AMD Ryzen 3 3300Uの概要と実機で計測のベンチマークスコア | Win And I net

AMD Ryzen 3 3300Uの概要と実機で計測のベンチマークスコア

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2025年12月現在、国内外通販では AMD Ryzen 5 3500UやRyzen 3 3300Uなどの旧世代のCPUを搭載するPCが、低価格のエントリークラスの製品として販売されています。

そこで、約5年前の2020年9月に実機レビューした、AMD Ryzen 3 3300Uを搭載するミニPCを久しぶりに起動し、あらためてベンチマークスコアを計測してみました。結果、Alder Lake N100やTwin Lake N150と比較すると やや低いスコアであるものの、ブラウザやブログ記事の編集などのライトユースでは それほど遅さを感じることなく動作します。

 

ベンチスコア計測の、Ryzen 3 3300Uを搭載するPC

今回あらためて、実機のシステム情報とベンチマークを確認したPCは、以下の記事にて実機レビューの「MINISFORUM UM300」です。2020年9月に投稿の記事であり、OSはWindows 10ですが 11に更新することなく ベンチマークスコアを計測しました。

MINISFORUM UM300 実機レビュー、Ryzen 3 3300U搭載でベンチマークはCore i3-8145U以上、静音仕様のミニPC

 

▼上の記事からスペック表の再掲載です。「MINISFORUM」の認知度が今ほど高くなかった2020年の製品ですが、筐体や内部の構成などは 当時から高品質なものです。

CPU AMD Ryzen 3 3300U、4コア4スレッド、最大 3.5 GHz
GPU Radeon Vega 6 1200 MHz
メモリ 8GB DDR4、空きスロットあり
ストレージ 2280サイズ M.2 SATA SSD 256GB、2.5インチ SATA HDD / SSD 増設可能
WiFi (WIFI6 AX200をサポート)
Bluetooth 5.0
ポート類 USB 3.1 x 2、USB 3.0 x 2、USB Type-C、HDMI、DisplayPort、有線LAN x 2、マイク
サイズ 128 × 127 × 46mm 、550g
OS Windows 10 Home

 

 

AMD Ryzen 3 3300Uの概要

AMD Ryzen 3 3300Uの概要について記載します。当記事は 2025年12月に編集していますが、約7年前の2019年1月に発表の Zen+ アーキテクチャです。2019年1月に発表のCPUであるにもかかわらず、現行のAlder Lake N100、Twin Lake N150の代替となる点においては立派なもの。

現在、当記事は Ryzen 3 3300Uを搭載するPCにて編集していますが、記事の編集程度では遅さを感じることなく動作します。

  • 2019年1月に発表の、コードネーム「Picasso(ピカソ)」のモバイル向けAPU
  • Zen+ アーキテクチャ、12 nm プロセスルールでの製造
  • Radeon Vega GPUを統合
  • 4コア4スレッド、ベースクロック周波数は2.1GHz、最大クロック周波数は 3.5GHz

 

▼同世代のモバイル向けCPUのうち、主だったものを記載しています。2025年12月現在、ライトユースの普段使い向けとしては、4コア4スレッドのRyzen 3 3300Uがボーダーラインとの認識です。Ryzen 3 3200Uは 2コアでもあり厳しいところです。

 

実機のシステム情報

続いて、実機から抽出のシステム情報を掲載します。

 

▼前述のとおり、Windows 11に更新することなく Windows 10のまま使用しています。CPUはAMD Ryzen 3 3300U、メモリはDDR4 8GBです。

 

HWiNFOの使い方、Windows PCのデバイス詳細情報やCPU温度など、導入必須のフリーソフト。投稿数 約4万件のフォーラムも充実

▲▼上の記事にて紹介のフリーソフト「HWiNFO」で抽出の「システムの概要」です。クリック・タッチで拡大できます。

 

▼CPUのAMD Ryzen 3 3300Uは、12nm プロセス、4コア 4スレッド、L3 キャッシュ 4MBです。

▲▼上の画像ではTDP 25Wとありますが、下の「CPU-Z」のとおり 15Wです。

 

▼今回はDDR4 メモリ 8GB 1枚を使用していますが、2スロット使用した場合には デュアルチャンネルで動作します。現行のAlder Lake N100などと比較すると、メモリがデュアルチャンネルで動作することがメリットです。

 

▼統合型GPUは AMD Radeon Vega 6

 

ベンチマークスコア

AMD Ryzen 3 3300Uを搭載するPC実機で計測のベンチマークスコアを掲載します。比較対象は、以下の記事にて実機レビューの、Alder Lake N100 / Twin Lake N150を搭載するPCです。

GEEKOM AIR12 Lite 実機レビュー、Alder Lake N100 搭載のミニPC、スチール製フレームや底板の作りの良さは上位機並み

NiPoGi E2 ミニPC 実機レビュー。Twin Lake N150を搭載、低価格ながらも普段使いでは快適に動作

 

以降のベンチマーク結果の画像は、上から Ryzen 3 3300U、Alder Lake N100、Twin Lake N150の順に掲載しています。なお、N150のマルチコアのスコアは、同CPUを搭載する他のPCよりも低めになっていると思われます。

 

Geekbench 5

Geekbench 5のスコアは「シングルコア 825、マルチコア 2429」。シングルコアのスコアは N100 / N150よりも 1割前後 低いスコアです。ただし、ブログ記事編集などのライトユースでの体感レスポンスにおいては、N100 / N150との相違を感じません。

 

Geekbench 6

Geekbench 6のスコアは「シングルコア 1017、マルチコア 2691」。シングルコアのスコアは、N100 / N150よりも Geekbench 5以上の差があります。

 

CINEBENCH R23

GCINEBENCH R23のスコアは「シングルコア 850、マルチコア 3133」。N100 / N150との比較において、Geekbenchとはやや傾向が異なり、シングルコアは低いものの、マルチコアはやや高いスコアです。

 

ドラクエベンチマーク

ドラクエベンチマークにおいては比較なしですが、FHD / 標準画質での結果は「普通、スコア 3455」。ゲーム向けのGPUではありません。

 

Ryzen 3 3300U、N100 / N150とのベンチ比較

上のベンチマークの結果と同じですが、Alder Lake N100、Twin Lake N150のベンチマークスコアも含めて、簡単な表にしてみました。

普段使いの体感レスポンスに直結するシングルコアのスコアは、N100 / N150のスコアに一歩及ばず。Alder Lake N95 / N97もN100 / N150とほぼ同じベンチスコアです。

ブラウザや動画視聴、Excelなどの在宅勤務において、私の体感では Ryzen 3 3300U / N100 / N150ともにほぼ同水準のレスポンスです。ただし、ブラウザでの動画の切替などにおいては N100 / N150が僅かにキビキビとしている感覚もあります。

 

▼上の段落のベンチマークスコアを簡単な表にしました。いづれも所有するPCで計測したスコアですが、私の環境によるものであり、N150のマルチコアは他のN150 搭載PCよりも低いスコアかと思います。

 

同世代のRyzenを搭載するPCの事例

Ryzen 3 3300Uを搭載するPCは限定されるため、同世代のRyzenを搭載するPCの販売事例(2025年12月29日現在)を掲載します。文中に掲載のとおり、Alder Lake N100 / Twin Lake N150も対抗となるため、いづれも低価格のエントリークラスのPCです。

 

▼メモリ価格高騰のなか、12月29日現在のAmazon 価格は約31千円です。

NiPoGi P2、Ryzen 3 3300Uを搭載するミニPCのスペック。メモリ 16GB、SSD 512GBモデルが 26,076円で販売中

 

▼こちらは定番とも言える「GMKtec G10」。4コア8スレッドのRyzen 5 3500Uを搭載するミニPCです。記事タイトルの価格は、記事投稿時点のものです。

GMKtec G10、Ryzen 5 3500Uを搭載のミニPCが販売に。仕様や機能はN150 ミニPCより優位、セール価格は 26,999円

 

▼こちらは 4コア8スレッドのRyzen 5 3550Hを搭載する 16インチノートPCです。このクラス(価格帯)では、液晶のアスペクト比 16:9の製品が多いなか 16:10の液晶です。

AMD Ryzen 5 3550H搭載、16インチ アスペクト比 16:10のノートPCが 41,900円で販売中。メモリ 16GB、SSD 512GBを装備

 

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