Amazonにて Bluetooth スピーカーを多く販売する「Tribit」。特に、先日レビューした「 StormBox Micro」は、小さなボディながらも迫力の重低音で、家族がiPhoneの外付けスピーカーとして活用しています。そのTribit社より、発売直後のBluetooth イヤホン「FlyBuds NC (BTHA1)」をレビュー用にサンプル提供いただきましたので、その使用感などを記載します。
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FlyBuds NC (BTHA1)の特徴
FlyBuds NC (BTHA1)の特徴をAmazonサイト、および技術的な事項については他サイトを頼りに確認した事項をまじえて記載します。
- ANC(アクティブ ノイズキャンセリング)モード、ENC(Environment Noise Cancellation)モードのノイズキャンセレーション機能を搭載。
- また、外部音取り込みモードも搭載。
- 口径 10mmの大型ドライバーを搭載することによる迫力の重低音。
- IPX4の防水性能。
- イヤホン単体で連続10時間の音楽再生をサポート。充電ケースを含めると合計30時間の音楽再生が可能。
- ANC ON時の再生時間は、イヤホン単体で8時間、充電ケースを含めると合計24時間。
- Bluetooth 5.0対応。
上記3のIPX4において、製品紹介に「このレベルの防水性能であれば防汗性能は十分ですが、雨のときには収納した方がよいかもしれません」との記載があります。率直に記載しており、好感が持てます。
なお、私はノイズキャンセレーション機能においては詳しくないため、他サイトから引用の事項を補足します。
引用元、参照元
- ANC(アクティブ ノイズキャンセリング)モードとは、消音スピーカーにより邪魔なバックグラウンドノイズを減衰させる技術。
- ENC(Environment Noise Cancellation)モードでは、車の走行・エンジンの音、マイクに吹き付ける風の音などの環境音を低減し、通話音などをクリアにする。
なお、外部音取り込みモードでは、周囲の音が聞こえ、周囲の状況を耳で察知できるようです。ANCモードと外部音取り込みモードは、イヤホンが耳にぴったり収まっている場合に効果を発揮し、このため製品紹介の「イヤホンを装着する時は、イヤホンを耳の中で左右に何回か回転させ、イヤホンをより密着させることで、よりより音を体験可能」の表現に繋がっているのでしょう。
▼ANCにより、ノイズを30dbまで低減。
▼「息をのむような音質を実現」とは大げさな表現ですが、10mmのデュアルドライバーを搭載することも特徴の一つ。Amazonサイトで複数のイヤホンを参照すると、確かに10mmのドライバーユニットは大きい部類です。
外観
ケース、本体ともに艶消し黒であるために指紋が付きにくく、また、油脂の付着も少ないもの。ただし、Amazonのレビューコメントでもありましたが、イヤーピースが薄く、装着時にはやや耳が痛くなります。
▲▼手元にあるTribit社の製品の外箱は、白にオレンジのアクセントカラーを用いたもの。内箱は写真ほどに鮮やかなオレンジではありませんが、肉厚なものであり保護は万全。
▼付属品は、USB Type-Cのケーブルに、イヤーピース 5セット、説明書。説明書は6カ国語対応で、うち日本語のページは9ページ。操作方法やなどの基本的な事項は押さえてあります。
▼こちらが見出し下にも記載した薄いイヤーピース。装着感も考慮しての厚みかと思いますが、どれも厚みが足らないようなイメージです。写真を掲載していませんが、本体のイヤーピースの取付部分が狭く(短い)、浅くして音質やノイズキャンセリングを最大限に活かせる仕様となっているのでしょう。
▼艶消しブラックのケースは指紋・油脂が付着しにくいうえに、円型であるため持ちやすさとポケットに収納しやすい仕様です。
▲▼下の画像は「Tribit Flybuds 1、IPX7防水でケースも耐衝撃・耐浸水のBluetooth イヤホンの実機レビュー」にてレビューのFlybuds 1ですが、ストラップが付いています。FlyBuds NCには付属しないのですが、これはFlybuds 1がIPX7の防水で、カバンなどに外だしで付けても大丈夫なことに対して、FlyBuds NCはIPX4であることを考慮してのことかと思います(防水仕様のFlybuds 1に対して、FlyBuds NCは防水ではない)。
▲USB Type-Cケーブルの接続部分。こちらも、Flybuds 1には防水のキャップがあるのですが、FlyBuds NCにはありません。
▲▼「Tribit Flybuds 1」と並べて撮影。上記の防水機能(USB Type-Cのキャップなど)のほか、上蓋が開く角度も異なります。本製品を受領する前は、ケースは同仕様と思っていたのですが、かなり異なります。
▲▼外側の艶消し黒に対して、内側は艶ありのために油脂などが付きやすい(一定時間使用後の撮影のため、油脂が付着しています)。
▼「Tribit Flybuds 1」と並べて撮影。サイズやイヤ―ピースの形状がかなり異なります。サイズにおいては、「Tribit Flybuds 1」が8.2mm径のダイナミックドライバーであるのに対して、本製品は10mmであることも影響していることでしょう。
装着感
最初に感じたのが、付属のイヤーピースで装着すると、耳に多少の痛みを感じること。これは上に記載のとおり、イヤーピースが薄く、フニャフニャしていることが原因かと思います。本体とのマッチングや音質、装着感も考慮しての組み合わせかと思いますが、他製品のイヤーピースを流用したほうがよいかも。
▼以下の写真は「Tribit Flybuds 1」のイヤーピースに交換したもの。本製品の場合、イヤーピースの高さを低めにすると本来の音質・ノイズキャンセリングの効果となるように思います(取付部の長さが短く、付属のイヤーピース 5個ともに低いため)。このため、他製品のものに交換する際にも、背の低いものを装着する必要がありそうです。
Bluetooth接続
私は iPhone XS Maxとの接続で利用していますが、最初のペアリング、以降の接続ともに速く、ケースから取り出して即接続できます。この接続については、2,000円前後の安価な製品から本製品まで、差はつきにくいようです。
▼iPhone XS Maxに接続している状況
操作性
ノイズキャンセリング(後段に記載)以外のボタンの操作方法は以下です。
- 音楽の再生・一時停止 : 2回押下
- 電話を受ける : 2回押下、2秒長押しで着信拒否
- 次の曲へ : 2回押下
- 音声アシスタントの起動 : 左のイヤホンの2秒長押し後、音が聞こえて手を離すと起動
私の他のイヤホンの使用感では、イヤホンを脱着する際などにタッチパネル、あるいはボタンを不意に操作してしまうことが多く、シンプル操作の敏感すぎないものが好みなのですが、この意味では本製品は私の好みにマッチします。誤動作を招くことも少なく(全くないわけではありません)、確実に操作できます。
音質
以前レビューした、以下のFlyBuds 1の音質は低音を重視したものでしたが、FlyBuds NC (BTHA1)もやや低音重視の傾向であるものの、よりバランスのとれた音質のように感じます。
これまでは以下のイヤホン「Sabbat E12-Ultra」の音質が私好みだったのですが、本製品は同等以上に中低音に高音が埋もれることもなく、メリハリのあるよいものです。
難しい選択となるのが、薄めのイヤーピースをどうすべきか。上の「装着感」の項に記載のように装着性を重視してイヤーピースを交換すると(イヤーピースの高さなどによります)、低音が弱くなり、中高音が強調される一方、装着感はよくなります。今のところは、イヤーピースをFlyBuds 1のものに交換したうえで使用しています。
なお、Amazonのレビューでは「イヤーピースを他製品のものに交換すると、音量が小さく聞こえない」とありましたが、私の場合には交換後も普通の音量です。Amazonのレビューコメントの方は、イヤーピースの取付径と高さがマッチしていないようにも感じます。
ノイズキャンセリング
説明書にて、ノイズキャンセリングの操作は以下とあります。
- 右のイヤホンを2秒ほど長押しして、音が聞こえたら(オンオフ、モードの案内音)すぐ手を離すと、起動が完了。
「ノイズキャンセレーション、ANC(アクティブ ノイズキャンセリング)オン、ANCオフ」と音声での案内を伴い切り替わりますが、レスポンスは速いです。
ANCをオンにして、再生を一時停止すると僅かにシャーという音が聞こえ、ANCが機能しているのだろうと推測されます(見当違いのことを言及しているかもしれませんが)。
残念ながら、鈍感な私には、この3つのモードの音質の相違やノイズキャンセリングの効果を明確に感じることができないのですが、切替時の微妙な変化はあります。交通量の激しい場所などで試してみると効果を感じるかもしれません。
まとめ
私好みの低音と中高音のバランスのとれた音質と、シンプル機能で誤タッチによる思いがけない動作が少ないなどの操作性がよい一方で、気になるのは浅く薄いイヤーピースに起因する装着時の違和感・耳の痛み。音質は多少変化しますが、他製品のイヤーピースを流用、あるいは単体販売の高さの低いものに交換するのも手段の一つです。
▼8/22時点の価格表示は6,999円となっていますが、「1点買うと2,000円オフ」の表示があり、実質 4,999円です。
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