主にアメリカ・イギリスで展開しているXIDUより、CPUにGemini Lake N4100相当のJ4115を搭載するミニPC「PhilMac」がリリースされました。約12cm角で高さ2.3cmのアルミ製の小さなボディに、メモリ 8GB、eMMC 128GBを詰め込んでいます。PhilMacのネーミングから、デザイン・質感的にはMac miniを意識しているようにも思いますが、そのスペックから普及型の位置づけの製品です。
▼公式サイト情報はこちら。
XIDU PhilMacのスペック
XIDUはこれまで、以下で実機レビューの製品など、スペック的にはエントリークラスですが、質感高めのボディに、2.5K 解像度のディスプレイなどのプラスアルファの特徴を持つPCが多くなっています(PhilPadのレビュー当時のディスプレイ 2.5K 解像度ですが、現行販売の製品はFHDです)。


以下はPhilMacのスペックですが、XIDUのPCの傾向を踏まえ、また、他の多くのミニPCと同様に、エントリークラスの構成です。なお、スペックには公式サイトには記載のない、XIDUから直接いただいた情報も含めて記載しています。
CPU | Gemini Lake (Celeron) J4115、4コア4スレッド、最大 2.5GHz |
GPU | Intel UHD 600 |
メモリ | 8GB DDR4 |
ストレージ | 128GB eMMC |
WiFi | (情報の掲載なし) |
Bluetooth | 4.1 |
ポート類 | USB 3.0 x 3、有線LAN、HDMI、VGA、SD カードスロット |
サイズ | 約 12 x 12 x 2.3 cm、322g |
OS | Windows 10 Pro プレインストール |
その他 | CPUファンあり、ボディはアルミ製 |
▼Gemini Lake J4115のレスポンスは、以下のBMAX B2 Plusの記事を参照。余程重たくないオフィスソフトでの在宅勤務では、Gemini Lake J4115の水準でも十分です。

Gemini Lake N4100、N4100相当のJ4115、メモリ 8GB 搭載のミニPCは多いのですが、PhilMacの場合、ストレージがSSDではなく eMMCであることが惜しい。SSD、eMMC間に大きく体感できるほどの相違はないものの、大容量のSSDを増設できるとよりよい仕様だったのですが。
なお、最近のミニPCでは、Windows 10 Proを搭載する製品も増えており、PhilMacもHomeではなくProがプレインストールされています。
XIDU PhilMacの外観と機能
PhilMacと名乗るとおり、以下のMac mini (Amazon)と同様に角に丸みのあるスタイルになっています。
電源のLEDの配置も概ね同じようです。実機を見ないとわからないのですが、全体の醸し出す雰囲気はさすがにMac miniですが、汎用とも思える四角のミニPCが多いなかでは、PhilMacはよいデザインのように感じます。
素材はアルミ製とあるのですが、全体がアルミ製なのか、あるいは黒い部分がプラスチック製 or スチール製かは不明。下の写真をみると、黒い部分は電源部分やVGAに繋がっており、凝ったデザインです。
▲上の左の画像をよく見ると、リセットホールが備わっています。まさかのフリーズの場合にも対応できます。
まとめ
ストレージがeMMCであることが惜しいのですが、Gemini Lake J4115にメモリ 8GBと無難なスペックのXIDU PhilMac。ネーミングのとおり、また、これまでのXIDUの製品の傾向を踏まえると、その質感とデザインには期待できます。
2020年5月29日時点では、AliExpressのXIDU オフィシャルストアも含め、価格は公開になっていませんが、その価格が気がかりです。XIDUはCHUWI、Jumper、BMAXなどに比べると、そのデザインと質感からか、割高な傾向があります。
▼公式サイト情報はこちら。
コメント