2024年6月現在ではニーズのない記事とは思いますが、8インチのUMPC「CHUWI MiniBook」を分解し、マザーボードを取り出してみましたので、写真をメインに掲載します。
2021年10月に「充電せず、電源入らず」の状態となり文鎮化。それ以降、数カ月に1回、充電と電源オンを試みるも反応なし。「何か解決策が見つかるかも」と淡い期待を抱きつつ分解しましたが、状況は変わらず。
CHUWI MiniBook 8インチ、文鎮化の状況
文鎮化した、Core m3 8100Yを搭載する8インチのCHUWI MiniBookですが(2024年6月現在販売の10インチのMiniBook Xとは別物です)、文鎮化の詳しい経緯と状況は、以下の記事に掲載しています。いづれも、2021年10月の記事ですが、年に数回ほど充電・起動を試みるも、全く電源が入りません。
CHUWI MiniBookが充電・起動できない状況に。現在の状況と復旧に向けて参照の海外サイト、2021年10月9日
CHUWI MiniBookがついに文鎮化、バッテリーは正常であるものの、充電・起動せず、2021年10月31日
2021年10月の文鎮化した当時と全く状況は変わりませんが、2024年6月現在の状況は以下です。7インチのOne Mix 2Sも、購入直後に文鎮化したこともあり(即返品・返金となりました)、他サイトを参照しても、CHUWI MiniBook 8インチ(特に、Core m3-8100Y モデル)とOne Mixは、UMPCのなかでもバッテリーに課題を抱えているように思います。
- オリジナルのバッテリー、および2021年に購入の互換バッテリーを接続するも、充電・起動せず。
- 別途、MiniBookと同型のCeleron モデルを中古で購入(バッテリーの課題なく動作しています)しましたが、このバッテリーをMiniBookに接続しても動作せず。
- 充電のLEDは点灯せず、ファンも回らず、ボディに熱も帯びず、完全に文鎮化の状態。
- USB-Cポートに電圧・電流チェッカーを挿入してみると、通電はしています。
▼今回、数年間の放置後に分解した背景は、5ちゃんねるのMiniBookのスレッドに以下の書き込みがあったため。「CMOS クリアで復旧するかも」との示唆もあります。MiniBookはCMOS 電池を搭載していないことは、サイズからしても濃厚ですが、「ドンキ NANOTE」がCMOS 電池を搭載との記憶もあり、MiniBookにおいて分解・確認したくなりました。
放置して過放電した場合、バッテリーは使えないと制御チップで判断して、以降 電源接続しても充電できないようにしているらしい、正直不具合としか思えないけど 結構タブレットとかUMPCはこの手のバッテリ使っていて交換するしかないみたい。
▼こちらは「ドンキ NANOTE」の内部の写真です。
▼こちらの記事に記載のとおり、MiniBookをmacOSとWindowsのデュアルブートとして活用していたのですが、文鎮化した際には、かなりショックでした。
CHUWI MiniBook 8インチの分解写真
分解にあたっての詳細なプロセスは省略します。大きなフローは以下です。
- 底板のネジを外して、底板を外す。
- 内部のバッテリーを外す。
- マザーボード上の目に見えるネジ、一部の目隠しされているネジを外す。
- 液晶などのコネクターやヒートシンクのネジなどの取り外しは、どこまで分解したいかに応じて外します。
- 私の場合は、液晶周り2つ、WiFi カード、キーボードとトラックポイントのコネクターを外しました。
▼マグネシウム製のボディです。見た目の質感と、意外と快適な英語キーボード、Core m3-8100Yの程々のレスポンスにより、通勤電車での記事編集で活用していました。
▼別途購入・前述のCeleronモデルは日本語キーボード、以下は文鎮化したMiniBookの英語キーボードですが、後者が断然 タイピングしやすいです(英語キーボードは、変則的なキー配置が日本語キーボードより少ないため)。このため、今回の分解を契機に、動作しているCeleron モデルのマザーボードの入替(英語キーボードを利用)も検討しています。
▼底板を外しました。バッテリーは、文鎮化から復旧の僅かな希望をこめて、互換品に交換していますが、純正バッテリー装着時と同様に電源が入りません。
▼ファンの左側の黒い保護材の下、ヒートシンク右の円形シールの下にもネジがあります。
▼全てのコネクターを外していないために、マザーボードをひっくり返した状態です。ヒートシンクの通風口と写真左側のUSB ポートの嵌め込みが硬く、取り外しに多少時間がかかりました(と言っても、ネジやコネクターを外してから 5分程度)。
▼電源ボタン周りの基盤。上の写真なども含めての確認では、やはり CMOS 電池は未搭載です。
▼ヒートシンクの裏側。CPUとヒートシンクは熱伝導テープが貼られていますが、文鎮からまさかの復旧の際には 貼り直す必要があります。
▼CPU周りを拡大。右側の上に液晶のコネクターがあります。
まとめ
今更ながらの 8インチ CHUWI MiniBookの分解記事でした。マザーボード他のネジを外したあと、ヒートシンクとUSB ポートの嵌め込むが硬いこと以外は、分解は簡単な部類です。
私は、文鎮化したMiniBookの復旧の僅かな期待をこめて分解したのですが、やはり(国内外のフォーラムなどで、多少言及されています)復旧の糸口は見つからず。
コメント
全く同じ現象がつい昨日起きてしまいました。
その後いかがでしょう?
バッテリーが膨らんでいたのでしばらく外して電源のみで運用していたのですが、
交換したバッテリーを認識せず。
なぜかついには電源を刺してもランプがつかなくなりました。
全く同じ状況のようですね。
記事の文末に記載の状況から進捗しておりません。
同型のCeleron モデルのUSBポートとの比較では、電流・電圧が明らかに低いので、USB-Cポートが近辺の回路が
壊れていると思いますが、夏休みの課題とします。