2019年3月にリリースされた「Jumper EZPad Go」。11.6インチ、Apollo Lake N3450を搭載するWindows 10 2 in 1ですが、キーボード・スタイラスペンを付属しつつも約300ドルと安価なことを特徴とします。
「EZPad Go」と名乗るからには気になるのが「Surface Go」とのスペックの相違。キーボード・スタイラスペンのセット価格では、EZPad Goの倍以上の価格となるSurfaace Goと比較することは適切ではないかもしれませんが、あえて両製品のスペックを比較してみました。
▼Jumper EZPad Goの詳細は以下の記事を参照ください。
Jumper EZPad Go、11.6型 U型スタンドの本命 2 in 1が登場。PIPO W11、Chuwi UBookと三つ巴の状況に
EZPad GoとSurface Goの価格
価格差がかなりある両製品ですので、スペックを比較する前に価格の確認です。
▼Surface Goのメモリ 4GB / ストレージ eMMC 64GB版のオフィス付きの単体価格は約6万円。純正のキーボードとのセットでは約73,000円です。
▼一方のJumper EZPad Go、GearBestでの2019年3月16日時点の価格は299.99ドル(約34,000円)。オフィスなしの、キーボード・スタイラスペン付きの価格です。
▼気がついてみると、海外通販サイトよりもAmazonが安くなっています。
EZPad Go、Surface Goとのスペック比較
スペックの比較にあたり、EZPad Goと同じくU型のキックスタンドを持ち、同一製造元あるいは同一フレームを使用しているとみて間違いない PIPO W11とChuwi UBookのスペックも併載しています。
さて、EZPad GoとSurface Goの価格差を踏まえつつも、スペックに対するコメントです。なお、Surface Goの128GB版はLTE対応となりますが、この点でのコメントは割愛です。
- Pentium Gold 4415Yの性能ですが、複数の国海外サイトのベンチマーク結果を参照すると、GPU以外では概ねApollo Lake N3450とGemini Lake N4100と大きく差はないものの、GPUも含めると、Core m3 6Y30にやや及ばず。
- GPU以外はApollo Lake N3450 / Gemini Lake N4100と大差ないCPUであることを考慮すると、基本スペック的にはEZPad 3 Proのコスパの高さが際立ちます。世界戦略のSurface Goと中国の信新興メーカー製とコスパを比較することには無理があるのですが。
- 価格差があるとは言え、Surface Goの128GBのSSDはPCIe 接続であることはメリット。ただし、Pentium Gold 4415Yとはやや不釣り合いかもしれず、SATA接続とし価格を下げる、あるいは256GB SATA SSD版があってもよかったかも。
- Surface GoのポートはUSB Type-Cのみであることに難あり。その点、EZPad Goは、USB 3.0 x 2、USB Type-C、Micro HDMIと十分。
- EZPad Goの重量 800gは単体のものかと思いますが、522gのSurface Goの重量差 278gは大きなもの。横幅の差 55mmも大きく、電車内で狭いスペースでの使用・利便性に差がでます。
▼大きなポイントとなりそうなものが、EZPad Goのキーボード。Surface Goの場合には店頭で確認することもできるのですが、11.6インチのためタイピングには問題ないとしても、タッチパッドの操作感が特に気になるところ。
まとめ
11.6インチのEZPad Goと10インチのSurface Go。サイズ差・重量差があることから、EZPad Goが「Go」を名乗ることに無理があるようにも感じます。
ただし、やはり際立つのは、他の中国メーカー製PCと同様に、EZPad Goのコスパの高さ。周辺機器の充実度・保証など、単に価格のみでは計り知れないものもあるのですが、コンパクトな2 in 1ならSurface Go、コスパ重視ならEZPad Goとするのもよい選択肢です。
▼私は11.6インチクラスの端末としては、MacBook Air 11とOnda Xiaoma 21を持っているために、コンパクトなSurface Goを購入しました。
▼記事の主旨とはズレますが、Surface風ということでは、13.3インチ 2.5K液晶のXIDU PhilPadはかなりよい出来です。
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