り作業で解決。
▼無事に収まりました。
▼今度はブラケットと3.5インチベイのネジ穴が合いません(長さが足りません)。ここは仕方がないので、4つのうち2つのネジを締めないまま放置。HDDと異なり振動がないので、ネジ2つで固定すれば大丈夫と判断。
これでSSDの取付が完了しましたが、3.5インチベイの下に放熱用(?)の長い穴が開いているため、ブラケットなしでここにSSDを取り付ける手段があったかもしれません。
HDDからSSDへのOSクローンで悪戦苦闘
次にフリーソフトを使用しての、HDDのOS・他の個人ファイルをSSDにクローンする作業です。ここは以下のサイトなどでおすすめとあるEaseUS Todo Backup Free(以下のとおり、リンク先を日本サイトに変更しました)を利用するも、何度もエラーがでてコピーできず。
▼2017/8/5追記
私のリンク間違いなのか。上の取消線のリンク先は海外サイトとなっていました。以下は日本サイトのリンク先です。
EaseUS Todo Backup Free 10.5(日本サイト)
ここで10回ほどは試してみたでしょうか。デバイスマネージャーではSSDを認識しており、スキャンをかけてもエラーはないのですが、「ファイルシステム上にエラーが見つかりました」のエラーでコピーができません。
最終的には、購入したSSDのSanDiskのリンク先にあるクローンソフトを使用すると、一発でコピーOKでした。ソフトとの相性などもあるのでしょうか。
ASCII.jp:Windowsを起動したままでOK! HDDからSSDに換装して爆速化 (1/2)|何倍も速度アップ! 最新周辺機器換装特集
▼EaseUS Todo Backup Freeでのクローン過程です。
まずはクローンをクリック。
▼コピー元のドライブを選択
▼コピー先のSSDを選択。その前にSSDのフォーマットもお忘れなく。
▼がしかし、私の場合、以下のエラーが何度も発生し、コピーできず。デバイスマネージャーではSSDを認識しており、コピー元のファイルシステムのエラーもなかったのですが。。。原因は特定できていませんが、このエラーは私の環境に限ってのことだろうと思われます。
▼そこでEaseUS Todo Backup Freeの使用を諦め、SanDiskのSSD Dashboradをインストール
▼SSD Dashboardの下にあるクローンソフトをインストールし、クローン作業を行うと何事もなかったように、一発でクローンが完了。
▲このソフトを使用したスクショを取り漏れのため過程は割愛。SSDの製造・販売元でのクローンソフトであるため、ソフトとの相性もあり、当初から製造・販売元のソフトを使用するのが正解かも。
購入するSSDを選択する際に、専用のクローンソフトの設定があるSSDを選んだ方が無難かと思います(私もそのようにしました)。
▼専用のクローンソフトの設定があるSSDの一例
SSDへ交換後のレビュー
最後となりますが、HDDからSSDヘ交換後のレビューです。 ちなみに、私のNEC MATEですが、以下の画像のとおりSATA3に対応しておらず、SSDの性能をフルに活かしきれていないようです。
▼SanDiskのSSD Dashboradより。「最高のパフォーマンスのために、ご使用のSSDを6.0Gb/sのポートに接続してください」とあります。
CrystalDiskMarkの結果
ベンチマークよりも体感差が重要との想い(ベンチマークをみてもよくわからない)から、画像のみの貼付けです。
▼交換前のHDD
▼交換後のSSD
▼参考情報として、先にDG-STK3、もっと早く購入すべきだったStick PC。Core 2 Duo機との体感比較レビュー にて紹介のStick PC。
体感的には爆速仕様に
体感的には、HDDと比べると爆速仕様に、eMMCのタブレット・Stick PCと比較すると「速いよね」との感覚です。
具体的に交換前のHDDとの比較では、
- 計測していないのですが、Google Chromeの起動の体感では、HDDが10秒要したのに対し、SSDでは2秒程度。8秒も短縮で、これでじれったくなるこおもありません。
- 私はブログ編集用に画像を大量に保存しているのですが、エクスプロラーでの画像の並び替えに、待たされ感がありません。
- Winodwsの起動・シャットダウンも速い。体感的には倍以上の速さです。
- SSDとは関係ないかもしれませんが、Webサイトの表示もかなり速くなったような感覚です。
全般的には、これほど快適になるのなら、もっと早く交換しておけばよかったと後悔です。価格的にも120GBでしたら5,000円前後と、費用対効果は抜群です。
私は、たまたまNEC Mateでの予備電源の捜索、クローンソフトでのエラーで時間がかかったのですが、それがなければ1時間半から2時間程度の作業時間だったかと思います(ほとんどが、SSDのフォーマット・クローンの待ち時間)。
▼2019年6月23日 追記。SSDへのクローンにおいては、こちらのソフト「MiniTool Partition Wizard」も使いやすい。
コメント
検索していたら、こちらに辿り着きました。(厚かましくてすみません)
PC-MK29AAZCC 使用です。(WIN7 4G)→(WIN10)にしようかと
1、 SSDにしたい。 → 既存のHDD(ハードディスク)を変更すれば可能と予想。
でも
2、 保存容量も大きくしたい。 → ならSSDの容量を大きくする。
と
3、 費用は抑えめで。 が両立できない。(大容量SSDはさすがにまだ高い。)
なので、
今の構成の
・光学ドライブ1台
・ハードディスク1台
から
SSDを増やして
・光学ドライブ1台
・SSD1台(ここにWindowsを入れる用)
・元のハードディスク1台(こっちはデータを保存用)
玄人志向 インターフェース SATA3I2-PCIe の様なものが必要でしょうか?また、可能そうな取付位置を参考にしたいと思っています。
私のMateと同じボディのようですので、この前提でのコメントです。
私も以前、同じように余ったHDDを増設することを考えていたのですが、SATAポートが足らないため、玄人志向 インターフェース SATA3I2-PCIe(私も、この製品の購入を検討したことがあります)などにより、ポートを増やす必要があります。
この場合のHDDの取り付け位置ですが、HDDの上には余裕がありますので(念のため、外枠を外し確認ください)、ブラケットなどに加工が必要かもしれませんが、干渉しないようにスペースを開けたうえでの二段重ねは可能のように思います。
なお、USB接続のHDDケースを購入し接続する手段もあり、他のPCへの接続もある場合には、HDDケースの利用がよいかと思います。
返答有難うございます。アドバイスの様にやってみようと思います。まずは、ブラケットとヤスリを探そうと思います。