GPD製品の日本正規代理店である「天空」から販売されているミニPC「TENKU BOX PC」。CPUにGemini Lake (Celeron) J4125、メモリ 8GB、SSD 256GBとスペックは一般的ですが、ファンレスであることが大きな特徴。AliExpressで販売の海外オリジナルモデルよりも安く、納期や保証を考慮すると、安価なファンレス機をお探しの場合には候補となる製品です。
TENKU BOX PCのスペック
上の画像はAliExpressで販売の海外モデルですが、樹脂製であろう外枠の通風孔の様子がよくわかります。ファンレス機であることを最大の特徴とする本製品ですが、スペックは以下となります。
CPU | Celeron (Gemini Lake) J4125 |
GPU | Intel HD Graphics 600 |
メモリ | 8GB LPDDR4、オンボード 増設不可 |
ストレージ | 2280サイズ M.2 SSD 256GB、2.5インチ SSD / HDDを増設可能 |
WiFi | 11a/ac/b/g/n |
Bluetooth | 4.2 |
ポート類 | USB 3.0 x 4、HDMI、Display Port、有線LAN |
サイズ | 125 × 125 × 47mm 、540g |
OS | Windows 10 Pro |
Gemini Lakeを搭載するミニPCとしては、ごく一般的な構成です。ごく一般的と言うよりも、Gemini Lakeの場合は Webサイトの閲覧や動画視聴、WordやExcelなどのライトユースを想定した使い方となるため、メモリは8GBで十分。スペックの差別化を図りにくい製品です。
なかには、以下のBMAX B2 Plusのように、より高速なPCIe SSDを増設可能な製品もありますが、稀な存在。それよりもCPUファンの音量・静音性が重要な要素となりますが、その点で当製品は優位性があります(同スペック帯のミニPCのなかには、CPUファンが喧しい製品もあるため)。
▼Gemini Lakeとしては珍しく、高速なPCIe SSDを増設できる「BMAX B2 Plus」。ファンレスではありませんが静音仕様。SSDは128GBとなりますが、「TENKU BOX PC」と競合する製品です。
▼同型の海外販売版の画像ですが、おそらくは10cm角程度であろう、大きなヒートシンクが備わっており、ファンレスでも極端にボディが熱を帯びることもないでしょう。ボディ全体で冷却するうえではアルミ製が望ましいのですが、ボディの形状と画像から判断すると樹脂製。
▲2.5インチのHDD、あるいはSSDを増設可能ですが、Amazon・天空サイトを確認しても、ケーブル付属との記載がないのが気がかり。ミニPCの場合、マザーボードの接続は製品毎に異なり、以下の事例のように、ケーブルの入手に苦労することも多いです。
▼USB Type-Cはありませんが、前面にUSB 3.0ポートが3個あり、使い勝手も良好でしょう。
まとめ
Gemini Lake搭載のミニPCとしては、ごく一般的な形状とスペックのミニPCですが、ファンレスのミニPCが国内販売店から購入できる安心感もあり、安価なファンレスミニPCをお探しなら候補となる製品です。また、海外販売品との価格差も大きくないことにも好感。
▼Amazonの販売価格 29,800円ですが、天空サイトでは 26,820円(税込)で販売されており、AliExpressで販売の同型・同スペック製品(約28,000円)よりも安価です。
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