ASUSより、CPUにAlder Lake-N N100を搭載するミニPC「PN42」が、2023年7月26日に発売となりました。N100を搭載するミニPCは複数ブランドから販売されていますが、「PN42」の特徴はファンレスであること。また、このクラスとしては珍しく、映像出力は HDMI / DisplayPort / USB-Type-Cの3系統です。
販売元
ASUS PN42のスペック
最近のPCでは、メモリエラー・起動デバイスエラーとなることは まずありませんが、上の画像のように、起動トラブルの際に点滅するRGB 電源ボタンを備えていることも 特徴の一つです。
CPU | Alder Lake-N N100、4コア4スレッド、最大 3.4GHz |
GPU | Intel UHD Graphics |
メモリ | 4GB DDR4-3200、最大 16GB、スロットは1つのみ |
ストレージ | 2280サイズ M.2 PCIe Gen3 x 4 SSD 128GB |
WiFi | WiFi 6E対応 |
Bluetooth | 5.2 |
ポート類 | USB-A 3.2 Gen 2 x 2、USB-A Gen 1 x 2、USB-A 2.0 x 3、HDMI、DisplayPort、USB-C 映像出力対応、有線LAN |
サイズ | 127.5 x 132 x 57.6mm、840g |
OS | Windows 11 Pro |
その他 | ファンレス、ドライバーレスでメンテナンス・カスタマイズ可能 |
▲上表は、上の記事で実機レビュー・N100搭載のミニPC「Beelink EQ12」に基づき編集しましたが、ピンク網掛け部分など、「ASUS PN42」の惜しい箇所は以下です。
- メモリとストレージは必要最低限の容量です。2023年7月29日時点のASUS Storeの価格は 43,020円と、他のN100 ミニPCと比較すると安くなく、SSDはともかく、メモリは8GBもしくは16GBへの換装したほうが無難です。
- また、N100のPCでは、LPDDR5 メモリ(オンボード)を搭載する製品もあるなか、DDR4メモリの搭載です。
- サイズは 127.5 x 132 x 57.6mmと、一般的なミニPCよりも高さはありますが、他ブランドの製品のように、2.5インチ HDD / SSDを増設できません。
▼ポート類は、USB-A × 7、映像出力対応のUSB-C、HDMI、DisplayPort、有線LANと、このクラスのミニPCとしては、最も充実している部類です。また、Alder Lake-N N95 / N100を搭載する他社のミニPCは価格重視でもあり、樹脂製のややチープな外観の製品が多いのですが、本製品のイメージ画像を見る範囲では重厚感があります。
まとめ
Jasper Lake N5100搭載の、前世代とも言えるミニPC「PN41(ストレージは64GB eMMC)」は、税込 42,120円で販売されています。一方、インテル 第8世代 モバイル向け Core i5相当の実力となり、N5100より大幅にパフォーマンスアップのN100の「PN42」の価格は 税込 43,020円と、PN41との比較では大きくコスパに優れています。
ただし、ASUS製であることもあり、BeelinkやTRIGKEYのミニPCと比較すると割高感があります。このため、ASUSのサポートなどの安心感も考慮し、オフィスでの複数台での導入に向いているようにも思います。
▼2023年7月29日現在の価格は 税込 43,020円
▼比較対象として引用の「Beelink EQ12」の価格情報と実機レビュー記事
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