CHUWIより、CPUにAMD Zen 5 アーキテクチャ / 16コア 32スレッドのAMD Ryzen 9 9955HX、GPUにNVIDIA GeForce RTX 5070 Tiを搭載する、モンスター級のゲーミングノート「GameBook」が販売となりました。
16インチの液晶は アスペクト比 16:10 / 2.5K 解像度 / 300Hzのリフレッシュレート、メモリはDDR5 32GBと、全般的に高い次元でバランスのよいスペックです。
なお、2025年5月25日現在、以下の公式サイトに価格表示はなく、同社のインスタに 2,300ユーロと表示されています。
引用元
CHUWI GameBookのスペック
私としては、以下の記事にて紹介のCore i9-13900HKを搭載する「CoreBook X」の展開(CPUがスペックアップ)も驚きだったのですが、本製品は数ランク上の驚愕スペックの製品です。
CHUWI CoreBook X、Core i9-13900HKにスペックアップ。14インチ アスペクト比 3:2の液晶も魅力
冒頭に記載の事項に加え、メモリはスロット形式で最大 64GB(32GB x 2スロット)まで増設可能、さらには標準装備のPCIe 4.0 SSDに加え、PCIe 5.0 SSDをサポートする空きスロットも備えています。
CPU | AMD Ryzen 9 9955HX、Zen 5 アーキテクチャ、16コア 32スレッド、最大 5.4GHz、64MB L3 キャッシュ |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 5070 Ti ラップトップ、12GB GDDR7、140W TGP |
メモリ | DDR5 32GB(16GB x 2)、最大 64GB(32GB x 2) |
ストレージ | 2280サイズ M.2 PCIe 4.0 SSD 1TB、PCIe 5.0 空きスロットあり |
ディスプレイ | 16インチ、アスペクト比 16:10、解像度 2560 x 1600、IPS、100% sRGB、300Hz リフレッシュレート、輝度 500 nit |
WiFi | WiFi 6E |
Bluetooth | 5.2 |
ポート類 | USB Type-C(フル機能)x 2、USB-A 3.3 Gen1 x 3、HDMI、Mini DP、2.5G R45、3.5mm オーディオジャック |
バッテリー容量 | 専用 DCジャック、77.77Wh(15.4V/5050mAh) |
サイズ | 356.7 × 253.8 × 21.4 mm、約2.3kg |
OS | Windows 11 Pro |
▼ル機能のUSB Type-Cは、左サイドと背面に配置されています。背面はPD 140W、左サイドはPD 100Wに対応し、USB-C対応のポータブルモニターへの給電と映像出力に対応しています。
なお、映像出力は USB-C x 2とHDMI、Mini DPの4系統。ゲーミングノートの性能を活かすべく、DPにも対応しています。
▲▼PCIe 5.0 SSDの空きスロットを備えています。上記のSSDの適合状況を未確認ですが、以下の記事にてレビューのとおり、一般的には読み書き速度は 10,000MB/s超となり、大容量のゲームソフトのインストール・読み書きも快適です。

AMD Ryzen 9 9955HXの実力
私が本製品に注目していることの一つは、CPUにAMD Ryzen 9 9955HXを搭載していること。
MINISFORUM MS-A2、Ryzen 9 9955HXを搭載のミニワークステーションが発売に。10G SFP+を2ポート装備
MINISFORUM BD795i SE 実機レビュー、16コア32スレッド Ryzen 9 7945HXを内蔵のマザーボード。CINEBENCH R23 マルチコアは驚愕の約33,000
▼上の一つ目のリンク先記事から引用のCINEBENCH R23のスコアです。私は上の記事にて実機レビューの、16コア 32スレッドのRyzen 9 7945HXを搭載するPCをメイン使用していますが、こちらにおいても CINEBENCH R23のスコアは強烈であり、M4 Mac miniや私の自作PC以上にキビキビと動作します。
本製品に搭載のAMD Ryzen 9 9955HXは Zen 5 アーキテクチャとなり、ベンチスコアも Ryzen 9 7945HXより高いスコア。NVIDIA GeForce RTX 5070 Ti ラップトップとあわせて、ゲーミングノートとしては間違いなくハイエンド。
外観、その他の機能・スペックの補足
公式サイトに外観・筐体に関する情報は少ないため、スペックに記載以外の事項も含めて、簡単にコメントします。
- 冷却は、ヒートパイプと2つのファンでの対応です。
- 液晶は、流行りのアスペクト比 16:10、2.5Kの高解像度、100% sRGBの広い色域と、こちらも抜かりなどはありません。なお、300Hzのリフレッシュレートに対応していることは、特筆すべき事項です。
- 2百万画素のIR デュアルセンサーカメラを備えていますが、顔認証に対応との明記はありません(指紋認証も含めて未対応との認識です)。
- キーボードはテンキー付きの英語キーボード、バックライト・RGBライトも付いています。英語キーボードの場合、英数・かなの切替を気になさる方も多いと思いますが、こちらの記事で掲載のフリーソフト「Alt IME」の利用により、スペースキー両隣のAlt キーのワンタッチにより「英数・かな」を切り替えることができます。
- 筐体の素材の明記がありませんが、(明記がないために)樹脂製の筐体と思われます。CHUWI 製品の全般的な傾向として質感高めの製品が多いため、本製品はその価格からも質感についても十分なものと思われます。
- 画面占有率・ベゼル幅の記載がありませんが、イメージ画像を見る範囲では 上下左右ともに狭いベゼル幅と思われます。
まとめ
AMD Zen 5 アーキテクチャ / 16コア 32スレッドのAMD Ryzen 9 9955HX、GPUにNVIDIA GeForce RTX 5070 Ti、PCIe 5.0のSSD 空きスロットを装備、16インチ 2.5K 解像度の液晶と、驚愕スペックの「CHUWI GameBook」です。
CHUWIは、Apollo Lake / Gemini LakeのCeleron 全盛期の頃の低価格帯のPCの販売から、徐々にミドルレンジ・ハイエンド寄り製品の販売にも力を入れ、本製品により 一気にハイエンド製品の販売となり、私個人としては多少驚いています。
スペックにおいて競合する製品は、文末に記載の「ASUS ROG Strix G16 G614FP」。こちらの2025年5月25日現在のAmazon 価格は約34万円。一方の「CHUWI GameBook」は、インスタでは2,300ユーロ(換算レート 162円では 約37万円)と記載されています。現時点では公式サイトでの価格表示がありませんが、今後 どこまで価格を下げてくるかがポイントとなりそうです。
引用元
▼こちらは 16インチ、AMD Ryzen 9 9955HX、NVIDIA GeForce RTX 5070 Tiで競合する「ASUS ROG Strix G16 G614FP」の販売情報です。
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