CHUWIよりリリースされた「HeroBook Pro+」。CHUWIのHeroシリーズはエントリー機の位置付けとなりますが、当初 14インチのHeroBookが進化を重ね、13.3インチ 3K 解像度を持つ「Pro+」となり、AliExpressではクーポン適用価格 260.24ドル(27,736円)で販売されています。エントリーシリーズであるため、CPUは Apollo Lake (Celeron) J3455となり、WebブラウジングやWordなどのライトユース向けとなりますが、約28,000円で3K 解像度は、他製品にない大きな魅力。
CHUWI HeroBook Pro+のスペック
エントリーシリーズのHeroBookシリーズのなかで、3K 解像度のディスプレイが強調される「Pro+」。スペックの詳細は以下となります。
CPU | Apollo Lake (Celeron) J3455、4コア4スレッド |
GPU | Intel UHD Graphics 500 |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 128GB eMMC |
ディスプレイ | 13.3インチ、IPS、、解像度 3200 x 1800 (16 : 9) |
WiFi | 11a/ac/b/g/n |
Bluetooth | 5.0 |
フロントカメラ | 2百万画素 |
ポート類 | USB 3.0 x 2、Mini HDMI |
バッテリー容量 | 38Wh (7.6V/5000MA) |
サイズ | 330 x 220 x 18.5mm、1.16kg |
OS | Windows 10 Home |
その他 | ボディは樹脂製 |
上表は以下の記事で紹介の「CHUWI HeroBook Pro」のスペック表をベースに編集し、優位な箇所を黄色網掛け、劣る箇所をピンク網掛けしています。「HeroBook Pro」のCPU Gemini Lake N4000に対して、「HeroBook Pro+」はApollo Lake J3455。私の同CPUの使用感では、型番こそ N4000が新しいのですが、ライトユースでの体感レスポンスはJ3455が優位です。
▼私はApollo Lake J3455、もしくは同水準のCPUを搭載するPCを複数所有していますが、WebブラウジングやWordなどのライトユースでは極端な遅さを感じず、実用的なレベル。ただし、AccessやExcelの大量データをこなすには力不足。また、Windows 10の更新前後のシステムプロセスが動いている場合には、上位のCPUと比較すると、CPUの使用率が100%はりつきとなる時間が多くなります。
その他のスペックで惜しいのは、ストレージがeMMCのみで、SSDの増設ができないこと。eMMCとSSD間に大きく体感できるほどのレスポンスの相違はないのですが、価格面から 3K 解像度のディスプレイとトレードオフになっているように思います。
▼3200 x 1800 解像度が最大の特徴。ただし、一般的なFHDのディスプレイも同様ですが、明るさやコントラストなども含めて 総合的に評価する必要があり、カタログスペックのみでは未知数です。私が所有する高解像度のノートパソコンでは、(比較対象がよくないですが)M1 MacBook Airの明るく鮮やかなパネルや、lenovo ThinkPad用に1万円で購入した、暗めのパネルなど様々です。
▲引用した高解像度のディスプレイを持つPCのレビュー記事はこちら。
CHUWI HeroBook Pro+の外観
ボディ色としては、CHUWIの製品らしいシックな色合いに、天板の小さなロゴと、自宅・オフィスともに違和感のないものです。CHUWIのHeroBookシリーズ以外では、アルミ製、もしくはマグネシウム製となりますが、他のHeroBookシリーズの製品と同様に、樹脂製のボディです。また、キーボードにバックライトもなく、上位機と差別化しています。
▼サイドのデザインを見ると、Jumper EZBook X3やS5に似ており、同一製造元の可能性もあります。
▼USB 3.0は左右両サイド、Mini HDMIと電源ポートは左サイドにあり、配置は適切。
まとめ
私がレスポンスに疑問を感じる Gemini Lake N4000ではなく、Apollo Lake J3455としたことに好感の「CHUWI HeroBook Pro+」。通常版の「Pro」は、安価であること以外に特徴を見いだしにくい製品でしたが、「Pro+」は2万円台の価格で 3K 解像度であることに魅力大です。ただし、ストレージがSSDではなく eMMCであることや、樹脂製ボディなど、CHUWIの他のシリーズと異なり、コストカットの形跡もあります。
▼AliExpressでの 2月11日時点の販売価格は、クーポン適用により 260.24ドル(27,736円)。この価格なら、eMMCや樹脂製ボディも大きなデメリットではありません。
▼こちらは比較対象とした「HeroBook Pro」。やや割高です。
▼こちらは「HeroBook Pro」のCPUと同水準の、 Gemini Lake N4020を搭載するPCのレビュー記事。N4100ならよいのですが、レスポンスはJ3455と比較しても劣ります。
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