2024年6月現在、国内での認知度は高くありませんが、高コスパのミニPCを販売している「AOOSTAR」ブランド。同ブランドの製品のうち、AMD Ryzen 7 8845HSを搭載する「GEM12」は、特に注目に値します。
Zen4 アーキテクチャのRyzen 7 8845HSのほか、メモリは2スロットのDDR5 5600MHz、PCIe 4.0 M.2 SSDを2基 搭載可能、USB4を装備。さらには、外付けグラボを接続可能なOCulink ポートを備えています。
上記の構成にして、2024年8月3日のAmazon 価格は クーポン利用により 83,600円と、他社の同CPUを搭載するミニPCよりも割安です。
販売元・引用元
AOOSTAR GEM12のスペック
以下の記事にて、Ryzen 9 7940HSを搭載する同社のミニPCを紹介しています。同筐体の製品と思いきや、サイズも異なり 別の筐体です。
AOOSTAR ミニPC、Ryzen 9 7940HS、PCIe 4.0 SSDを3台 搭載可能、OCulinkも装備し9万円未満で販売中
ハイエンドのCPU、PCIe 4.0 SSDとなると、冷却対応が気になるところですが、上の画像のとおり ファンを2個搭載しています。ちなみに、上の画像右は底板側です。また、以下の画像のとおり、CPU温度やファン音量が気になる場合、BIOSにて3つのモードに切り替えることができます。
▼スペックは以下となります。
CPU | AMD Ryzen 9 8845HS、8コア16スレッド、Zen4 アーキテクチャ |
GPU | AMD Radeon 780M 12 コア 2700MHz |
メモリ | LPDDR5 5600MHz 32GB、2スロット |
ストレージ | M.2 PCIe 4.0 SSD 512GB あるいは1TB、M.2 PCIe 4.0 SSDを増設可能 |
WiFi | WiFi6 |
Bluetooth | 5.2 |
ポート類 | USB4、USB-C(電源)、USB 3.2 Gen 2 x 3、USB 2.0、HDMI、DisplayPort、有線LAN x 2、OCulink ポート |
サイズ | 13 x 13 x 6cm、530g |
OS | Windows 11 Pro |
その他 | 金属製の筐体 |
GEEKOM A8、Ryzen 9 8945HSを搭載のミニPCが発売に。人気の「A7」のスペックアップ版
Beelink SER8、AMD Ryzen 7 8845HSを搭載のミニPCが発売に。スペックと価格情報
▲▼CPUにRyzen 7 8845HSを搭載するミニPCは、上記の「GEEKOM A8」「Beelink SER8」のほか、「GMKtec K8」があります。うち、「Beelink SER8」の製品情報では、以下の「CINEBENCH R23」のベンチスコアが公開されています。AI チップを備えるSoCですので、単純比較を行いづらいと思いますが、こちらの記事に実機レビューのRyzen 7 7840HSを搭載するミニPCと同水準のスコアとなり、普段使いではキビキビと動作します。
▼メモリはDDR5の2スロット、2280サイズのPCIe 4.0 M.2 SSDを2基 搭載することができます。なお、画像のSSDは 970 EVOとありますが、イメージ画像であり Samsung 970 EVOの搭載ではありません。
ポート類、OCulink
以下の画像の背面側に「フル装備のType-C」とありますが、電源はUSB-Cのみです。Altモード・DPに対応している記載ぶりですが、消費電力からも電源専用ポートとしての利用が無難です。前面にUSB4ポートを備えていますので、映像出力を行う場合には、USB4 / HDMI / DisplayPortとなります。
▲▼前面にOCulinkポートを備えており、別途 電源・グラボ・グラボ搭載用のボード(ケーブルも必要)を用意することにより、USB4経由よりも高速な転送速度にて 外付けグラボを接続することができます。
ただし、私のOCulink経由での外付けグラボの使用感では、安定して使用できるか否かはグラボ搭載用のボードとケーブルに依存するとの認識です。
▲▼私は以下のこちらの安価なボードを使用しましたが不安定。13,580円と安くはないですが、しっかりとした作りのMINISFORUM ドッキングステーションがおすすめです。
まとめ
海外通販においても展開している「AOOSTAR」。国内での認知度は高くありませんが、他社以上にコスパに優れたハイエンドのミニPCを展開しており、今後 徐々に人気が高まるように思います。
なかでも、Ryzen 7 8845HSを搭載する本製品は、OCulinkを装備 / PCIe 4.0 SSDを2基 搭載可能ながらも、価格は他社製品よりも割安です。
▼記事投稿の2024年6月8日のAmazon 価格は クーポン利用により 88,800円でしたが、8月3日現在では 83,600円に値下がりしています。なお、Amazonのこちらのページも同価格ですが、シルバーモデルも販売されています。
▼こちらは比較対象の「Beelink SER8」。2024年8月3日現在のAmazon 価格は 105,038円。デザインとしては SER8がよいものの、「AOOSTAR GEM12」とは 2万円以上の価格差があります。
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