とあるデジギア雑誌を読んでいると、Windows 10 PCでは「メモリ2GBは最低以下。4GBないとどうしようもない」との記載があったのですが、実際のところはどうなのか。
もちろん、メモリは多いほうが安心感もありますが、コストやら好みの機種がたまたま2GBの設定しかないなどの理由で、2GB搭載機を検討している方もいらっしゃるかと思います。
私が使用しているメモリ 2GB搭載の2 in 1 タブレットとStick PCでは、Webサイト閲覧やブログ記事編集のライトユースとなりますが、処理が極端に重くなることもなく使用できています。そこで今回は、メモリ2GB搭載機の実際の使用感を記載してみます。
メモリ2GB搭載機のメモリ使用率
▲▼私のメモリ2GB搭載機の一つは、こちらのASUS T90Chi。CPUはAtom Z3775と非力なものですが外出時に使用しています。
▽T90Chiを1年使用後の総括レビュー記事
▼メモリの使用率は、スタートアップアプリの状況によっても変わりますが、私の登録情報は以下です。
「Win 10にも使えるCCleaner、PCファイルの掃除・各種制御に最適なフリーソフト」で紹介のフリーソフト CCleanerにより、以下画像のタスクマネージャーでは表示されないものも含め、いくつかを無効化あるいは削除しており、スタートアップアプリは少ないと認識。
アプリを起動していない場合
バックグラウンドで稼働しているアプリを除き、アプリを起動していない状況でのメモリ使用率です。
▼タスクマネージャーの一部抜粋ですが、メモリ使用率は54%。
環境が異なるために参考程度となりますが、手持ちの6GB搭載機では25%前後、4GB搭載機では40%弱でした。
アプリを複数稼働し、負荷をかけた場合
次に複数のアプリを稼働し負荷をかけた場合です。以下のアプリを起動しメモリ使用率を確認してみました。
私の利用方法では、以下の全てのアプリを同時利用することはないのですが、ある程度の負荷をかけた場合を想定しています。
- Google Chromeのタブを10個開く
- FireFoxのタブを5個開く
- FX アプリの起動
- LbireOfficeの起動
▼この場合、最大のメモリ使用率は90%。最大と記載しましたが、しばらくすると70%台に低下しました。
▲一部のみ画像表示していますが、Chrome / FireFoxともにブラウザはかなりのメモリを使用しています。
なお、Chromeのメモリ使用の抑制については、以下の記事に掲載しています。
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では、アプリを複数稼働し、負荷をかけた場合のWebサイト閲覧・ブログ記事編集における使用感です。
- ブログ記事編集のテキスト入力においては、ややモタツキを感じる。テキストの反映がタイピングから僅かながらに遅延する状況。
- ただし、この遅延はメモリの影響よりも、私が試した端末のCPUがAtomと非力なこと、CPU使用率による要素が大きいと思われます。というのも、メモリ2GB搭載の他の端末では、さらに下位のCPUを搭載しているのですが、常にテキストの反映がやや遅延する状況になっています。
- ブラウザ利用のWebサイト閲覧では、タブの切替・スクロールなどへの影響はありません。
- 軽めの画像編集(ファイルサイズは2MB程度)も行いましたが、こちらも影響はないもの。
- アプリの切替においては、ややカクツキを感じなくはないのですが、十分に通常利用できる範囲。
- 全般的には、メモリ不足を感じる状況ではありません。
まとめ
冒頭に記載した某デジギア雑誌の「メモリ2GBは最低以下。4GBないとどうしようもない」への私の見解としては、私が利用の以下の範囲内では「4GBないとどうしようもない」とは異なり、「メモリ使用率が90%超となることもあり、使用率のみ見ると不安になるが、通常利用できるもの」となります。
- Webサイトの閲覧。Google Chromeでタブを10個以上開いてもレスポンスは低下しない。
- ブログ記事編集、業務上のテキスト入力。メモリ2GBでも十分です。
なお、1年半ほどメモリ2GB搭載のWin 10パソコンをサブ的に利用していますが、メモリ不足で挙動がおかしくなったようなこともなく(Chromeにて「メモリ不足」とのメッセージが表示されたことはあります)、普通に利用できています。
私が気にしすぎているだけだと思いますが、メモリ4GB搭載機では安心感があり、タスクマネージャーでメモリ使用率を確認することも少ないのですが、2GB搭載機ではメモリ不足に陥っていないか、ついついタスクマネージャーを確認してしまう「心もとなさ」はあります。
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