今回レビューする製品は、CPUにインテル 第12世代 Alder Lake-N N95を搭載のミニPC「Beelink Mini S12」。レビューするメモリ 8GB / PCIe SSD 256GBの場合、2023年4月22日現在の通販価格は2万円前後(Amazon 価格 19,800円)とエントリークラスの価格帯であるものの、ベンチマークスコアはインテル 第7世代のCore i5-7300U相当となり、キビキビと動作します。
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Beelink Mini S12のスペック
スペックについては、以下の記事で掲載の事項の再掲載です。Alder Lake-N N95を搭載していることが最大の特徴ですが、このクラスでPCIe SSDを標準装備していることも特徴の一つ。なお、上の下の画像中央に縦に伸びたものがありますが、これはゴムの滑り止めと底板を外す際に使用するものでした。
Beelink Mini S12 / 12 Pro、Alder Lake-N N95 / N100搭載 ミニPCのスペック。N5105より約20% パフォーマンスアップ
CPU | Alder Lake N95、4コア4スレッド、最大 3.4GHz |
GPU | Intel UHD Graphics 1.2GGHz(16EUs) |
メモリ | 8GB or 16GB DDR4、スロットは1つのみ |
ストレージ | M.2 PCIe SSD 128GB / 256GB / 512GB、2.5インチ HDD / SSDを増設可能 |
WiFi | 11 b/g/n/ac |
Bluetooth | 4.2 |
ポート類 | USB 3.2 x 4、HDMI x 2、有線LAN |
サイズ | 115 x 102 x 39mm |
OS | Windows 11 Pro |
スペック上の留意事項としては、以下の記事にて実機レビューの「Mini S(Jasper Lake N5095を搭載)」と同様に、メモリスロットは一つのみ。このため、後付けでメモリ 16GBとする場合には、8GBを外して取り付ける必要があります。デュアルチャネルとはなりません。
▼メモリは大手ブランドのCrucialの製品を搭載と明記されています。
▼M.2 SSDスロットは PCIe / SATAの双方に対応しています。
実機のシステム情報
続いて、実機から抽出のシステム情報を記載します。
▼Windows 11 Proの設定より。もちろん、仕様どおりにCPUはAlder Lake-N N95、メモリは8GB。
▼フリーソフト「HWiNFO(ソフトの記事はこちら)」から抽出のシステム情報(クリックで拡大できます)。
▼メモリは安心のCrucial製。Beelinkの場合、上位機ではCrucialのメモリを搭載する傾向ですが、本製品も同様でした。
▲▼部品番号に「CT8G4SFS832A.M8FR」とあります。本製品のメモリスロットは一つのみですが、16GBに換装する場合には、以下の製品です(Crucialの事例)。
▲▼スペックにあるBluetoothのバージョンが低いように感じたのですが、実機で確認してみると仕様どおりに 4.2でした。バージョンの確認方法は以下の記事を参照。
開封、外観
開封と外観について記載します。取り出して最初に感じたのが、本体が軽いこと。上位機はスチール製のことも多く、この場合にはズッシリとしたものです。一方、本製品は樹脂製、かつ一般的なミニPCよりも一回りコンパクトなこともあり、軽さが際立ちます。
開封
▼コンパクトな本体にあわせて、外箱も213 x 127 x 54mmとコンパクトです。
▼内箱はBeelinkの他のミニPCと同様にシンプルなもの。
▼右側には電源、HDMIコードなどの付属品が収納されています。
▼本体は傷つき防止のために保護されています。
▼本体を取り出した状況。
▼天板は完全に艶消しではなく、光沢まじりです。指紋や油脂は目立ちにくいですが、多少は付着します。
▼BeelinkのミニPCの場合、全製品に共通ではありませんが、黄色の注意事項のシールが貼り付けられている製品もあります。「初期設定中に、マイクロソフトアカウントにログインしたくない場合には、WiFiやLANに接続しないように」との注意書きです。
▼付属品は日本仕様のACアダプター、VESA マウント、2.5インチ SSD / HDD取付用のネジ、HDMIケーブル 2個に簡易説明書。説明書は7ヵ国語構成で、うち日本語は5ページ分。ポート類の説明や メモリの換装方法の記載があります。
▼コンパクトなACアダプター。
▼PCを多くレビューしていると、どのACアダプターかわからなくなるため、私の備忘録も含めて アダプターの仕様部分の拡大です。
外観
外観の全般的なところでは、本製品はエントリー機の位置付けでもあり、上位機と比較すると樹脂製であることが一目でわかります。ただし、樹脂製の上位機と同様の質感であり、この価格帯としては十分です。
▼上位機は 電源オンにて電源ボタンの白い部分が点灯する仕様ですが、本製品は点灯せず、2つめの写真のように 電源ボタンの左のLEDがブルーに点灯します。前面のポート類は、USB 3.2 x 2個とイヤホンジャックです。
▼左右の両サイドは、同デザインの通風口のみ。
▼背面のポート類は、 USB 3.2 x 2個とHDMI x 2個。USB Type-Cは未搭載です。上の通風口から内部の熱が排出されますが、ファンは低回転であり、通風口に手を当てると排出されていることがわかる程度の風量です。
▼底面は模様なしのフラットでもあり、油脂は付着しやすいです。底板を取り外す際には、四隅のネジを外します。ミニPCのなかには、ゴム足を剥がすとネジが露出する製品も多いのですが、この場合には、一度ゴムを剥がすと粘着が弱くなります。
▲▼イメージ画像を見た際、「この垂直の部分は何だろう」と思っていたのですが、ゴム製の滑り止めでした。この滑り止めの恩恵もあり、机などで滑りが軽減されます。また、底板を外す際に、こちらを引っ張って外すと簡単です。
▼天板の模様がわかる角度から撮影。Beelinkのロゴの部分は透明樹脂です。
▲▼下の写真は Jasper Lake N5095を搭載の「Mini S」ですが、Mini Sの無地の天板よりも上質に見えます。
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