Amazonで販売のCHUWIのPC レビューを参照していると、Windowsの認証問題やバッテリー、WiFiなどの初期不良・不具合に関する事項が散見されます。この数年間、多くのCHUWI製品のレビューを参照してきたなかで、最近 不具合が多いように思われます。
また、私が所有するCHUWI製品でも、Hi10 ProやMiniBookが充電・起動できない状況もあります。そこで今回は、不具合の解決策を提示するものではありませんが、製品の表記に関する課題、私が所有するCHUWI製品の不具合情報をまとめて記載しました。
なお、CHUWIの製品のみをピックアップしていますが、CHUWI / Teclast / BMAX / Jumperなどの中国新興ブランドのガジェットでは、特にCHUWIの人気が高いこと、また、私が所有するのもCHUWIの製品が多いために CHUWIの製品に特化して記事としています。
製品紹介の表記について
当サイトで紹介することが多いCHUWIの製品てますが、初期不良・不具合でないものの、製品紹介の表記で困ってしまうのが以下の状況。情報に気づかず、慌てて記事を修正することも多くあります。なお、以下の現象は、CHUWIにかぎらす、他の中国ブランドでも少なからずある事項です。
- 同じ製品であるものの、突如として製品名が変わること。
- いわゆる誤植。NVMe SSDに対応とあるものの、実際には対応していなかったこと、日本語キーボードの表記があるものの、英語キーボードのみの設定であること、ファンレスとあるが、実際にはファンありであること、など。
- これは歓迎すべきことですが、いつの間にか CPUなどかスペックアップしていること。海外通販サイトや公式サイトにないスペックのモデルが Amazonで販売されている事例もあります。
上記2の誤植については、スペックやシリーズものの製品に精通している場合には、すぐに誤植とわかる事例もあるのですが、一般的には大きな誤解を招くもの。他ブランドも同様に、いつの間にか修正されていることも多いのですが、誤植のないように吟味していただきたいものです。以下の不具合も同様ですが、製品の販売を急ぎすぎているような感覚があります。
▼こちらは、上記3のモデル名そのままに アナウンスなしにスペックアップしている事例
製品の不具合情報
CHUWI、Teclast、Jumper、BMAXなど、国内通販で多く展開するブランドは製造元ではなく OEM提供の製品の販売元です。このため、不具合の発生率は製造元、あるいは CHUWIやTeclastなどのブランドの製品の発売前の見極め、出荷前の検査などによるものとの認識です。不具合の発生率では、UMPCをメインに販売するOne XX社、AmazonのFire TV Stick 4Kモデルも高いです。
私が所有する製品の事例
私は所有するCHUWIの製品をこれまで数えたことがなかったのですが、列挙し数えてみると 12製品。想像より少ないのですが、うち 不具合のある製品はピンク網掛けのものです。
- Hi 8、Hi9 Plus、Hi10 Pro、Hi10 X、LapBook SE、GTBox、CoreBox i5、CoreBox Pro、HeroBox 2台、LarkBox、MiniBook
ディスプレイやバッテリーのないミニPCは、その構造からも不具合は生じにくいのですが、具体的な不具合の状況は以下です。なお、タッチパッドが敏感すぎる、液晶がやや暗い、CPUファンの音量が大きすぎるなどの軽微なもの、仕様に起因するものは除いています。
▼製品名のリンク先は、不具合の状況を示す詳細記事です。
製品名 | 不具合の状況 |
Hi9 Plus、Android タブレット | スリープ時も激しくバッテリーを消費。諦めて放置 |
Hi10 Pro、Win 10 2 in 1 | 充電・起動せず、文鎮化 |
MiniBook、Win 10 UMPC | バッテリー残量表示がおかしい。充電・起動せず、文鎮化 |
12製品中、3製品はいづれも致命的な不具合であり、不具合の発生率も高めですね。MiniBookは2つの不具合があるため、状況のリンク先記事は以下に記載しました。
- CHUWI MiniBook、バッテリー残量表示が100%から変動しない状況に。ケーブル再接続で復旧するも一時的
- CHUWI MiniBookがついに文鎮化、バッテリーは正常であるものの、充電・起動せず
他製品の不具合の事例
私がユーザーさんから相談を受けた事例、Amazon レビュー、CHUWI フォーラムなどでの不具合の事例を列挙しようと思ったのですが、参照すると初期不良・不具合が多く、集約しきれないために諦めました。以下の事例はごく一部ですが 複数の情報があります。
- これはかなり多いのですが、Windowsの認証問題。CHUWIのサポートに連絡して解決、私がユーザーさんの相談にのった事例では、CHUWI サポートの指示に従うも認証できず、ヤフオクで安価なプロダクトキーを購入してもらい突破したこともあります。
- Hi10シリーズのキーボードの敏感すぎるタッチパッド。2018年あたりから改善されないため、これは諦めて タッチパッドの無効化で対応するとよいです。
- PD充電できない事例が複数あり。私のHi10 Pro / MiniBookと同様に、ACアダプターで充電できない他製品も稀にあります。
- その他、液晶やヒンジの不具合、キーの印字と機能が異なるなどの事例もあります。
- ユーザーさんから私に相談の例外的な事例では、OSがドイツ語表記から英語・日本語に変更できないこともありました。ここは、クリーンインストールで突破。
▼英語キーボード、日本語キーボードに関連するコメントも多いのですが、CHUWIなどの海外製品の場合、余程 日本での売れ行きが好調でない限りは、日本語キーボードを標準装備することはありません。多くの方が「英数・かな切替」で戸惑うかと思いますが、ここは以下のフリーソフト「Alt-IME」で対応しましょう。
不具合が生じた場合の対応
CHUWIに限らず、多くの中国新興ブランドは、国内ブランド・販売店ほどのサポート体制が構築できていないため、また、OEM製品の販売のために 技術面では弱いところもあり、多くを期待できないのですが、不具合が生じた場合には、(当然のことを記載しますが)以下などに連絡しましょう。
- Amazon、Banggood、AliExpress、CHUWI 公式ストアなどの販売元。
- CHUWI サポート
私が知る範囲では、Amazonは当然として、Banggood、CHUWIには日本語対応可能なスタッフもいます。ただし、込み入った状況になると、英語がベースとなる傾向です。私の上記の不具合の事例では、保証期間が切れた後に発生したものであり、また、有料修理あるいはサポートでは難ありと想像できるために自力突破を試みたのですが、他社製品の不具合では、まずは販売元・サポートに連絡しています。
Amazon、Banggood、AliExpressの販売店に連絡した場合、サイト・販売店の評価にも繋がるためか、スローペースであるものの、(進展するかどうかは個別事案によりますが)回答はあるはず。また、以下のCHUWI フォーラムでは、海外ユーザーの不具合情報・復旧に向けての情報交換が多く集まっているため、フォーラムを参照し、簡単なことは自分で対応するのも手段の一つです。
▼フォーラムの参考記事はこちら
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