CHUWIのハイエンドミニPC「RZBOX」のCPUが AMD Ryzen9 4900Hから Ryzen7 5800Hにアップグレードし、5月半ばにAmazonにて販売予定です。双方ともに 8コア16スレッドのCPUですが、CPU ベンチマークスコアは シングルコア・マルチコアともに約15%の向上となります。
また、新RZBOXは SO-DIMM 3200MHzの16GB DDR4メモリと、読込速度 2000MB/秒の512GB NVMe SSDを内蔵し、メモリは最大 64GB、SSDは2TBまで増設可能です。
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新RZBOXのスペック
上の写真は従来版からの引用ですが、外観は変わらずにスペックアップとなります。
CPU | AMD Ryzen 7 5800H、8コア 16スレッド、最大 4.4GHz |
GPU | Radeon RX Vega 8 |
メモリ | 16GB、最大 64GBまで増設可能(2スロット) |
ストレージ | NVMe 対応 PCIe SSD 512GB、NVMe PCIe スロット x 2 |
WiFi | WiFi 6対応 |
Bluetooth | 5.1 |
ポート類 | USB 3.0 x 2、USB 2.0 x 4、USB Type-C (2.0)、HDMI、DisplayPort、VGA、有線LAN x 2 |
サイズ | 177.5 × 188.0 × 61.5mm、1.35kg |
OS | Windows 10 |
▼上表は CHUWI 公式サイトの製品情報を参照しつつ、以下のRZBOXの記事で掲載のスペック表に基づき編集したものですが、スペックアップしたのはCPUのみ。Amazonで販売予定のメモリ・ストレージ容量は未定ですが、上表のとおり、CPUとの兼ね合いから メモリ 16GB、SSD 512GBになると思われます。
▼Ryzen 7 5800HのCinebench R23のスコアは「シングルコア 1480、マルチコア 12193」。シングルコアのスコアは 現在、私がメインで使用のM1 MacBook Air( Apple M1チップのMacBook Air、実機ベンチマークスコアと短時間利用の使用感。ライトユースでも体感できる快適なレスポンス)と同水準、マルチコアのスコアが控えめなM1 Macであり、GPUに強いRyzen / Radeonですので、マルチコアは大きな差があります。
▼一般的なミニPCでは M.2 SSDを標準装備し、2.5インチ HDD / SSDを増設可能とする製品が多いのですが、RZBOXのSSD ポートは、PCIe (NVMe 対応)x 2であることが大きな特徴。標準装備のPCIe SSDに加え、もう一台 PCIe SSDを増設することができます。最近のAmazonなどの動向を見ていると、M.2 SSDはSATAよりもPCIe SSDが入手しやすいように感じるため、PCIe SSD x 2の構成としたのはよいことです。
▼USB機器を多用する私としては、前面にUSB ポートがあることがありがたい。ポート類は従来版と変わらず、USB 3.0 x 2、USB 2.0 x 4、USB Type-C (2.0)、HDMI、DisplayPort、VGA、有線LAN x 2の構成。
なお、USB Type-Cはデータ専用であり、映像出力は HDMI、DisplayPort、VGAの3系統です。このクラス(ハイエンド機)でVGAポートがあることは珍しい。
まとめ
ハイエンドのミニPCとなる以下の製品が Ryzen 9 5900HXを搭載するなか、RZBOX 従来(現行版)のRyzen9 4900Hでは分が悪いように感じていたのですが、 Ryzen7 5800Hにスペックアップしたことにより、5月4日時点の他社製も含めたミニPCでも ハイエンドとなり、今後の販売動向に注目しています。
- Ryzen 9 5900HX搭載のハイスペック ミニPC「MINISFORUM HX90」、縦置き、ボディ素材は炭素繊維複合材料
- Beelink GTR5 ミニPC、Ryzen 9 5900HXにメモリ 32GB、指紋認証も備えたハイスペック機
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