2021年9月4日現在、正式リリース待ちのWindows 11ですが、所有するエントリークラスのCeleron 3867Uを搭載するノートパソコンがWindows 11のシステム要件を満たしていましたので、Windows 10から Windows 11 プレビュー版にアップデートしてみました。
プレビュー版への更新手順は以下の記事に掲載していますので、ここではレスポンス面とノートPC固有のショートカットの機能面の引継ぎ状況などについて記載します。
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Windows 10からWindows 11に更新したPC
先日(2021年9月3日)にWindows 10からWindows 11 Preview版に更新したPCは、以下のスペックのエントリーPC。スペックとしてはエントリーながらも、12.5インチのタッチパネルに 2.5K 解像度、金属製のボディであることが大きな特徴。グレアパネルであるために、Windows 11の鮮やかな壁紙がよく映えます。
CPU | Kaby Lake Celeron 3867U、1.8GHz、2コア 2スレッド |
GPU | Intel HD Graphics 610 |
メモリ | 8GB DDR3 |
ストレージ | 128GB SATA SSD (Netac製)、2280サイズ M.2 SSDの空きスロットあり |
ディスプレイ | 12.5インチ、IPS、タッチパネル、解像度 2560 x 1440、グレアパネル、シャープ製、180°まで開くことが可能 |
Wi-Fi | 11a/b/g/n//ac |
Bluetooth | 4.2 |
バッテリー | 38000mAh |
サイズ | 290.7 x 201.5 x 16.6mm、重さ 1.23kg |
OS | Windows 10 Home |
その他 | バックライト付キーボード、指紋認証、ボディは金属製 |
▼実機レビュー記事はこちら
▲▼Windows 11 のシステム要件は厳しいのですが、事前にフリーソフト「WhyNotWin 11」で更新可能であることを確認済です。「CPU互換性」は「サポートなし」となっていますが、2コアの要件は満たしており、Kaby Lakeの比較的新しいCPUのため問題ないだろうと判断。
▼Windows 11に更新後の「デバイスの仕様」と「Windowsの仕様」。Windows 11 Homeとありますね。
▼Windows 11の正式リリース前であり、Windows 11 プレビュー版をインストールしています。導入過程は以下の記事を参照ください。
Win 11へ更新後のベンチマーク、Win 10との比較
Geekbench 5とドラクエベンチマークのみですが、今回更新した同一PCでの Windows 11とWindoss 10とのベンチマーク比較です。画像の上はWindows 10、下はWindows 11のスコアです。
▼Geekbench 5の結果は、体感レスポンスに影響を与えない程度に、Windows 10に僅かに劣ります。これは「Windows 11 vs Windows 10、同一PCでのベンチマークスコア比較。Win 11 プレビュー版は Win 10より低いスコアに」にて記載の、ミニPCでのWindows 11 vs Windows 10と同じ傾向です。
▼ドラクエベンチマークは誤差の範囲で同じ結果に。
体感レスポンス、機能の引継ぎ状況
Windows 11の画面レイアウトの相違などについては後述の記事に掲載していますので、ここでは Windows 10 vs Windows 11の体感レスポンスや、タッチパネルやキーボードのショートカットの引継ぎ状況などについて記載します。
- 正式リリース前のプレビュー版の影響もあるかもしれないものの、各種画面の切替、Webサイトの画像表示、負荷がかかった状況での文字の画面の反映などのちょっとした使い方においても、ごく僅かに体感レスポンスはWindows 10よりも劣るようにも思います。
- ただし、上記は錯覚・先入観によるものかもしれず、ほとんど影響なしと言ってもよい程度。
- こちらもプレビュー版の影響とも思いますが、PINの入力画面の表示・ログイン時の反応が、Windows 10よりもワンテンポ遅くなっています。
- また、こちらは設定しだいと思われますが(設定画面のぱっと見では調整項目が見当たらず)、スリープから復帰時の画面表示がWindows 10よりも数秒ほど遅い。また、ディスプレイを閉じてスリープに移行したつもりでも、電源オフとなっていることがあります。
- ノートPCのキーボードの明るさ調整・音量調整・プリントスクリーンなどのショートカット、タッチパッド、タッチパネル、キーボードのバックライトなど、私が試した範囲では一通り引き継いでいます。
- USB無線マウス、Blutooth、充電なども Windows 10と同様に使用できています。
- Windows 11の更新ファイルなどのシステムプロセスの自動起動、レスポンスに影響を与えることは Windows 10と変わらず。
2コア2スレッドのCeleron 3867Uでの全般的なレスポンスは、設定画面の遷移やタスクバーの表示・非表示などの基本動作においても多少のモタツキを感じるものの、Windows 11で常用できそうです。メモリは8GBを搭載していますが、メモリ 4GB機に搭載するか否かを問われると、さらなるモタツキへの懸念から躊躇ってしまいます。
まとめ
2021年9月4日時点では Windows 11はプレビュー版であり、また、Celeron 3867UクラスのPCでのWindows 11への更新を決しておすすめするものではありませんが、エントリークラスのPCでのWindows 11の動作状況を確認してみました。
Windows 10と同様に、もしくは僅かにそれ以上に動作のモタツキもありますが、今回試した メモリ 8GB、SSD搭載機では常用できそうです。OSの変更によりPC自体が新しくなったような新鮮さが大きく、引き続き動作状況を確認してみます。
▼こちらはメニュー・設定などの画面レイアウトの記事。
▼Celeron 3867Uと同水準の Gemini Lake N4100のPCを、Windows 11 正式版に更新しました。
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