Amazonでは LenovoやHP、富士通などの大手ブランドの、中古のSFF(Small Form Factor)をミニPCとして、安価で販売している事例が多々あります。インテル 第2世代・第3世代のCore iを搭載する古い製品が多いなか、今回紹介の「ThinkCentre M700 Tiny」は、第6世代のCore i5-6500Tを搭載し、他製品よりもワンランク上となります。
CPU ベンチマークスコアは、ミニPCで搭載事例の多い Celeron (Jasper Lake) N5100よりも高く、DVD-ROMとOffice 2019が付属、OSは Windows 11 Proであることを考慮すると、一定の需要はありそうです。
ThinkCentre M700 Tiny 中古品のスペック
私の家族は、今なおDVD-ROMのニーズがあるのですが、上の画像のように本体とDVD ドライブ(付属)が分解できることもメリットの一つです。
Windows 11 ProとOffice 2019のライセンスは、ヤフオクなどで格安で入手できたりしますが、Officeが付属していることにメリットを感じる方も多いでしょう。
CPU | Core i5-6500T、4コア4スレッド、TDP 35W |
GPU | Intel HD Graphics 530 |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 128GB / 256GB / 512GB SATA SSD |
WiFi | デュアルバンド |
Bluetooth | 搭載 |
ポート類 | USB 3.0 x 6、DisplayPort x 2、VGA、有線LAN |
サイズ | DVD ドライブなしの単体では 34.5 x 182 x179mm |
OS | Windows 11 Pro |
その他 | DVDドライブ付属、Microsoft Office 2019付属、モノラルスピーカー内蔵 |
▼インテル 第6世代 SkylakeのCore i5-6500TのGeekbench 5 CPU ベンチマークスコアは、「シングルコア 781、マルチコア 2492」。以下の記事に、これまでレビューしたPCをメインにスコアの一覧を掲載していますが、体感レスポンスに直結するシングルコアのスコアはCore m3-8100Yに相当します。
Core m3-8100Yは、2年ほど前にUMPCに多く搭載されたCPUですが、在宅勤務などでは十分なレスポンスです。また、現行のエントリークラスのミニPCに多く搭載のCPUは Jasper Lake N5100 / N5095ですが、そのシングルコアのスコアは 600台半ばとなり、Core i5-6500Tが優位です。
▼マイナスポイントとしては、HDMI ポートがないこと。DisplayPortのあるモニターの場合には HDMIポートは不要ですが、HDMI to VGA変換アダプターを使用した場合には、テキストなどがやや粗くなります。
その他のスペックなどの補足は以下です。
- 電源ポートは、ThinkPad X1 Carbon 2016モデルなど、2015年〜2016年に販売された 多くのThinkPadと同じ仕様です。
- 本製品の発売は2016年半ばです。
- こちらのLenovo 公式サイトの仕様を確認すると、メモリスロットは2つとあります。このクラスでは需要がない(8GBで十分)とも思いますが、メモリの換装可能です。
- ストレージは、M.2 SSDではなく、2.5インチ SATA SSDと思われます。
まとめ
2023年1月2日時点のAmazon 価格は、SSD 128GBの場合には 31,800円。Jasper Lakeを搭載する ミニPCが2万円台半ばから3万円弱であることを考慮すると、妥当な価格(あるいは、Officeに価値を見出せない場合には やや割高)です。ただし、HDMI ポートを未装備の場合には要注意です。
▼こちらは比較対象となる Jasper Lakeを搭載のミニPC「Beelink U59 Pro」
▼HDMI ポートを未搭載以外で気になることは、現行のThinkCentre Tinyが格安販売されていること。
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