Vankyo Z10 実機レビュー、Fire HD 8と同CPUながらも快適動作の10.1型 Androidタブレット。アルミ製の背面でディスプレイも鮮やか | Win And I net

Vankyo Z10 実機レビュー、Fire HD 8と同CPUながらも快適動作の10.1型 Androidタブレット。アルミ製の背面でディスプレイも鮮やか

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Amazonで多くのプロジェクターやAndroid タブレットなどを販売する Vankyo。私はプロジェクターのV600を所有していますが、明るさと鮮やかさは抜群、使い勝手のよさも特筆すべきものがあります。今回、10.1インチのAndroid タブレット「MatrixPad Z10」をVankyoさんより提供いただきましたので、実機レビューします。

2020年3月20日時点のAmazon での価格は 13,999円(クーポン適用後)。CPUはFire 7 / Fire HD 8と同じ 4コアのMT8163とエントリークラスですが、Fire 7 / Fire HD 8のレスポンスから想像する以上に機敏に動作し、ディプレイも手元にある 他の10.1インチタブレットよりも自然な発色でよいものです。

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Vankyo Z10 (Amazon)

スペック、Fire タブレットとの比較

Amazonの製品情報には、CPU (SoC)の詳細情報がないのですが、実機で確認してみると CPUはFire 7 / Fire HD 8と同じ、4コアのMT8163。そこで、 そのスペックをFire HD 8 / Fire HD 10と比較してみました。

ピュアなAndroidとAndroid ベースのFire OSのため、単純比較はできないのですが、CPU・レスポンスとしては Fire HD 10が優れているものの、Vankyo Z10は以下の点で優位です。

  • メモリは3GB。Androidとしては多くなないものの、Fire タブレットは全般的にメモリは少なめ。
  • Z10はGPSを搭載。今回は試していませんが、Amazonの製品情報では「オフラインマップをダウンロードすると、内蔵GPSセンサーにより Googlemap を利用できる」とあります。
  • 充電はMicro USBであるものの、他のAndroid タブレットとしても搭載されることの少ない HDMIポートがあり、しかも Micro HDMIではなくMini HDMI。
  • 一方、重量は558gとなり、手にしてみると他の10インチタブレット以上にズッシリ感があります。

実機から抽出のシステム情報

続いて、上記スペックの裏付けとなる、実機から抽出のシステム情報です。

 

▼特筆すべきは、よい意味でプレインストールアプリが少ないこと。以下は「Device Info HW」、「Geekbench 5」、「Hulu」を追加でインストールした後のアプリ一覧ですが、これらを除くとデフォルト状態でのプレインストールアプリは20個。これほど少ないのも珍しく、バックグラウンドでの稼働の少なさなど、多少なりともレスポンスに貢献しています。

 

▼Device Info HWより抽出のシステム情報。SoCではCPUにMT8163の4コア Cortex A53、GPUはMali T720とあります。

▲こちらは、フロント 5百万画素、リア 12.6百万画素のカメラ情報。

外観と付属品

背面は両側を除きアルミ製、各部の造り込みも丁寧で約14,000円のタブレットとしては、その質感は高め。ただし、Amazonのイメージ画像と比較すると、ベゼル幅がかなり太いのが気になります(他製品も同様ですが、イメージ画像ではベゼル幅を狭く見せる傾向あり)。

 

▼外箱はCHUWIやTeclastと同様にシンプルなもの。ホワイトとオレンジの配色がTeclastと同じですが、Teclsstとの関連性はないようです。

 

▼PUフィルムは予め貼り付けられています。付属品は説明書にしおりとMicro USBケーブル。参照する必要性もないかと思いますが、説明書は日本語表記もあります。電源アダプターは付属していませんが、5V/2Aのアダプターが適合します。

 

▼ケーブルと剥がす前のPUフィルムを拡大。

▲▼PUフィルムはごく小さな気泡が2つのみ。自分で貼るよりは断然きれいです。一方、やや指紋が付きやすいのですが、以下のガラスフィルムは周囲のカーブした部分に気泡が入りやすく、また、指紋も付きやすいとのコメントがあります。このため、付属のPUフィルムの使用が無難かも。

 

▼背面は両側の色が異なる部分はプラスチック製ですが、大部分はアルミ製で、質感高くなっています。VANKYOのロゴも控えめで、デザイン的にも好感。

▲写真ではわかりづらいですが、スピーカーは右側に2つあり、縦持ちでの出力を意識しているようです。動画視聴の場合には横持ちでの使用が多くなるため、スピーカーは左右にあった方がよいと思うのですが。なお、スピーカーの音質は手元にあるTeclastやAlldocube (価格、スペックは本製品より上位)よりもクリアな音質です。

 

▲▼ボタン、ポート類は縦持ちでの上部に集中し、右側にはMini HDMIがあります。タブレットの場合には、Micro HDMIであることが多いのですか、小さなMicro HDMIでは接続部分に負荷がかかり、アダプター部分が簡単に折れてしまいます。このため、Mini HDMIであることは、さりげなくも大きなメリット。

 

▼ボタン類と反対側に2つあるスピーカーの片側を拡大。

▲薄いグレイのプラスチックの部分、濃いグレイのアルミとの継ぎ目を見ても、造り込み・建付けの粗さはありません。

 

▼ディスプレイは鮮やかなのですが、デザインで惜しいのはベゼル幅が太いこと。左は当製品、右はiPad 2017ですが、Android タブレットよりもベゼル幅の太い iPadよりもさらに太くなっています。

 

▼ベゼル幅が太いことにより、他の10.1インチのAndroid タブレットよりも一回り大きいサイズ。写真右は iPad 2017とほぼ同サイズの Teclast T20

ディスプレイ

10.1インチ FHDのディスプレイですが、やや明るさが不足している感もありますが、手元にある10インチクラスのAndroid タブレット「Teclast T20」「Alldocube M5X」と比較すると、自然な発色でよいディスプレイです。上の写真でその鮮やかさを感じ取れると思います。

 

 

上記リンク先の所有する10インチクラスのタブレット、「Teclast T20」「Alldocube M5X」「CHUWI Hi9 Plus」「iPad 2017」との比較での具体的なコメントは以下。

  • 使用には全く問題ないのですが、明るさ最大にしてもやや暗め。製品情報では、あえて明るさを抑えているとも読み取れます。
  • 「Teclast T20」はTeclastの一代前のフラッグシップ機ですが、この製品は青みの強い発色であり、 Z10の発色がよい自然。
  • 上記4製品はZ10よりも高解像度ですが、きめ細やかな描写はZ10と変わらず。
  • 「Alldocube M5X」と比較すると、M5Xが淡い描写であるためか、Z10は濃淡にメリハリのあることがよくわかります。
  • Z10の色合いは、寒色・暖色にも寄らず中間的な色合い。

 

比較した5製品であえて順位をつけると、「iPad 2017」と「CHUWI Hi9 Plus」が同等クラス、この2製品に次ぐ実力はありそうです。

 

▼この角度で見ても視野角は良好で、鮮やかさなパネルです。

ベンチマークスコア

以下の記事のとおり、AnTuTu ベンチマークがインストールできない状況に陥っているため、また、エントリークラスのCPUであるため、Geekbench 5のみベンチマークを計測しました。

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▲こちらは参考表示、100ドルのエントリースマホ「UMIDIGI A5 Pro」のGeekbench 5のスコア。Z10はMulti-Coreのスコアが大きく劣りますが、体感レスポンスとしては同等、もしくは Z10がやや上の動作。

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体感レスポンス

Fire 7、Fire HD 8と同じCPUであり、8コア全盛のなか4コアとなるものの、ベンチマークスコアとは裏腹に、意外とレスポンスはよいものです。今回は計測できなかった AnTuTu ベンチマークですが、スマホ・タブレットのなかには、同ベンチマークスコアからの想像以上にサクサクと動作する製品があります。このZ10はその代表的な事例かも。

  • Fire 7、Fire HD 8とはOSの相違もありますが、メモリ搭載量の相違の影響が大きいのか、Fire HD 8などと同じレスポンスを想像していると、よい意味で裏切られます。
  • Fire 7、Fire HD 8とは、アプリの起動・切替など、比較にならないほどに機敏に動作します。
  • 先述のTeclast T20 (10コアを搭載)と比較しても、大きな体感レスポンスの差は感じず、Webサイトの縦スクロール時には、ごく僅かに滑らかさに欠ける程度。ただし、負荷のかかることではそれなりの相違はあるかもしれません。
  • 同クラス、あるいはやや上位のCPUを搭載するスマホと比較しても、本製品がよりスムーズに動作する感覚。
  • ただし、(当然ですが)Snapdragon 7番台のミドルレンジのスマホと比較すると、その動作はワンテンポ遅れます(モッサリと言うほどではない)。

 

あらためてポイントを整理すると以下となります。

4コアのエントリークラスのCPU MT8163から想像する以上に機敏に動作。少なくとも、同CPUを搭載する Fire 7 / Fire HD 8と比較すると、大きく体感できるほどにレスポンスはよいもの。

カメラ、スピーカー、バッテリー消費

カメラ、スピーカー、バッテリー消費などのその他については、まとめて記載します。

  • Android タブレットのカメラは、概ねどの製品もおまけ程度。Z10の場合、リアカメラを室内撮りで試した範囲では、オートフォーカスは速いものの、ピントがややあまい感覚あり。
  • スピーカーはメリハリのあるクリアでよい音質。ただし、スピーカーの位置は横持ちでの左右に配置がよりよいのですが。
  • バッテリー消費の計測は行っていませんが、デフォルトの設定のままで、スリープ時にバッテリー消費で暴走することもなく良好。

まとめ

Fire 7 / Fire HD 8と同じCPUを搭載しているとは思えないほどに、また、上位のCPUを搭載するスマホよりも機敏に動作する Vankyo Z10。ディスプレイはやや明るさが不足している感覚があるものの、色合いや鮮やかさも十分。ベゼル幅が太いことが気になるものの、鮮やかなディスプレイからも、Webサイト閲覧や動画視聴などのライトユースに活用できます。

 


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