2025年9月13日現在、Amazonでは、タイムセール価格 9,498円と低価格のAndroid タブレット「BMAX I10S」が人気製品となっています。
人気のポイントはその価格ですが、4コアのCPU(SoC)UNISOC T310、物理メモリ 4GB、HD画質の10インチ液晶とエントリークラスのスペックである一方、Netflixも含めた Widevine L1に対応しており、動画視聴やWeb サイトのブラウジングなどのライトユースに適した製品です。
BMAX I10Sのスペック
UNISOC T310を搭載するタブレットは、2022年に以下の「BMAX I10 Pro」も含めて実機レビューしています。上の画像やAmazonの製品紹介では、オクタコア(8コア)と記載されていますが、4コアのSoCです。ただし、2022年当時には、エントリークラスの8コア以上のパフォーマンスでした。「でした」と過去形にしていますが、今となっては エントリークラスの8コアより 劣るもの。
なお、モデル名において、Amazonの製品紹介では「I9 Plus」と「I10S」が混在していますが、当記事では「I10S」と表記しています。
BMAX I10 Pro、10型タブレットの実機レビュー。4コア CPUながらもAnTuTu スコアは約17万でサクサク動作。アルミ製の背面も特筆すべき上質さ
Blackview Tab 6 実機レビュー、4コアCPUのベンチスコアは8コア超で機敏に動作、LTE接続も確認
▼上の実機レビュー記事にて掲載の「I10 Pro」と比較して優位な事項に黄色網掛け、劣位な事項にピンク網掛けしています。モデル名に下位を示す「S」とあり、液晶の解像度をFHDからHD に下げて、OSのバージョンを直近としたモデルのようです。
CPU | UNISOC T310、4コア |
GPU | PowerVR Rogue GE8300 |
メモリ | 物理メモリ 4GB + 拡張メモリ 12GB |
ストレージ | 64GB |
ディスプレイ | 10.1インチ、IPSパネル、解像度1280 x 800、輝度 300 nit |
WiFi、Bluetooth | 11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 |
LTE | 未対応 |
カメラ | フロント 5百万画素、リア 8百万画素 |
バッテリー容量 | 6000mAh、USB Type-C |
サイズ(本体) | 幅 163mm、厚み 10mm、535g |
OS | Android 15 |
その他 | 2スピーカー、GPS搭載、顔認証に対応、Netflixも含め Widevine L1に対応 |
▼UNISOC T310は、Cortex A75 2GHz x 1 / A55 1.82GHz x 3の4コア。Amazon 製品紹介に、AnTuTu ベンチマーク v10のスコアは22万とあります。「BMAX I10」実機で計測のAnTuTu ベンチマーク v9のスコアは約17万。多くのタブレットに搭載されるSoC Helio G99と比較すると、キビキビ感に欠ける状況もあり、ライトユース向けのSoCです。
その他のスペックの補足は以下です。
- メモリは、物理メモリ 4GB + 拡張メモリ 12GBの構成です。拡張メモリは、ストレージの空き領域から、仮想的にメモリとして最大 12GBまで割り当てる機能です。ストレージが64GBと少ないため、割り当て領域は抑えた方が無難です。
- 解像度1280 x 800のHD画質の液晶もポイントの一つ。FHDとの比較において、文字などのドットがやや気になる方も多いかと思います。
- タイトル下の画像によるとNetflixのロゴがあり、NetflixのWidevine L1(動画の高画質再生が可能)にも対応しています。ただし、液晶がHD解像度のため、Netflix / YouTube / HuluなどのWidevine L1での画質はHDどまりです。
- LTEに未対応のWiFi モデルです。
- 格安製品でもあり、60,000mAhのバッテリーは急速充電に未対応です。
▼2スピーカーはサイドではなく、背面の下部に配置されています。こちらの画像を見る範囲では、金属製の背面ではなく、樹脂製の背面と思われます(ただし、製品紹介にはメタル(金属)との表記があります)。
Amazonに動画が公開されていますが、下のイメージ画像のベゼル幅と比較すると、実機は一般的なタブレットよりも やや太いように見受けられます。
まとめ
2025年9月13日現在、Amazon タイムセール価格 9,498円の10インチ Android 15 タブレット「BMAX I10S」。格安製品でもあり、スペックはエントリークラスですが、Widevine L1に対応と昨今の状況を踏まえた製品です。
低価格・エントリー構成のスペックを踏まえると、動画視聴用のサブ端末、初めてのタブレットとしての入門用としてはよい端末のように思います。
ただし、同じくHD画質となりますが、同社の低価格タブレットでは、3,000円ほどの追加出費により、文末に記載の「BMAX I10 Plus」がスペック面でよりよい購入候補との認識です。
▼こちらは引用した「BMAX I10 Plus」の記事と販売情報です。
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