Teclastより、CPU(SoC)にUNISOC T616を搭載する10インチタブレット「M50 Pro」が販売されています。CPUのUNISOC T616、メモリ 8GB + 8GB拡張は他社製品にも多い組み合わせですが、約2万円の価格にて 4スピーカーを搭載していること、また、アクア色の背面が特徴となります。
引用元・販売元
Teclast M50 Proのスペック
2023年8月12日現在、海外通販のAliExpressでは販売されておらず、日本国内での先行販売と思われます。
M50 Proのスペックは以下となります。Amazonサイトでは、メモリ 16GBが全面に出ていますが、物理メモリ 8GB + ストレージから仮想的にメモリとして割り当てる拡張機能 8GBとなり、後者はおまけ的な要素が強いです(物理メモリとは速度が大きく異なり、もしもの際の安心材料)。
CPU | UNISOC T616、8コア |
メモリ | 物理メモリ 8GB LPDDR4X +ストレージから8GBまで拡張可能 |
ストレージ | 256GB eMMC |
ディスプレイ | 10.1インチ、IPS、解像度 1920 x 1200、明るさ 350nits |
WiFi、Bluetooth | 11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 |
LTE対応バンド | B1+B3+B5+B7+B8+B20 / TD:B34+B38+B39+B40+B41 |
カメラ | フロント 5百万画素、リア 13百万画素 |
バッテリー容量 | 6000mAh 、充電ポートは USB Type-C |
サイズ、重さ | 283.5 x 158.4 x 7.9mm、435g |
OS | Android 13 |
その他 | GPS搭載、Widevine L1 対応、4スピーカー、金属製ボディ、顔認証、ヘッドホンジャック |
▲スペック表は、上の記事で実機レビュー・同じくUNISOC T616を搭載する「DOOGEE T20S」に基づき編集しましたが、バッテリー容量とスピーカー以外は似た構成です。
上の記事にて計測していますが、UNISOC T616のAnTuTu ベンチ v10のスコアは約30万となり、普段使いでは旬なCPU「Helio G99(実機レビュー記事はこちら)」と遜色ないほどに動作します。
ちなみに、「DOOGEE T20S」は、TeclastやALLDOCUBEのタブレットほどにメジャーではありませんが、アルミ製ユニボディ(アルミ削り出し)の高品質な、スペック的にもバランスのとれたよい端末です。
M50 Proのスペックに対する他の補足は以下です。
- 256GBのストレージは高速なUFSと思いきや、eMMCです。ただし、大きく体感できるほどの速度の差はありません。
- バッテリー容量は やや控えめな6000mAhですが(DOOGEE T20Sは7500mAh)、少なからず軽量化に影響していると思われます。なお、急速充電には未対応です。
- Amazonの製品紹介に記載のとおり、動画配信サービスを高画質(FHD)再生可能な「Widevine L1」に対応していますが、どのサービスに対応しているか 明記されていません。他の端末の傾向では、huluとAmazon Prime Videoには対応しているものの、Netflixには未対応と思われます。
▼4スピーカーが必ずしもよいとは限りませんが、約2万円の価格にして 4スピーカーを搭載していることは メリットの一つです。
Teclast M50 Proの外観
Teclastに限らず、中国新興ブランドのタブレットは無難なグレイの背面の製品が多いのですが、アクアの背面は新鮮です。電源ボタンや音量調整ボタンまでもがアクア色です。
▼500g台の10インチタブレットも多いなか、435gと軽量の製品です。ただし、前述のとおり、バッテリー容量は6,000mAhと控えめであり、急速充電には未対応です。スマホより大容量バッテリーのタブレットで急速充電に未対応の場合、充電時間にもどかしさを感じます。
▼実機を見ないと何とも言えないものの、カメラ上の樹脂の部分の色合いは、本体と大きな色の相違なくマッチしています。
▲イメージ画像では薄く見せていることに留意ください。ヘッドホンジャックは角に配置、スピーカーは横持ちでの両サイドに2個づつ位置しています。カメラの出っ張りは少ないようにように感じます。
まとめ
Teclast M50 Proのスペックと価格を参照すると、物理メモリ 8GB、4スピーカーを搭載するタブレットも かなり安くなった感があります。
ストレージがUFSではなく eMMC、急速充電に未対応、バッテリー容量が控えめであることが惜しいのですが、UNISOC T616と4スピーカーを搭載し約2万円と、Teclastらしく コスパの高い製品です。
▼こちらは文中で引用、同じく UNISOC T616を搭載の「DOOGEE T20S」のレビュー記事と販売情報
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