先週初めより使い始めたTeclast M89。iPad miniとほぼ同サイズで、iPad mini 3以上にレスポンスもサクサクな本製品ですが、私としては、そのレスポンスのよさとディスプレイの鮮やかさから、これまで通勤電車内で使用していたiPad mini 3に替えて運用することを早々に決断。今回は、前回の外観レビューに続き、ベンチマーク、レスポンスなどの使用感のレビューです。
※GearBestさんに提供いただいた端末でのレビューとなります。
2019年2月6日 追記。コンパクトさとレスポンスは抜群だったのですが、以下の記事のとおり、全く充電しない状況となりました。私の使い方がわるい、あるいは個体差だと信じますが。
2019年2月23日 追記。バッテリーを全て使い切ったあとに数日間放置。恐る恐る充電してみると、見事に充電可能。お騒がせしました。
タブレットの充電中に発熱、焦げ臭くなり充電不可能に。原因不明だがその時の状況を整理してみた
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Teclast M89 実機レビュー、スペックとiPad mini 3との外観比較
基本スペックのおさらい
冒頭のリンク先記事の再掲ですが、Teclast M89の基本スペックのおさらいです。特徴としては、iPad mini 2、iPad mini 3とほぼ同じサイズ感であること以外に、MTK8176 6コア、メモリ 3GBを搭載し、iPad miniと同じ7.9インチのディスプレイ・解像度 2048 x 1536となること。
- CPU: MTK8176 Hexa Core (6コア)
- GPU: Power VR GX6250
- 7.9インチ 10ポイント マルチタッチスクリーン、解像度 2048 x 1536
- 3GB RAM + 32GB eMMC ROM
- TF Card 128GBまで搭載可能
- 500万画素 フロントカメラ、800万画素 リアカメラ
- WIFI: 802.11b/g/n
- ポート類は、USB Type-C、Micro HDMI
- バッテリー: 4840mAh
- 背面はアルミ製
- OSはAndroid 7.0
- サイズ: 19.90 x 13.60 x 0.74 cm、0.40kg
▼参考までに、CPU-Zから抽出したシステム情報です。
△既に、合計1GB程度のアプリをインストールしているのですが、利用可能なストレージは21.49GB。サブ運用としては十分な容量です。いざとなれば、128GBまでのmicro SDカードを増設できます。
▼ディスプレイのスペックはiPad miniと同一、サイズもほぼ同じです。
ベンチマークスコア
定番のAnTuTuベンチマーク、Geekbench 4のスコアを掲載しました。
▼AnTuTu ベンチマーク v7.1.0を3回ほど実施しましたが、スコアは10万前後
▽こちらは「Alldocube X1、1週間使用後のレビューまとめ。レスポンスよく鮮やかな液晶でiPad mini以上の操作感」で紹介の、デカコア(Helio X20)を搭載するAlldocube X20のスコア。デカコアよりも速い結果に。
デカコアの体感レスポンスも十分に速いのですが、ベンチマークスコアと同様に、M89はワンテンポ速いレスポンスです。
▼Geekbench 4のスコアは、Single-Coreが1517、Multi-Coreが3650。概ねGalaxy S7ほどのスコアです。
▽Single-Core 1517は、Snapdragon 820のGalaxy S7の水準
▽Multi-Core 3650も、Snapdragon 820のGalaxy S7の水準。
▼自宅のWi-Fi環境(Nuro 光)での回線速度は、まさかの100Mbpsとなり、自宅に20台近くはあるAndroid / iOS機器のなかでは、現時点の最速を記録。
同一環境・ほぼ同時刻にて、現在当記事を編集しているノートPCの速度は21Mbps。なぜか、圧倒的な速度差となり、M89でのアプリダウンロードは即完了となります。
レスポンス
これまで、Androidではエントリークラスのスマホ・タブレットを使用することの多かった私としては、以下のミドルエンドからハイエンドよりの機種のレスポンスにも感動していたのですが、このM89ではさらに感動。
具体的に感動した状況は以下。AnTuTu ベンチマークスコアで上位の端末を操作したことがないために、上位機をお使いの方からみると、なんてことはないことかもしれません。
- デカコア(Helio X20)搭載機でも、アプリの起動、アプリの各種画面遷移、情報の更新などがキビキビと感じたのですが、それよりもワンテンポ速い感覚。
- 多用するGoogle Chromeのタブの切替もサクサクと即切り替わるイメージ。
- ブログ記事編集用に数MBクラスの画像編集を行うことが多いのですが、切り取りなどの挙動はApollo Lake / Gemini Lakeのパソコンと遜色ないレベル。
- iPhone 7 Plus使いの家族の言葉を借りれば、反応が速すぎて誤動作しているような錯覚に陥る。
- 私が使用するアプリのなかでは重めのFXアプリでは、エントリークラスのオクタコアではモッサリし為替レートの反応が遅れがちなこともあるのですが、M89では全くストレスはありません。
電車内でiPad mini 3を利用することの多い私ですが、レスポンスのよさと後段のディスプレイの鮮やかさとあいまって、もはやiPad mini 3の出番はないかもしれません。
ディスプレイ
7.9インチ 10ポイント マルチタッチスクリーン、解像度 2048 x 1536のディスプレイですが、これがまた秀逸。iPad mini 2~4と全く同じスペックのディスプレイですが、対iPad mini 3との比較では以下。
- M89はOGSパネルのため、ディスプレイ面の隙間が少なく、隙間がやや目立つiPad mini 3と比較すると見た目がよい。
- 画像・テキストなどの繊細さは、iPad mini 3と同レベル。
- 鮮やかさ・明るさにおいてはM89が優位。双方を並べてみると、iPad mini 3はやや暗く感じます。
▼ディスプレイのモードとして、「Eye Comfort」と「Reading model」の2パターンを備えています。
「Alldocube X1、1週間使用後のレビューまとめ。レスポンスよく鮮やかな液晶でiPad mini以上の操作感」でも同様でしたが、「Eye Comfort」では黄色がかった色調に激変するものの、慣れてくると当モードがより自然に感じ、確かに目に優しい仕様のようです。
まとめ
取り急ぎのレスポンス・ディスプレイを主としたレビューでしたが、先の外観レビューとあわせ、ポイントを整理すると以下となります。
なお、バッテリー消費は検証中ですが「並みのバッテリー持ち」、カメラ機能も確認中ですが現時点では「オートフォーカスがやや遅めかも」とのコメントで留めます。
- iPad miniとほぼ同サイズ、背面がアルミ製となるボディの質感は、左右のベゼル幅がiPad miniよりもやや太いことを除けば、iPad miniと同レベルあるいはごくわずかに劣るレベルの質感。
- レスポンスにおいては、iPad mini 3あるいはデカコア(Helio X20)よりもサクサク。Webサイト閲覧、軽めのアプリ、動画視聴レベルでは全くストレスがありません。
- ディスプレイも鮮やかで明るいもので、こちらも何の不満もなく、また、「Eye Comfort」モードも備え目の疲れも軽減できそう。
現在、iPad mini 2あるいは3の中古をお探しの方で、iOSにこだわりがなければ、Teclast M89をおすすめします。iPad mini以上にそのレスポンス・ディスプレイに満足することは間違いなしです。
▼GearBestでの価格情報。2018年7月28日時点での円貨は17,159円
Teclast M89
▼外観については、こちらの記事を参照ください。iPad mini 3の実機と比較しています。
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