Chuwi LapBook SE レビュー、3万円の価格以上の質感・使い勝手のよさは国内製品を軽く凌駕 | Win And I net

Chuwi LapBook SE レビュー、3万円の価格以上の質感・使い勝手のよさは国内製品を軽く凌駕

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Chuwi LapBook SEを使用して10日ほど経過しましたので、全般的な使用感について記載します。概要としては、13.3インチとしてはやや重いものの、高い質感の外観にGemini Lakeのレスポンスのよさ、大きなキーボードによるタイピングの軽快さと、3万円とは思えないPCに仕上がっています。この意味では国内の高価格帯の製品を大きく凌駕しています。

私が注文してから受領するまで約40日要し、最近では改善傾向であるものの在庫不足となっているほどの人気の高さも納得です。

 

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スペック

過去記事に何度か掲載した、同じくGemini Lake N4100を搭載するJumper EZBook X4とのスペック比較です。


EZBook X4のメモリは8GBまで増設可能としていますが、オンボードで4GBのため増設不可です。

 

私はJumper EZBook X4も所有していますが、Gemini Lake N4100を搭載するファンレスPCとして、Chuwi LapBook SEのどちらがよいかについては悩ましいところ。それぞれ一長一短があるのですが、初めて中国メーカーのPCを購入する場合には、そのデザインのよさでChuwi LapBook SEがリード。詳細については別記事にて記載予定です。

なお、Chuwi LapBook SEのスペック上の注意点としては、32GB eMMC、128GB SSDのうち、Windows 10が32GB eMMCにインストールされていること。eMMCとSSDでは、Windows・アプリの起動においは、大きく体感できるほどのレスポンスの差はないのですが、Windowsの更新時のバックアップファイルを考慮すると32GBでは心もとなく、128GB SSDを起動ドライブ化すべきです。私は購入直後にSSDを起動ドライブ化しました。

 

▼比較対象とした、Jumper EZBook X4のレビュー記事はこちら。

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外観

Jumper、Teclast、YEPO、VOYOなどの他メーカーのPC(過去のChuwiの一部製品も含む)は、MacBook Airのクローン的な同じようなデザインとなることが多いのですが、このChuwi LapBook SEは、些細な事項ですがよい意味で独特の雰囲気があります。

 

▼Jumper EZBook 3 Pro(下)との比較ですが、Chuwi LapBook SEはサイドの下側に向かっ絞り込まれており、デザインに貢献しています。


▲ボディのキーボード面はプラスチック製(天板・底板はアルミ製)となりますが、サイドとキーボード面とのつなぎめの処理もばっちり。私のように内部を確認したい者にとっては、ツメで固定されているようであり、底板のネジを外したところで用意に外すことはできないのですが。

 

▼サイドいっぱいまで拡がるキーボードの質感も安っぽいイメージはありません。

 

▼3万円クラスのPCとしては、天板のロゴが光る仕様は貴重な存在。

 

▼外観の詳細については、以下の記事を参照ください。

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体感レスポンス

ベンチマークの詳細は以下の記事を参照ください。概要としては、CPUベンチマークは他のGemini Lake N4100搭載機より僅かに低め(体感できるほどではなく、また、メモリのクロックが他より低いことに起因と思われる)である一方、SSDは市販の一般的な製品よりも良いスコアとなっています。

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さて、体感レスポンスは以下です。

  • 他のGemini Lake N4100、Apollo Lake N3450搭載機と同様、Webサイト閲覧・オフィスソフト・画像編集では、遅いと感じることは一切なく、サクサクと動作します。
  • メモリ 4GBと少なめですが、メモリ消費が激しいGoogle Chromeの使用時にも影響はありません。仮にeMMCまたはSSDにスワップしていた場合にも、HDDへのスワップと異なり、体感できるほど遅さは感じません。
  • 体感レスポンスとの関連で、ベンチマークなどで激しく負荷をかけた場合にもCPU温度は80度台に留まっており、排熱においても問題はありません。また、ボディの一部が熱を帯びる現象もありません。

 

▼Apollo LakeとGemini Lakeの体感レスポンスの相違は、以下の記事を参照ください。

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ディスプレイ

13.3インチのIPS、FHD、解像度 1920 × 1080のグレア液晶です。このディスプレイに対する雑感は以下。全般的には、欠点らしきものもなく良いディスプレイです。

  • グレア液晶ですが、映り込みは比較的抑えられており、ブログ記事編集などで3時間ほど連続して作業しても気になることはありません。
  • Jumper EZBook X4も同様でしたが、明るさ最大にしてもそれほど明るくならず(最大で暗いと感じることはない)、私は明るさ最大にして使用しています。
  • IPSの視野角は、他のIPSディスプレイと同様に十分なもの。
  • デフォルトの色合いとしては、寒色系・暖色系のどちらにも寄らず、自然な発色のほどよい色合い。
  • 外観的なものとして、上下のベゼルは他の狭いベゼルをウリにする端末よりもやや太め。製品紹介のイメージ画像と比べるとかなり太いベゼルのために(他メーカーの製品も同様ですが)、GearBestのユーザーレビューでは苦言を呈するコメントもあります。私としてはブラックベゼルのため引き締まって見えるため、ベゼルの太さはそれほど気にならず。

 

▼上のベゼル幅を、同じく13.3インチのJumper EZBook 3 Proと比較。Chuwi LapBook SEのベゼルはやや太め。

キーボードのタイピング感

Chuwi LapBook SEの大きな特徴の一つが横幅いっぱいに拡がったキーボード。このため、タイピング感・入力のしやすさは格別で、私が最も評価する事項です。

  • 実測では主要キーの幅は18mm、キーピッチは20mm。硬くも柔らかくもないストロークとあいまって、そのタイピング感はよく、その快適性は手元にあるMacBook Air 11と同等、もしくはそれ以上。
  • Jumper EZBook X4のタイピング感も特筆すべきほど快適なのですが、キーのテキストの視認性はChuwi LapBook SEが遥かに優位。X4は照明の角度によってはキーのテキストが見えないことが多々あります。
  • 打鍵音はカチャカチャ系ではなく、静かな部類です。
  • キーボードのバックライトは、小・大・オフの3段階。MacBook Air、Jumper EZBook X4と比較すると明るさは弱め。
  • キーボードの質感はこのクラスとしては上々。プラスチック感の漂うものですが、安っぽいイメージはありません。ただし、指の油脂は付きやすいかも。

 

タッチパッドの操作性

実測 116 × 74mmの大きなタッチパッドを搭載しています。表面はザラツキ感のあるものですが、使い勝手は以下です。

  • 手元にあるPCとの比較では、MacBook Air 11、ASUS C101PAと比べると滑りのスムーズさに欠けますが、狙ったところに正確に異動・選択できます。
  • 設定画面にある「3本指ジェスチャ」「4本指ジェスチャ」を試してみましたが、一通りの操作が可能であることを確認済です。
  • Chuwi LapBook SEを利用して5記事以上を編集していますが(文字にして10000字以上)、タイピング中にタッチパッドに触れてしまい、思いがけない操作となることは皆無です。

 

全般的にはマウスでの操作がより確実であるものの、電車内などマウス操作ができな状況でも十分にマウス代替として使えます。

その他

ほぼACアダプターを接続しての使用のためバッテリーは無評価ですが、その他の雑感は以下です。いづれもマイナスポイントとなります。

  • 実測 1432gですが、13.3インチとしては重い部類となり、通勤時に持ち歩くにはやや辛い。
  • ACアダプターは、微かにコイル鳴きしているように感じます。
  • スピーカーの音質はそれほどよくありません。私は音質に鈍感なのですが、多少こもりがあり、低音が弱いように感じます。

まとめ

Chuwi LapBook SEの10日間の使用感をまとめました。全般的には冒頭のとおり、3万円とは思えない質感に、大きめでタイピングしやすいキーボード、Gemini Lake N4100のレスポンスは普段使いであればストレスなく軽快に動作します。

中国メーカーの3万円前後の13~14インチ ファンレスノートをお探しなら、間違いなくChuwi LapBook SEをおすすめします。2018/11/11時点では在庫が少ないために納期はやや日数を要しますが、待つほどの価値は十分以上にあります。

 

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▼GearBestでの価格情報はこちら。画像では279.99ドルとなっていますが、2018年11月24日時点では 259.99ドルです。なお、人気製品であるため納期に留意ください。以下の画像では表示していませんが、「Shipping」の項目が出荷予定日に該当します。

Gearbest Chuwi LapBook SE (GearBest)
Chuwi LapBook SE (GearBest)

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▼SSDはユーザーでの任意の増設となる、64GB eMMC版ですが Amazonでも販売されています。

 


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